エライザ法(間接)の原理について


本法は、酵素結合抗体を用いた液状抗原の検出、すなわち酵素結合抗体法( Enzyme Linked Immunosorbent Assay:ELISA)によるものである。


直接法では最初のインキュベーションでプレーの壁に目的のウイルスの抗体を固相化するのに対し、間接法では最初のインキュベーションでプレーの壁に、検体の粗汁液中に含まれるたんぱくを固層化する。


次に目的ウイルスの抗体を注入し反応させる。固相化された、たんぱく中に合致するウイルスが存在すると抗体と結合する。さらにアルカリホスファターゼ(AP)を標識したウサギに対するヤギ抗体を加え、先に固相化したウイルスに結合している抗体と結合させる。抗体はウサギに免疫し、作成されたものなのでウサギに対するヤギの抗体にも反応する。抗体がマウスより作成されたものならばこの反応はない。


遊離のAP標識抗体は洗浄して除去するので、残存のAPの量は検体中の目的ウイルス量に相当する。そこでAPの基質(p-ニトロフェニルリン酸)溶液を加えると p-ニトロフェノール が遊離するので一定時間反応させた後、色の強度を405nmで測定する。目的のウイルスの量が多ければp- ニトロフェノールが多く遊離し発色が強くなる。

 

エライザプレート