第2回・最悪詰作品展 第11番

出題:6月15日 たくぼんの解図日記

作者:ポアロ  最悪詰 25手


攻方千日手禁(同一局面2回で千日手)

【詰手順】

▲3二飛生△2七玉 ▲2二飛生 △3七玉 ▲3二飛成 △2七玉 
▲2三龍 △3七玉 ▲3四龍 △2七玉 ▲2五龍 △3七玉 
▲3五龍 △2七玉 ▲2四龍 △3七玉 ▲3三龍 △2七玉 
▲2二龍 △3七玉 ▲3一龍 △2七玉 ▲3七龍 △同 馬 
▲1八銀 まで 25手詰

★前作は馬鋸でしたが、本作は飛(龍)鋸です。2作セットの姉妹作です。
10番は馬鋸片道でしたが本作は飛(龍)鋸の往復ですのでこちらはかなり好評でした。
初手は3二飛生。とにかく同一局面にならないように長くするわけですから、3二と2二で飛生を1回ずつ行ったあとで龍になります。
龍に早くなってしまうと飛には戻れませんから・・・。
5手目3二飛成からは龍鋸です。7手目23龍からスタートするのがポイントで、22龍からはじめると、31の地点に来れなくなる為早詰です。
この選択が何となくユーモラスでありながら理論的でこの作品の命といっていいでしょう。
個人的にはとても感心しました。このセンスで後続作をどんどん創ってほしいですね。 



短評

橋本孝治
こちらは往復でより高級な感じがしますね。
自分のサイトでも紹介しましたが、これを突き詰めていくと
最長経路を求める数学的難問になると思います。
参考:最長片道きっぷの経路を求める
http://www.swa.gr.jp/lop/
隅の老人B
10番と同じ理由で、これも、こんな処でしょうね。
★残念ながら誤解。3手目22飛成、37玉、31龍、27玉、22龍・・・3手目と7手目が同一局面です。
小林看空
傑作。31龍の実現。
★見事です