かぜ

急性上気道炎(かぜ)

 本来かぜをひいた時の発熱は、血液の流れを活発にし、病気に打ち勝つ抵抗力を高めるため自然にでるもので、また、しんどさは身体を休ませるように自分自身に働きかけるサインです。熱やしんどさを薬で無理やりとると、かえって治りにくい場合が多いと言われています。「熱がでた」とあわてて病院に駆け込むのも、寒い夜などはかえって病気を悪化させることがあります。胸が痛かったり、呼吸が苦しいとき、高い熱が5日以上も続くときなどは肺炎を起こしていることがありますので、病院で検査を受けてください。
 厚生省の指導でも「急性上気道炎(かぜ)」は自然治癒傾向の強い病気であるため、安全対策上の見地からも、しんどさや熱を下げてくれる解熱鎮痛剤(内服薬、注射ともに)の投与は必要最低限にすることとなっています。このような理由で、当院の薬も少しゆるめとなる場合があります。早く治し、こじらせないためには、保温に気をつけ、身体をよく休ませて水分を十分とるようにしてください。ひどい熱の場合は体力を消耗しますので、薬で少し熱を下げるような処方になります。また、予防のためにうがいや手洗いを何度もするようにしましょう。

HOME  TOP