≪ゆ≫




結城寅寿 <ゆうき とらじゅ>(1818-1856)水戸藩士

門閥派の中心人物として、藤田東湖らの水戸藩改革派と対立する
1844年、徳川斉昭の隠居後に藩の実験を握るも、後に斉昭が幕政に復帰すると失脚する
1847年、阿部正弘が処罰を命じたため、隠居謹慎する
その後、改革派に対する反撃を試みようとするが
1856年、死罪に処せられる
享年38歳




結城無二三<ゆうき むにぞう>(1845-1912)新選組

甲州山梨郡日川村に、医者の子として生まれる
跡を継ぐため江戸で医学を学ぶ
しかし、激動する世間に影響され大橋順蔵に砲術を学ぶようになる
修行を終えた後、見廻組に入る
そして、甲陽鎮撫隊編成時に新選組に入隊する
地理に詳しいことから軍監となる
鳥羽伏見の戦い以降は、江戸周辺の戦いで戦線離脱する
維新後、藩閥政治に怒って山中に篭る
そこで、聖書に出会い、人斬りから一転、クリスチャンとなる
そして、静岡県各地に教会を建てる
甲府に戻ってからは、日本で最初の伝道士となり布教活動を続ける
享年68歳




由利公正<ゆり きみまさ>(1829-1909)福井藩士

越前国足羽郡毛矢町に生まれる
経済に通じ、藩財政の立て直しに貢献する
1863年、挙藩上洛を計画して失敗し、蟄居を命ぜられる
1867年、坂本龍馬の推挙によって新政府の参与となる
また、政府の基本方針である「五箇条の御誓文」を起草する
新政府では主に財政を担当する
1871年、岩倉具視らの遣欧使節団に加わって渡航する
その後、元老院議官となる
享年81歳




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