第1回・最悪詰作品展 第7番
出題:5月15日 たくぼんの解図日記
作者:神無七郎 最悪詰 14手
注)受方から開始する作です。自殺詰ではありません。
もちろん受方は王手義務はありません。
【詰手順】
△9九角 ▲8八飛 △3八飛 ▲3六角 △2八玉 ▲2九歩
△3七玉 ▲4九桂 △2六玉 ▲1八桂
△1六玉 ▲2八桂
△1五玉 ▲2七桂 まで 14手詰
作者の言葉(投稿時)
「受先形式の出題だと、初手の王手義務がないので、少しチェスプロブレム風の味が出せます。本作は王手から始まりますが、そのうち王手を掛けない作も創ってみたいですね。」
★こんなに双裸玉という広い空間で持駒飛と角があって果たして限定できるのか!
森茂追悼作品展の北村さんの作品にもありましたが、逆王手を上手く利用すれば可能なんですね。
後手からスタートで99角の王手が上手い一手。88飛の一手に後手38飛がまたまた先手の角を限定で
使わせる上手い一手。36角と打って(打たされて?)盤面が落ち着きます。
この後は飛角は動けませんので歩と桂を打たされて詰み上がります。28玉が分かればあとは一本道です。
受先形式は作者も言っておられますが、チェスプロブレムに似た香りがします。第2回の看空作にご期待下さい。
短評
小林看空 | ||||
フェアリーの可能性を広げた作品。 99角と38飛のインスピレーションが湧くかどうかが勝負。 いかに玉方の飛角を使わせてしまうのか、に思い当たるかどうか。
序の4手がすめばあとは平易。 ほんとに唯一解? ★検討されているようですので唯一解でしょう。 |
橋本孝治 | ||||
(自作につき略) |
北村太路 | ||||
出題図を見て驚く。序の4手を見つけて手順の限定の仕方に感心。舞台が出来た後の打ち場所も、舞台を生かしてこれまた見事な限定。本当にただただ感心するばかりです。 ★王の位置なんか絶妙ですよね |
橘圭吾 | ||||
初期の手順を限定するにはこれしかなさそうですが?微妙に自信がない。 ★実は私も自信が無い |
伊達悠 | ||||
手順は二の次。双裸玉である所に価値あり。 |
真T | ||||
発想がすごいですね。このルールで双裸玉とは…。 |
隅の老人B | ||||
七郎さんの発破のおかげで解けました。予想通りの逆王手が2度、嬉しいね。 |
小峰耕希 | ||||
最悪詰で双裸玉って一体…と思ったのですが、百聞は一見に如かずってやつですね。王と角が詰上りにも効いて来るのも流石です。ところでこれどうやってPC検討したんでしょう? 何か技を使わないと膨大な時間が掛かりそうですが。 ★七郎さんから説明があるでしょうね |