第10回・アンチキルケばか詰作品展
中編の部
中1  たくぼん 作 (登場23回)  アンチキルケばか詰 21手                      

【詰手順】 

 5八金 4九玉 4八金 5九玉 4七金/4九金 6八玉 5八金 7八玉
 6七金/6九金 6七玉 5八金 7八玉 5七金/6九金 同玉/5一玉
 5二歩 同龍左/8二龍 5二歩 4二玉 4三歩 4一玉 4二歩成   迄 
21手詰 
【評価】 

 自力正解者・・・4名
 A・・・0、B・・・2、C・・・1  平均点・・・1.67(2位) 
 お気に入り投票 : 1

【解説(のようなもの)】

 いつものように数あわせで即興で創り上げたものです。と金3枚を奪うまでは納得いくところですが、さすがに収束は目も当てられない。橋本案の美を追求する方がよかったですね。

                        *
隅の老人B
 「キルケで財産づくり、念願が叶って、故郷に帰る。B」
 財産と言っても歩ばかりでは現実と一緒か・・・
若林
 「なるほど、38歩一枚で限定できるものですね。B」
 無ければもっといいんですが・・・そういうわけにはいかないです
橋本孝治
 
「左右の限定に61金と38歩の2枚を使うのは、あまり感心しません。22龍82龍型にして61金を省くべきだと思います。(短4と同じ収束ですが気にする必要はないかと。)」
 同意です。もっと考える必要があったですね。
小五郎
 「三枚のと金の取り方がパズルのようで難しい。特に頭3手が遠回りしているようで時間がかかりました。」
 その後の作り方を工夫するべきでした
北村太路
 「と金を3枚全部取るとは思ってなかったのですが、面白いか、と言われると、うーん。収束もありがちな気が。評価:C(fm使用)」
 う〜む歩3枚での収束はどうしても・・・
伊達 悠
 「これで手順限定!すごいです。トリッキーな手順で三枚の歩を取りに行く手順はお見事というほかありません。A。」
中2  橘 圭吾 作 (登場4回)  アンチキルケばか詰 23手                      

【投稿時の作者コメント】

23手で今回は投稿したいと思います。とりあえずもず氏(?)の宿題は満たしましたし…今回は諦めたいと思います。検討・修正ありがとうございました。作品展ではたくぼんさんとの合作の形にして頂ければと思うのですが…。三回はまたの機会にしたいと思います。

【詰手順】 

 6六銀 7七銀  同銀/7九銀 5七馬 8八銀 同馬/2二馬
 8六銀 8八玉 9五銀 8四馬 同銀/7九銀 9七玉 8八銀 同馬/2二馬
 7九角 8八桂成 同角 同馬/2二馬 8八飛成 9六玉 8五龍
 9七玉 8九桂   迄 
23手詰 

【評価】 

 自力正解者・・・3名
 A・・・2、B・・・1、C・・・0  平均点・・・2.67(1位) 
 お気に入り投票 : 2

【解説(のようなもの)】

 原案は序にもう1回7九銀の原形消去が入っていて7九銀の原形消去3回の25手と言うすごい作品でした。しかしどうしても余詰が消えないので最後の作品展に間に合わせる為に2回の23手詰で発表となりました。作者コメントはこの事を言っています。私と作者でメールのやり取りをすること約1ヶ月。なんとかここまでたどり着いたという感じです。
 ストーリーは初手6六銀として銀の入手と馬の移動を行い、8六銀以下馬の入手を図る。しかしこの時7九に銀が居ると馬が入手出来ない為、7九銀を原形消去しておく。角を入手したら7九角と打って桂を入手したいのだが、今度は角を打ちたいところに銀が居て打てないので、2回目の銀の原形消去を行なう。そして角を打って桂を入手して収束となっています。銀の原形消去の意味づけは違っているんですね。
手順は言うことなし!配置は時間があればもうチョット何とかしたい気もしますがともあれ作者に拍手です。

                        *
隅の老人B
 「キルケらしい手が続くが、少し単純。仕掛けも大きすぎますね。でも、解ければ嬉しい、これが解答者の気持ちです。B」
 単純は考えようによっては利点。仕掛の大きさは懸案事項。解答者が喜ぶのは作者冥利につきます。
若林
 「いかにも意欲作、という配置。盤面を見てじっくり考える。やはり83飛を世に出すのだろう。この形で駒取りに使えるのは銀。流石にこの配置で51に戻ったら笑うしかないので96桂の奪取に目処をつけて解決。なるほど、納得の手順。4回に渡る馬の居食いと、もう一枚の馬のスイッチバック。A」
 作者の意図は充分伝わっているようでよかった。
橋本孝治
 
「必要に応じ角を何回でも入手できるこの構図、かなり発展性があると思います。呼び出しはがしなどとも組み合わせられるかも。本局では桂の入手をもう少し凝って欲しい気がしました。」
 是非七郎さんの趣向作で次回お願いします。
北村太路
 「圧巻の銀2枚只捨。本当になんでもできるもの。これをものにした作者にはひたすら頭が下がります。この作のために作品展は開かれていたのかもしれない。最高級の作品。評価:A(fm使用)」
 最大の賛辞!橘さんよかったですね
伊達 悠
 「これはいったい何なのだろうか。桂馬一枚をとるためにこのような手順を踏まないといけないとは。超長編の手順はこのようなものではないだろうか。いうことなし。A。」
目的は意外と桂を取るだけなんですが、それに至る手順が素晴らしい
中編の部 解答成績                      
隅の老人B
 「お気に入り→中1  短に続いて、たくぼんさんの首位。 連勝馬券は、2−1。配当は元返し。 たくぼんさんが、強すぎた。」
若林
 「お気に入り:中2。」
北村太路
 「お気に入り:中2」
伊達 悠
 「お気に入り・・・・・・これは歴史に残す価値あり。2番でしょう。」

              *
【解答成績

解答者名 2
隅の老人B
若林
橋本孝治
小五郎
北村太路
伊達 悠
△はFM使用解答

解答者数 6名 うち自力正解者 4名

【評価・結果】

順位表
順位 No. 作者名 お気に入り 無解 A B C 平均点
1 2 橘 圭吾 3 1 3 1 0 2.75
2 1 たくぼん 1 1 1 2 1 2.00

お気に入り&平均点トップはもちろん2番橘作でした。