【スターバックスコーヒー】 豆の量り売り専門店を

日本進出5年で二百数十店を開設し、エスプレッソコーヒー・チェーンの
代名詞となった米「STARBUCKS COFFEE」(スターバックスコーヒー)。
その新業態となるコーヒー豆の専門店が5月、東京・新宿に開店した。
カフェ形式の既存店とは違って豆の量り売りに特化。
世界に先駆けて日本に一号店を開設した。

この「ホールビーンストア」は飲料や菓子類を販売せず、
店内での飲食や持ち帰りができない完全な物販店。
一号店は小田急百貨店新宿店の別館「ハルク」地下二階に出店した。

常時80種類のコーヒー豆を扱い、100グラム以上10グラム単位で量り売りする。
「ライトノートブレンド」など2種類は、既存店で販売しない限定商品。
店先のカウンターで全種類が試飲でき、
早くも「1日500カップは出る」(江嵜譲二ストアマネージャー)人気だ。

専門知識を持つコーヒーマスターと呼ばれる店員が相談に応じる。
来店客は好みに合う豆を選べるほか、好みの風味にブレンドしてもらうこともできる。
初来店時に「コーヒーパスポート」を作成。
購入した豆の鮮度や挽き具合、担当店員などの顧客情報を記入することで、
的確に接客できるようにした。購入金額に応じてポイントも付く。

中高年の来店が多く、試飲しながら熱心に豆を選ぶ姿が目につく。
すでに夕方や週末はかなり混雑する状況という。
ギフトにも対応し、豆や関連器具など全商品を全国に発送できる。

スターバックスは1971年に米シアトルで豆専門店として創業した経緯があり、
新業態はいわば原点に戻った形。
日本側の発案をもとに2000年秋から準備を開始。
2001年中に首都圏であと2店を開く。

STARBUCKS WHOLE BEAN STORE 小田急ハルク店(TEL:03-3348-0561)

2001年(平成13年) 6月23日 (土曜日) 日本経済新聞 NIKKEIプラス1

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