第2番  隅の老人B 作

    
         命名:私の鶏助

【コメント】
どこにも出せない?図、題して「私の鶏肋」
ある日、香竜会の幹事、あっちゃんよりメ−ル来信。「今度、パラ誌で香竜会作品展を開催します。規定は手数が27手以下だけ。参加しませんか?」のお誘い。ヘボの私に創れる筈がない、出来るかな?出来るかも、です。創り始める前に、ふと名案が浮ぶ。「創れない公算が大、安全牌にピンチヒッタ−をたてよう」思いついたら何とやらで、直ちに、棋友の隅の老人Aさんにメ−ル。「かくかくしかじか、創ってください。香竜会用なので、頭文字のKのあぶり出しで、お願いします」
Aさんより返メ−ルあり、「OK」逃げ道は作った。これであっちゃんに創れなくとも、顔が立つ。Aさんはあぶり出しなら、私は象形で創ろうと決める。悪戦苦闘の数日、ヘボ考え休みに似たりで、添付の図を捻り出す。見苦しい成桂の配置は、象形なのでお許し頂くとしても、あれ余詰があるよ、泣く泣く、51歩を配置する。加えて、手順前後が2カ所、手数は27手を越えている。やはり、私には創作はムリ、止めです。
Aさんより「出来たよ」と2作がメ−ルで到着。餅は餅屋で、さすがAさんは巧み。2作揃って、上々の出来映え。
あっちゃんへメ−ル。「努力しましたが、才なし創れず。替わりにAさんの2作品を添付します。Aさんは、どちらか一方を、あっちゃんに選んでもらってね、です」
そして、私も努力した証拠として、没と書き加えて愚作を添付。
後日談。香竜会作品展開催。Aさん作は、「難しい作品は解答者が少なくなる」の理由で、あっちゃんは易しい方?をパラ誌に載せました。解説は短大の石黒教授でお褒めのお言葉、解答者にも好評頂戴。
石黒先生、解説の末尾に曰く、「短大へも投稿のほどを」
で、残った1作を、更に推敲(ここがAさんの良い処)して、短大へ。パラ誌5月号に載っています。解説発表は先ですが、これも好評は確実。不肖私が太鼓判。愚作へのあっちゃんの感想、「少し難しいが、でもね・・・・」
出来は悪いが、我が子は可愛い。こんな理由で何処にも出せない。たくぼんさんの企画に乗じて、みんなに顔を見てもらえたら。題して、「私の鶏肋」こんな思いの投稿、よろしく、お願いします。