第2回・PWCばか詰作品展
PWCルール説明
1.取られた駒は(2.の例外を除き)取った駒が元あった場所に復元する。
2.二歩及び行き所の無い駒の禁に触れる場合は、復元せずに持駒になる 3.成駒は成ったままで復元する 4.成れる位置に復元した場合、成不成の選択は行えない (2005年9月5日に掲示板でクロ氏が提案されたルール設定に準じています) ・表記法は駒を取った場合・・・○○駒(駒取り)/●●駒(←取られた駒の復元)とします。 簡単な参考として”たくぼんの解図日記”の2005年11月25〜27日付け:「PWCばか詰めについて考える」をご覧下さい PWC1 もず 作 (初登場) PWCばか詰 5手
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2六銀引 同銀/2五銀 2六銀/3七銀 同銀成/3七銀 同銀/3七成銀 迄 5手詰 【投稿時作者コメント】 最後の3手がやってみたかったことです。簡単ですが、少し面白いかなと思います。 【解説(のようなもの)】 この銀3枚の簡素な初形に実に巧妙な手順を描いています。多分100人居たら100人は初手2六銀上とやると思います。それが詰まない。引には不利感がありますね。そして銀成らせの小技を巧みに操り見事な詰上がり。そして全着手が2六銀!まさに記憶に残る作品になりました。 * 若林 「あれ?銀を縦に並べるだけな筈なんだけど……と成を忘れてしばし。蓋を開けてみれば全着手26。面白い。」 橋本孝治 「簡素な初形で「成らせ」の手筋を純粋抽出した作品。下手に4銀詰にしなくて正解かも。」 4銀でなくても充分な好作です 小峰耕希 「おお! よく見たら全手順26銀だ! (解答を書いていて気付きました)」 北村太路 「まず詰む形が思いつきませんでした。思いついてもなかなか辿りつけず。銀成りはまさに妙手!同銀4連続も面白いです。配置も含めて素晴らしい作品です。」 隅の老人B 「難しくはないが、巧妙。解けて、成る程、成る程。」 まさに巧妙です。 吉川慎耶 「初手に一瞬の不利感。」 もず 「考えてみると、PWC図式集No.4の北村氏作とやっていることは同じですね。」 癇癪老人 「これでいいとは思いますが5手なのに随分苦しみました。」 伊達 悠 「なかなかの好手順ですね。短編の趣向にはぴったりです。」 PWC2 北村太路 作 (登場3回) PWCばか詰 9手
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8八角 7七香 同角/8八香 6六香 同角/7七香 5五香 同角/6六香 4四香 同角/5五香 迄 9手詰 【投稿時の作者コメント】 名作をけがしている気も。 【解説(のようなもの)】 これは北村さんの余興作「オーロラ」もどき リアルタイムでオーロラを解いた人にとってはこの作品は思わず「くすっ」としてしまうそんな作品です。 <参考>上田吉一作「オーロラ」 ※かってに掲載失礼 ![]() これを知らない方は是非これを解図してみて下さい。そうすれば北村作の面白さがじわじわと理解できるでしょう。 解答者の評を読むと、中学生トリオは知らなかった?かもしれませんね。 まあ1973年の作品ですから私が中学生(ひえ〜〜)時代・・・知らなくて当たり前ですね。 あれ?作品の解説をしてないですね。香を品切れにしたいんですね * 若林 「この配置で24飛 同金からの駒交換をすることはないだろう。……と、31歩配置か。ってことはこれはPWC版オーロラか!」 正解です 橋本孝治 「今回の作品展でアンチキルケも含めて最初に解いたのがこの作品。もちろん、この初形に惹かれてのことですが、期待にたがわぬ大技が出てきました。本家(上田吉一氏)に見せて、反応を見てみたいですね。」 これは是非本家に聞いてみたいところです。(私は面識がありませんが・・・) 小峰耕希 「やたら配置駒が多いなぁ〜と思ったら、第2回アンチキルケ展の時と狙いが似ている。北村さんの作品は毎回主張がはっきりしている。(評価の際にプラスに働くかマイナスに働くかは別として)」 北村太路 「消えないオー・・・などと言うのは畏れ多い。単なる消えないゴミですかね。一度3三香と打ってみないと意味が全くわからない。しかし、PWCでわざわざすることもなかった気がします。余詰消しだけのための9九飛もみっともない。」 隅の老人B 「香の連合を巧妙と思うか、なんだこれだけかと思うか、どちらかな?」 オーロラに気付かなかったかな? 吉川慎耶 「何かに生かせそうな素材だと思う。」 もず 「オーロラですか。ユーモラスで面白いと思います。」 伊達 悠 「初形が何らかの文字か何かであればよいのですが・・・・・・・」 オーロラ解いてみてね PWCばか詰の部 総評&解答成績
今回は2作と少なめでしたが、4月は長編を含む10作ですから気を引き締めていきましょう!
【総評】 若林 「今回は楽しい2編でした。」 次回は10作と少々手ごわいですよ。 * 【解答成績】
解答者数 9名 うち全題自力正解者 9名 今回は楽しめる作品と言うことで全員正解でした。 |