たくぼんの解図日記掲載分　アンチキルケばか詰　図式集　３

図式No.11　荻絵香木作　2005/9/27
アンチキルケばか詰　５手	【詰上図】 【詰手順】 　２三桂　２二玉　３三角　１三玉　１四香　迄 ↓No.10を含めての感想 神無七郎「易しいですが楽しめました。「ツイン“もどき”」なんて卑下する必要はないと思いますよ。」 もず「私も面白いと思います。たしかに易しいですが、非常に好みです。」

図式No.12　もず作　2005/10/5
アンチキルケばか詰　５手	【詰上図】 【詰手順】 　２三銀　２四玉　５一角　１三玉　２四銀　迄 とても何気ない手順に見えますね。普通のばか詰みたいですね。　だけどこの初形・手順の中にものすごく奥深い意味が隠されているのです。（ちょっとおおげさか）では初形の攻め方１三歩はいったい何の為にあるのでしょう。作意順では別に無くてもよさそうですね。ところが意味大有りです。　３手目５一角に変えて４二(３三）角と打ってみたらどうでしょう。５一を抑えつつ王手ですし、作意順となんら変わらず詰むように思えますね。おっと〜〜アンチキルケのルールを忘れる所でした。１三歩を取った瞬間、玉は５一へ復活しないといけません。でも角が効いていますから玉は１三の歩を取ることが出来ません。１三以外のどこへ逃げても１手では詰みませんから失敗です。 　ここでアンチキルケルール。「初期位置に駒があり、戻れない駒は戻らない。」これがポイントです。攻め方が５一の地点に駒を打てば玉は復活できないので、１三歩を取っても復活できず２四銀にて詰上がります。さりげない１三歩が３手目の角打ちを限定させている駒だったのです。 　５一を抑えるのに５一から駒を打つというチョット変わった筋の傑作でしょう。 隅の老人B「持駒は３，手数は５手詰。打って行けば、終わる筈。全然詰まない、嫌になる。」 冬眠蛙「波長でも合ったのでしょうか、一目でした。」

図式No.13　ぷら作　2005/10/5
アンチキルケばか詰　５手	【詰上図】 【詰手順】 　６四馬　５五桂　同桂/８九桂　１七玉　２九桂　迄 初形を見て、まず玉を復活させるのかどうかを考えます。５一の周りには何もありませんので、復活型でな無いようです。復活させるにしても初手馬捨ては、捨てる位置を限定できませんので違うと分かります。とすると５一を抑えながらの攻めでしょうか？馬の位置を見ると王手しながら５一を抑えるのは難しそうです。７五馬と４七桂の位置関係から初手６四馬から合駒を取る（王手駒で無い駒で取るのが定跡です）のは思いつくところです。合駒の位置は４七桂が飛べる５五です。合駒は何でしょう？昨日の解法で５一を抑えない場合は、最終手は桂か両王手と書きました。両王手はなさそうですので桂に決定です。 　では３手目、同桂/２九桂としてみます。合いしても逃げても５一を抑えていないのであと１手では詰みません。はて？？？ 　ここでアンチキルケルール。「５筋の香桂銀金は取った側が戻る位置を選択できる。」 　そうです。５五の合駒を取ったのは５筋ですので攻め方は桂の復活位置を２九か８九かを選択することが出来るのです。この場面２九に復活したほうが詰みそうですが、　実は２九桂は玉が１七へ逃げるのを阻止している邪魔駒だったのです。８九へ復活すれば１七玉に２九桂と打って詰ますことが出来ます。 　不利感のある選択＆邪魔駒消去（考慮上ですが）の作品と言えますね。人間の心理を巧に突いた傑作と言っていいでしょう。 隅の老人B「一見、合駒、どこに？これも苦戦。」 若林「ぷらさん作は凄い。解図は数分でしたがこれは完璧です。作品展にあったらお気に入りになっていた可能性は高そうです。もず氏作はほぼ相似の図面を作図していたのですぐでした。ある意味盲点ですね。」 ぷらさんのおまけ作２つはこちらから

図式No.14　もず作　2005/10/11
アンチキルケばか詰　１３手	【詰上図】 【詰手順】 　１二銀行成　同馬/２二馬　２三歩成　　同馬/２二馬 　２三香成　同馬/２二馬　２三香成　同馬/２二馬 　２三香成　同馬/２二馬　２三香成　同馬/２二馬 　２四龍　迄 　ネタ作として送っていただきました。いいですね〜 　。

図式No.15　たくぼん作　2005/10/11
アンチキルケばか詰　７手	【詰上図】 【詰手順】 　３四馬　１七玉　１八歩　２六玉　３五馬 　１六玉　１七歩　迄 　ネタ作。アンチキルケばか詰なのにばか詰風手順。