第1回・最悪詰作品展 第4番
出題:5月15日 たくぼんの解図日記
作者:橘 圭吾 最悪詰 11手
【詰手順】
▲2九香 △2七歩 ▲同 香 △1六玉 ▲2九王 △2七玉 ▲2八歩 △2六玉
▲2七歩 △同 玉 ▲2八香 まで 11手詰
作者の言葉(投稿時)
「香の遠打(間三軒ですが)+歩中合。中合位置が限定されたのは幸運でした。出来れば、香が品切れになっていない状態で歩合を出したかったのですがそれはまたの機会に。初めて作るルールなので完全かどうかなどはルールの誤解などで疑問ですが、かしこ系のルールでないので透かし詰は不可として作品を作っています。 最遠打自体は、持駒制限を使用すれば三手で簡単に実現できるでしょう。」
★続いては東北の雄・橘さん。こちらも初手の香打ちの場所を考えるのがまず最初の考えどころです。
創るほうから見れば29香が第1感ですが、変化ももちろん読まないといけません。
・26香・・・同玉、27香、16玉、29王、18香、同香、27玉、28香まで9手
・27香・・・16玉、28王、17歩、同香まで5手
・28香・・・16玉、29王、17歩、同香、同玉、19香、18歩、同香まで9手
となっていずれも早く詰みます。
2手目の紛れもなかなか難しく。
・28歩・・・26香、同玉、28香、16玉以下長い
・26歩・・・同香以下、16玉は17香で逃れ。同玉は27歩以下逃れ
・27桂・・・26香、同玉、27香以下長い
・27銀(金)・・・不詰。飛合は長い
とまあ複雑です。27歩の中合がこの一手とはうまく創ったものだと感心します。
3手目の26香の変化も読まないといけません。
・26香・・・15玉、27王、16歩、同香まで7手(15玉が上手い!)
4手目同香と取ればあとは分かりやすい手順。中合で得た歩を消去し詰上ります。
しっかり変化・紛れを読まされ、作意は遠打・中合ですので、好作に間違いはありません。
短評
小林看空 | ||||
詰手順を確定させるのが難解。 初手27と28はすぐダメだとわかるので、26と29の比較になる。 26香同玉の手順も駒余同手数となる。本手順と同等扱いかな。 ★上記紛れを確認下さい |
橋本孝治 | ||||
短手数の割に変化紛れが錯綜して難しい。3手目26香の変化は15玉で、作意が16玉となる分岐は、27桂合の紛れと相俟って、混乱しやすいところ。 ★15玉が意外と見え難いんですね |
北村太路 | ||||
簡素な形でありながら、一転して変化紛れの複雑なつらい問題。つらさ=深み=面白さ、なわけですが。 初手香の打ち場所、2手目合駒、3手目2六香、とか11手とはいえ読むのは大変。解答を書く段になり間違えて、もう一度読み直しました。これでちゃんと正解しているか不安でもあります。間違いなく好作。しかし初めて取り組む人がここで挫折しないか心配。 ★根性があるかないかでしょうか |
橘圭吾 | ||||
自作 |
伊達悠 | ||||
わかりませんでした。解答を楽しみにします。 |
真T | ||||
この初形で最遠打は美しいですね。桂合の紛れも面白いです。 ★きれいな表現です |
隅の老人B | ||||
詰上がり図はこれだな?と直ぐに想定できるが、そこに辿り着くのに四苦八苦。 |
小峰耕希 | ||||
無解です |