1.生活習慣病とは
厚生省は、現在昭和40年代から用いてきた「成人病」を「生活習慣病」と呼びかえるよう提言しています。生活習慣病は、高血圧症、糖尿病、血液脂質異常症、高尿酸血症など、脳や心臓、腎臓などの動脈硬化を引き起こす疾患や、肺癌、胃癌、大腸癌、乳癌、子宮癌などです。
2.7つの健康習慣(アメリカの医学者による)
@喫煙をしない | A毎日適度な 運動をする |
B深酒をしない 酒を飲まない |
C規則的に7〜8 時間の睡眠をとる |
D適正な体重を 維持する |
E朝食を きちんととる |
F間食をしない |
1965年から30歳以上の成人男女・約7000人についてアメリカの医学者が、7つの健康習慣を調査し、死亡率との関係を検討しました。その結果、6項目以上守っている人では45歳の平均余命は33年あるのに対し、3項目しか守っていなかった人の平均余命は21年と短いことを明らかにしています。
3.生活習慣病に及ぼす遺伝や環境の影響
生活習慣病には、40%は遺伝が探く関わっていると言われていますが、遺伝体質があったとしても毎日の生活の仕方が60%以上の重みで、病気の発症を左右するそうです。
4.一次予防(健康維持)のためのライフスタイル
生活習慣病予防のポイントは、一に禁煙、二に腹七〜八分目(少食)と、酒は飲まないか飲んでも少酒、三に運動、休養、そして多くの人・事・物に接し生きがいを高めることにあります。これらをひとことで表すと「一無(禁煙)、ニ少(少食、少酒)、三多(多動、多休、多接)」の生活になります。ぜひ、この「一無、二少、三多」を実践し、“元気で長生き”を享受したいものです。(池田義雄氏)