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別府晋介<べっぷ しんすけ>(1847-1877)薩摩藩士

鹿児島城下吉野村実方で別府十郎の次男として生まれる。中村半次郎の従兄弟
戊辰戦争で薩摩軍の分隊長として東北各地を転戦。
幕府崩壊後、賞典禄8石を賜る
1869年、鹿児島常備隊小隊長となる
1872年、近衛陸軍大尉となり、74年に少佐に昇進する
西郷の密命を受け、朝鮮半島の軍事偵察に赴き、73年帰郷する
鹿児島では私学校の設立に尽力し、幹部となる
1877年、西南戦争が起こると、兵を募り二個大隊を組織し、
連合大隊長として熊本城包囲するが、谷干城の抵抗にあう
その後、各地を転戦し、西郷と共に可愛岳の包囲網を突破し、鹿児島の城山に立て篭もる
9月24日に、政府軍の総攻撃を受け、西郷を守って岩崎谷に向かう途中、大腿部に重傷を負う
そして、西郷隆盛も敵弾に当り、西郷に介錯を求められると、最後の力を振り絞り刀を振り下ろす
そして、自らも西郷の後を追い、岩崎谷で自刃する
享年31歳




辺見十郎太<へんみ じゅうろうた>(1849-1877)薩摩藩士

鹿児島城下の荒田町に辺見仲直の子として生まれる
19歳の時、戊辰戦争に薩摩二番小隊長として従軍し、奥州白河城攻撃に突進して手柄を立てる
翌年、鹿児島常備小隊長となり、2年後には近衛陸軍大尉に抜擢される
西郷隆盛が征韓論に敗れて下野すると、それに従い近衛将校を辞職し、帰郷する
そして、薩摩郡宮之城郷の区長となり、また、私学校に尽力しリーダーの1人となる
西南戦争が始まると、薩摩三番大隊の一番小隊長となり、熊本城攻撃軍に加わり段山方面で激戦する
戦局が不利になると、前面に登場し、活躍をし、官軍から鬼神のように恐れられた
軍制が改革され、「行進」「振武」「奇兵」「正義」「雷撃」「常山」「破竹」「干城」「鵬翼」という
九個大隊に改編されると、雷撃隊隊長に任命される
その後も鬼神のごとく活躍するが戦局は悪化し、敗走する日々が続く
そして、9月24日、別府晋介と共に西郷の身辺に従い盾となり
西郷の死後、岩崎谷堡塁に飛び込み斬り死にする
享年28歳




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