第1回・最悪詰作品展 第13番

出題:5月15日 たくぼんの解図日記

作者:小林看空  最悪詰 25手


【詰手順】

▲1六歩  △同 玉  ▲1七歩  △同 玉  ▲1八歩  △2六玉  ▲2七歩  △3五玉  
▲3六歩  △同 玉  ▲3七歩  △4六玉  ▲4七歩  △5七玉  ▲6六銀  △4八玉
▲5七銀  △3九玉  ▲4八銀  △2八玉  ▲3九銀  △2九玉  ▲3八銀  △1九玉
▲2九金 まで 25手詰

作者の言葉(投稿時)

「銀の出陣前の二つの伏線がテーマです。」

★伊達君の作品に似たような感じですが狙いはやや異なります。
 邪魔駒消去の作品は多々ありますが、最悪詰特有?の「邪魔駒発生」の作品です。
 初形から75銀が3八金を取って19玉の詰上りは想像できますが、銀も金も自由度が
 結構あるのでそれを制御するのは大変です。本作は持ち歩を使って金銀を制御するというもの。
 途中図を見てください
 (途中図 20手目)
 
 作意どおりに進めて20手目の場面です。この図のポイントは37歩と18歩です。
 つまり途中図において37歩が無ければ37銀という手があり不詰となります。
 その為に序盤に37歩という邪魔駒を発生さる必要があります。
 そしてもう一つは18歩。
 途中図以降、39銀、29玉、38銀 19玉、29金まで ですが18歩が無いと最後18金と打たれて
 不詰になるんですね。ですから序盤に18歩の邪魔駒を発生させておかないといけないのです。
 持駒の歩7枚を使って、18歩と37歩の邪魔駒を発生させる。ばか詰などでは考えられない作品でした。
 オモシオイですね。



短評

小林看空
自作ゆえ省略
橋本孝治
歩をいかに邪魔になるように配置するかという問題。18歩は当然ですが、37歩の配置は面白い。
北村太路
歩だけで詰むんかいな?そりゃ詰まんわ。銀金使わないと。しかし離れていて、銀で金が取れるとは思いませんでした。絶対取ると決めて、取って1九玉、2九金と考えると、手順が見えてきました。単純に3六歩、4六玉じゃなくて3六歩、同玉、3七歩、4六玉なのが嬉しい。出題図がパラパラっとして軽い感じなのも嬉しいですね。
★軽い初形は作者のセンスのよさを感じさせます
橘圭吾
詰上がりにどうやって持っていくか。それだけの問題。
伊達悠
これもできませんでした。うまく手数がまとまりませんでした。
真T
最初に18歩を作っておくのがポイントですね。
★37歩もです
隅の老人B
左辺の銀に向かって出発進行。その前に車両点検、下準備。
★言いえて妙。パチパチ
小峰耕希
無解です。