第2回・最悪詰作品展 第14番

出題:6月15日 たくぼんの解図日記

作者:神無七郎  最悪詰 77手


【詰手順】

▲1七歩 △1五玉 ▲1六歩 △1四玉 ▲1五歩 △1三玉
▲1四歩 △2三玉 ▲1三歩成 △2四玉 ▲1四と △2五玉
▲1五と △2六玉 ▲1六と △2七玉 ▲1七と △2八玉
▲1八と △同 玉 ▲1九歩 △1七玉 ▲1八歩 △1六玉 
▲1七歩 △1五玉 ▲1六歩 △1四玉 ▲1五歩 △1三玉 
▲1四歩 △2三玉 ▲1三歩成 △2四玉 ▲1四と △2五玉 
▲1五と △2六玉 ▲1六と △2七玉 ▲1七と △2八玉 
▲1八と △2九玉 ▲1九と △3九玉 ▲2九と △4九玉 
▲3九と △5九玉 ▲4九と △6八玉 ▲5九と △7九玉 
▲6九と △同 玉 ▲8七角 △7八金 ▲同 角 △5九玉 
▲6九金 △4九玉 ▲5九金 △3九玉 ▲4九金 △2九玉
▲3九金 △同 金 ▲5六角 △3八金 ▲同 角 △3九玉
▲4九金 △2八玉 ▲3九金 △1九玉 ▲2九金 まで 77手詰


作者の言葉(投稿時)

「攻方の持駒を減らすよう受ける20手目が主眼。」

★ラストは七郎さんの趣向作。手の流れだけを見ると簡単そうですが、
結構難しかったようで、作者以外の正解者2名。それも小林さんは最後の最後まで
悩まれ、「歩が1枚脱落では?」とメールがあったほど。
最後はきっちり正解を入れられ、「解答は根性だ!」と言う私の持論を実践していただいたようです。

 手順は歩を打って進めて行くのはこれしかありません。
 1三歩成、2四玉の場面で最初の関門。1四とか2三とか・・・・。
 こう言うと金で追う順を創作された方は分かると思いますが、(九州Gよろしくね)
 非限定との戦いになります。通常どっちでも追えてしまうんですね。
 2三と とすると2五玉で以下2四と〜2八と と追っていき2九玉、2八との時、同金と取られ、
 以下、6五角、3八金、同角、1九玉、2九金まで早詰です。
 とうわけでと金が玉の尻から追うと早く詰むので、1四と と横から王手していくことになります。
 作意順で追って行き、1七と 2八玉でも、2七とすると先ほどの順で早詰ですので、1八と と歩を
 取らざるを得ません。
 そして歩を取ったここが2つ目のポイントです。
 ここで2九玉としてみます。
 
以下

 19と、39玉、29と、49玉、39と、59玉、49と、68玉、59と、79玉、69と、同玉、87角、78金、
 同角、59玉、69金、49玉、59金、39玉、49金、29玉、39金、同金、65角、38金、同角、
 39玉、49金、28玉 となり次図

 
ここで持駒の歩が無いと39金以下19玉、29金までで詰みます。が歩がありますからここで29歩と打たれ不詰。
つまり持駒が邪魔駒というわけ。
戻って18とには29玉ではなく、同玉と取り19歩以下序と同じ手順をもう1回繰り返します。
44手目2九玉の場面で見事に20手目2九玉の局面より持駒の歩を消去することが出来ました。
以下は先ほどの順で収束です。収束形は誰かさんのものと同じでしたので、簡単だったでしょう。

それにしても見事な構成で、最悪詰というよりばか詰に近いような気がします。
最悪詰のルールを使い非限定をなくしたみたいですね。



短評

橋本孝治
(自作につき解答略)
隅の老人B
(67手解)また、間違えた?78歩合は、67歩合でも良いような気がするし、収束に千日手を使っても手数は67手。七郎さんが間違える筈がない。何処で間違えたのかな、解説が楽しみ。
★14手目35玉、25と、44玉以下の解答でしたが、先手の自由度が大きすぎて不詰です。
真T
金の横滑りが心地よいです。7番が助けになりました。
★お役に立てたようで何より。
北村太路
作品展も終わるし気が抜けたのかちっとも読めません。七郎さんの第14番なんかはスカスカなのに77手の長丁場!これはすごい作品に違いない。しかし全然わからない。こんなに広いのに本当に王様詰むんかいな。むむむー。
小林看空
邪魔駒の持歩も消去するため、もう一回繰り返すのを見落とし苦戦。  解けてみれば基本手順なのだが。 上辺を簡単な配置だけで片付けてあるのが七郎さんらしい。 苦戦したお陰で、もう一局アイデアが浮かびましたが('';;;
★おっこれは期待大ですね。