第5回・アンチキルケばか詰作品展
長編の部
長1  神無七郎 作 (登場6回)  アンチキルケばか詰 57手                      

【詰手順】 

  2一金 同玉/5一玉 4一金 6一玉 5一金 7一玉 6一金 8一玉 7一金
  9一玉 8一金 同角/2二角 9二歩 8一玉 9一歩成 同馬 8二歩 7一玉
  8一歩成 同銀 7二歩 6一玉 7一歩成 5一玉 6一と 4一玉 5一と 3一玉  4一と 同龍/8二龍  3二歩 4一玉 3一歩成 5一玉 4一と 6一玉 5一と
  7一玉 6一と 同銀 7二歩 同玉/5一玉 5二歩 4一玉 5一歩成 
  同銀左/7一銀 4二歩 同玉/5一玉 5二歩 4一玉 4二歩 3一玉 4一歩成
  2一玉 3一と 1一玉 2一と 迄 
 

【詰上図】


【投稿時・作者コメント】

 コメント:2×9の密集形。邪魔な駒を左辺に片付ける問題。

【評価】 

 自力正解者・・・5名
 A・・・5、B・・・1、C・・・0  平均点・・・2.83(1位) 
 お気に入り投票 : 5

【解説(のようなもの)】

 今回も長編は七郎さんの趣向作です。七郎さんは謙遜してBをつけていますが、その他の解答者はオールAの大絶賛。このギャップは一体・・・・。
 作者コメントにもありますが、狙いは邪魔な中央の駒(おもに銀)を歩(と)を巧みに使って左辺に片付けることです。
 初形からはにっちもさっちも行かないので21金で51に戻し、41金から玉を左辺に追います。まず1つ目のポイントはその金をどの駒に取らせるかですが、収束を考えて角に取らせるのがGOOD JOB!慣れた人なら12飛・22角型で21とまでの収束が見えるかも・・・
そしてその後の91歩成 同馬が2つ目のポイントです。82を空ける事でその後の32龍の移動が可能になります。その後はと金を上手く操って銀を左辺に片付けて行き、最後はきれいな雪隠詰めとなります。この辺の駒捌きは言葉で言うより盤に並べてみて下さい。
ため息が出ること間違いなしです。
それにしてもこれだけの内容にも拘らず初形が2×9の密集形+歩が9枚という美しさですから恐れ入りやの鬼子母神です。


                        *
橋本孝治
 
「さすがに今回の作はAをつけにくいです。B」 
 
う〜ん〜これにコメントはつけにくい
若林
 「どうも序で銀をアンチキルケさせてしまうと続かない、ということに気付けばそれほど難しくはない。しかし龍角の入れ換えをしながら銀をアンチキルケさせずに左に動かしていく中盤の手順は非常に綺麗。歩9枚という枚数も美しい。A」
 中盤がしびれました私も
隅の老人B
 「一瞥、配置図に感心。解き終えて手順の巧妙さに、また感心。苦労、苦労で解けて、嬉しくなりました。A」
伊達 悠
 「すいません。解けてもいなく、稼動させると時間がかかりそうなので、FMも使っていません。できればFMを使わずに回答します。できれば。」
 
解けませんでしたか〜解答を見てゆっくり鑑賞して下さい
小峰耕希
 「☆解図過程☆
★出題図を見てすぐに思ったのは、詰上りは11に玉を追い込んで21(と)金までの形が有力だという事。この大方針に沿って読み進めたので、もしも勘が外れていたら迷路に入るところでした。
★とりあえず初手は21金の1手(余談ですが、初手と最終手の関連は偶然?)。
★2手目は竜で取っても後が続かないので、玉で取って51に復元。
★以下空いた22に角(馬だと21とでは詰まないので)を復元させるべく
もう1枚の金で玉を91まで追う。冒頭に金を2枚共使うのに抵抗もあったが、考えてみれば歩はすぐに金に出来るので大丈夫と踏む。
★次に玉を31まで追う訳ですが、この時に一工夫必要でした。まず92に打った歩を直後に成り捨てる。これは竜を復元させるスペースを作るものですぐわかったのですが、82歩〜81歩成は予想外。「右王左追う」した挙句にやっと必要性に気付きました。そしてここを突破してからは、一気に答えに辿り着いたのです。
★更に31まで玉を追って、41とで竜を先程あけた82に飛ばす。
★この後はもうわかっているので、71まで玉を追ってから、61と、同銀で52の地点をこじ開ける。銀で71を塞がないように操るのが肝要。
★72歩(72をあけておいた効果!)、同玉/51で玉を囲いから取り出す。
★そして52歩〜51歩成、同銀/71で遂に銀の一掃作戦完了!
★ここから収束に入る。42歩〜41歩成で51を押さえれば良さそうなものだが、そうすると最初に作っておいた大駒の壁のせいで手が続かないのが面白い。42歩、同玉/51、52歩、41玉、42歩、(中略)、31と、11玉、21と迄。やった〜♪
★長編が解けるといつも嬉しい。A。」
 
参考になる感想です。ありがとう〜
北村太路
 「この初形。綺麗ですね。そして、手順。歩だけで自由自在に受方の駒を動かすのがすごい。こんな器用なこと絶対できません。すごいよなぁ。(FM使用)A」
 
第6回作品展で貴兄にもこう言うコメントを言うことになりそうですよ
もず
 「銀は全部左に寄せないと詰まないことに気付くまでに時間がかかりました。歩の数といいこの初形といい、ぴったりまとまるものですね。A」

 私にはこの作品を創る過程が全く見えてきません。どうやって創ったのか教えて下さい
長2  北村太路 作 (登場7回)  アンチキルケばか詰 65手                      

【詰手順】 

 9三歩 8一玉 9二歩成 7一玉 8一と 6一玉 7一と 5一玉 6一と 4一玉
 5一と 3一玉 4一と 2一玉 3一と 1一玉 2一と 1二玉 1一と 1三玉
 1二と 1四玉 1三と 1五玉 1四と 1六玉 1五と 1七玉 1六と 1八玉
 1七と 1九玉 1八と 2九玉 1九と 3九玉 2九と 4九玉 3九と 5九玉
 4九と 6九玉 5九と 7九玉 6九と 8九玉 7九と 9八玉 8九と 8七玉
 9九と/9七と 7六玉 8六と 6五玉 7五と 5四玉 6四と 4三玉 5三と 3二玉
 3三歩 4一玉 5二と 3一玉 3二歩成  迄 
 

【詰上図】



【評価】 

 自力正解者・・・8名
 A・・・1、B・・・6、C・・・0  平均点・・・2.14(2位) 
 お気に入り投票 : 1

【解説(のようなもの)】

 以前もらったメールの中におまけで書いてあったものを無理言って長編の部に頂きました。北村さんありがとうございました。まあ競争向け作品ではありませんので、楽しんでいただければ作者もOKでしょう。序からは第4回でおなじみの「と金追い」で1周まであとちょっとというところでショートカットして収束ですが、斜めにショートカットするところが忍者みたいでいいじゃないですか。
 手数に関係なくこちらを1番にすればよかったですね。おもちゃ箱でいう”くるくる”級の楽しめる長編も募集していますのでよろしく。

                        *
橋本孝治
 
「何か仕掛けがあるに違いない…と思って解いたら、一番素直な順だったので驚きました。詰上りが象形っぽくて面白い。B」 
若林
 「最初78,88の歩を取る筋から読んでしまったけれど、非常に易しい長編。手数に拘らずこちらを長1にしたほうが良いかも知れませんね。31玉型の還元玉53手も捨てがたい。B」
 
好みの問題ですね
隅の老人B
 「鬼ごっこ、易しいが楽しい。こんな作品が大好きです。B」
伊達 悠
 「9九とを取りに行くための鬼ごっこが楽しい。B」
吉川慎耶
 「エレベーターで降りて階段で上る。B」
 上手い表現です。頂きましょう。
小五郎
 「と金をお供に王様の長旅。詰め上がり、二段目と八段目に綺麗なラインができますね。」
 
何か字に見えないことも・・・
小峰耕希
 「☆解図過程☆
★出題図を見て感じた事は、
@周辺巡りなのは確実。
A僕もこのルールの周辺巡りを作ろうとした事があるので言い切りますが、鶯図式なのは偶然ではなく意図的であろう。という2点。
★長1と違って49手目までは一本道。さて収束は? と考えてみる。
★真面目に玉を1周させたら、それだけで指定手数に達してしまうので、どこかで51に復元させるか、玉の軌道が変わるかのどちらか。しかし前者の道を探ってみると、どうしても補給する歩を限定出来ない。よって後者が有力と判断する。
★暫く思案した末に気付いたコースは、50手目を87玉とし、99と/97で落ちていると金を拾い、以下斜めに上って行く順。殆ど中央に駒が無いのに、ちゃんと見えないレールが敷いてあるのが面白い。
★最後は空白になっていた52と32にもピースがはまってフィニッシュ。
★長1と比べてしまうと…ですが、巧く出来ているには違いない。
長編部門が難解作ばかりだとそれはそれで問題ありなので、A。」
 
ウグイスは意図的で正解です。さすがですね。
北村太路
 「ちょっとでも長いのを!あわよくば一周したい。ということで作りはじめました。安い駒ホケイキョウで作り始めました。枠からはみ出たがる玉の扱いに苦労して、なんとか限定になったところで力尽きました。あまり棋力がないので、長いのはうまくつくれないです。完全に一本道が50手くらい続くので、実質10数手詰。いや、その10数手もこうしないと絶対詰む形にならない、といったものなので、読むところは全然ないですね。手順を書くのが一番の難関(疲れる)な気がします。これくらい簡単じゃないと自分で解けないですし。」
 
65手ならまだまだです。ギネスは291手ですから。
もず
 「ぱっと見はどうやって収束するのかわからなかったのですが、と金を取って斜めに突っ切るのはなるほどでした。B」

なるほど
長編の部 総評&解答成績                      
北村さんには申し訳なかったですが、七郎さん作がトップでした。作者の評価はそうでもないというのが面白いところですが、これくらいが解答者が楽しめるレベルなのかな。七郎さんの気合いの一作は駒井さんや市村さんクラスでないと太刀打ちできないでしょうね。きっと

【総評】

橋本孝治
 
「なし …というのはだめですか?自作もあまり気に入っていないので…。」 
若林
 「どうしてもお気に入りは長1となってしまいますが、長2のような作品も楽しいですね。」
隅の老人B
 
「お気に入り:長1」
伊達 悠

 「長編お気に入り作;2番です(今回もこれしか解いていない)。何回見ても面白い追いかけっこ。」
小峰耕希
 「長編部門は@神無七郎さん作を1位に推します。」
北村太路
 「長編:1番 正算でやって作れるとも思えないし、どうやって作るんでしょうね??」
もず
 「長編:1番」


                        *
【解答成績

解答者名 1 2
橋本孝治
若林
隅の老人B
伊達 悠
吉川慎耶
小五郎
橘 圭吾
小峰耕希
北村太路
もず
はFM使用解答

解答者数 8名 うち全題自力正解者 5名

全題自力正解者は5名でした。北村作のおかげで長編解答数が増えたのはよかったよかった。

【お気に入り投票・結果】
今回のお気に入り投票は投票総数・・・・6

順位表
順位 No. 作者名 お気に入り 無解 A B C 平均点
1 1 神無七郎 5 5 1 0 2.83
2 2 北村太路 1 0 1 6 0 2.14
※順位はお気いりポイント順(同点の場合は平均点上位順)