第2回 詰四会フェアリー作品展
はじめに
 第2回詰四会フェアリー作品展の結果発表です。
解答者数は5名とやや寂しい結果となってしまいました。
次回開催は今年の夏になります。課題発表を5月頃行いたいと思いますので第3回もよろしくお願いいたします。
 (詰四会代表幹事・フェアリー担当 たくぼん)
☆概要☆

出   題:平成19年 3月 1日(木)
解答締切:平成19年 3月31日(土)
解答発表:平成19年 4月 1日(日)

本作品展は、正式発表としTOP\の対象となります。
敬称等も略させていただいております。ご了承ください。

ルール説明に関してOFMのルール説明をそのまま記載しております。(七郎さんすいません)詳しいルールはそちらをご覧下さい。

第1番 神無太郎 作

PWCばか自殺ステイルメイト 6手 



【ルール説明】

PWC:取られた駒は取った駒が元あった場所に復元する。
ばか自殺ステイルメイト:先後協力して最短手数で、攻方の王を王手は掛かっていないが、合法手のない状態にする

【作者のコメント】

王を "囲って" ステイルメイトにしてみました。

【詰手順】

 29香 28金 同香/29金 27飛 26香 同飛成/27香
 迄 8手

【解説】
 
 詰上図を見ていただきましょう。

詰上図

 初形では周りに何もなかったのに6手後には駒に囲まれてしまいました。(笑)
 初手は当然の如く2九香(香があったら最遠打か短打が鉄則)で、王を動けなくする2九金発生を目指して28金合もちょっと考えれば浮かぶことでしょう。次の飛合〜飛成が本作の作者の主張で実に上手い手順です。最終図で26香と取るのは27龍となり逆王手がかかりますので取れません。その為の成限定です。ん?金銀合でもよいのでは?いやいやそれは逆王手ですよ。

【短評】

癇癪老人
「最終手25桂までかと思ったら抜けてました。」
 同香/27桂とされて逆王手にならないのでアウトですね

隅の老人B
初手の香打は絶対?いいえ、どこから打つか悩みます。そして合駒、また悩む。A
 いやいや絶対初め2九から打ってますよね

橋本孝治
「飛が成って逆流を防止する手筋は、第1回の小峰氏の作品でも出てきましたね。これがPWCステイルメイの基本手筋なら、他の駒への応用も見てみたいです。」
小峰さんの作品はこちら
第1回詰四会フェアリー作品展 2番
PWCばかステイルメイト 4手

 ともに飛型です。他の駒も出来そうかな?

小峰耕希
「双裸玉なので大目に見ますが、手順の弱さは否めない。」
 客寄せの作品も必要ですのでそんなこと言わないで・・(笑)

真T
「最終形が見えず苦戦しました。」
 これは意外だ
第2番 たくぼん 作

キルケばか詰 19手



【ルール説明】

ばか詰:先後協力して最短手数で、受方の玉を詰める
キルケ:駒が取られると最も近い将棋での指し始め位置に駒が戻される。戻せないときは持駒になる。

【作者のコメント】

 飾り駒もありますがお許しを・・・

【詰手順】

93歩 82玉 92歩成 71玉 81と 同玉/87歩
93桂 82玉 81桂成 92玉 91圭 93玉 
92圭 84玉 86香 85金 同香 95玉 86金 迄 19手

【解説】
 
 キルケばか詰で唯一在庫があり(原図ですが)、たまたま実戦形だったので改作して数合わせに出題しました。右辺の配置は、余詰防止駒&紛れ用配置でしたが、誰も相手にしてくれませんでした。作者の一人相撲でお恥ずかしい次第。

【短評】

癇癪老人
「全く動かない右側の配置はやはり気になります。」
 はいその通りです

隅の老人B
「戻った歩が役に立つ。意外や意外、ああ驚いた。B」

橋本孝治
「最近アンチキルケの感覚に慣れてしまったせいか、頭の中で考えると、取った駒の方が戻ってばかりで、ちっとも解図が進みません。取られた駒が生駒に戻るのも忘れてましたし。作品については、申し訳ありませんが、やはりイマイチな感じがします。形もそうですが、手順にキルケっぽさが足りません。やっぱりもう少し復活手が多くないと…。」
アンチキルケにかなり洗脳されていたのですが、最近作っていないのでアンチキルケも忘れつつあります。11回作品展も後何作かで開催できるのですが全く止まっています。皆さんよろしくね

真T
「5筋より右側の配置の意味は何でしょうか?余詰消し?それとも…。」
 飾り駒の歩はどれ?
第3番 たくぼん 作

ばか詰 23手



【ルール説明】

ばか詰:先後協力して最短手数で、受方の玉を詰める

【作者のコメント】

 客寄せに・・・

【詰手順】

52歩 41玉 42歩 31玉 41歩成 32玉 42と 21玉 32と 11玉 22と 同と寄 11歩 21玉 11歩成 31玉 21と 41玉  51歩成 42玉 41と 32玉 31と右 迄 23手

【解説】
 
 森茂追悼作品展の小林作があまりにも素晴らしいので、こちらは解説しようがありませんが、3手目歩が成らない!が作者の主張です。51歩成としたくなるでしょう??後は収束です。こんな作品はそうそうない???

【短評】

癇癪老人
「歩を続けて打ってしまうのは意外でした。やや苦戦。」
 主張が伝わってうれしい

隅の老人B
初形に乾杯。3手目に51歩成として、苦労する。A
 主張が伝わってうれしい

橋本孝治
「初形から左右両方ではがしてから収束するような構成を期待したのですが、片側だけで終わってしまい残念です。ところでこの形、もう少し敷衍して"裏実戦初形"とかできないですかね。できれば、全部の駒に意味を持たせて…。」
 初形のみ載せておきますので、持駒とルール・手数は皆さんでお考えください。金は裏返らないぞ!
 
真T
「52の歩を残して攻めるのがポイントですね。」
 主張が伝わってうれしい(こればっか)
第4番 神無太郎 作

ばか千日手 26手



【ルール説明】

ばか千日手:双方が協力して最短手数で局面(手番・持駒含)を出題図に戻す

【作者のコメント(5番含む)】

玉を3×3の囲いの中に閉じ込めてみました。2局セット。初形で駒3個分の違いがあって手数も異なるし、そもそも手順に関連も対比もないので、ツインというわけには行きませんので、カズンということでよろしくお願いします。

【詰手順】

39飛 38銀 同飛 27玉 37飛 18玉 27銀 17玉 
38銀 27香 同飛 18玉 17飛 同角生 29銀 27玉 
18銀 37玉 39香 38飛 同香 同玉 29銀 37玉 
28銀 同角生  迄 26手

【解説】
 
 カズンと言えば「いとこ」のこと。第5番とはかなり性格の異なるいとこでした。
 とりあえず初手で飛は手放すので、香合〜香打〜飛合は間違いありません。しかし香合だけでは手が続かないと考えれば他の駒をもう一枚合駒で手にすることになります。それはいろいろ小細工が利く金か銀ということになりますが、ここら辺りの紛れは強烈です。銀の方が開き王手がしやすいという利点はありますね。
作意は銀合から開き王手で香合を取ります。13手目の17飛に対して28の角を動かしたくないので同玉と取ると手が続かなくなりますので注意が必要です。心理を巧みに突いてきます。同角と取りあとは銀一枚で玉を37、角を28に復旧して元に戻ります。

【短評】

隅の老人B
打った飛車を手に入れるには?暇潰しは、千日手に限る。あっちにうろうろ、こっちにうろうろ。A
 3×3での攻防(?)なので楽しくもあり苦しくもありですが楽しめると思います。

橋本孝治
「最初金合いから読んだので、28手掛かってしまいました。メジャーに行った井川投手が自分のことを「銀」に例えていましたが、銀は機動性が高く、フェアリーでも大活躍できる駒だということを本作を解図して改めて思い出しました。」
 趣向作でも銀が主流の作品が多い感じがしますし、成らせ手筋では主役ですよね
第5番 神無太郎 作

ばか千日手 28手



【ルール説明】

ばか千日手:双方が協力して最短手数で局面(手番・持駒含)を出題図に戻す

【詰手順】

39飛 38香 同飛 27玉 28飛 17玉 18飛 27玉 
17飛 38玉 18飛 28歩 39歩 同玉 19飛 29金 
同飛 38玉 39飛 27玉 37飛 同玉 39香 38飛 
同香 同玉 37金 同玉  迄 28手

【解説】
 
 たとえば前作と同じように銀合から手を進めると、14手目同玉の1手で28歩をそのままにして進めようとすると(37銀 同玉)の手順が成立しないのでダメ。金合もなかなか合駒のでる形に持っていけないのでダメ。性格の全く異なるいとこはいきなりの香合から2八の歩までもぎ取ってしまいました。(織田信長か!!)
 ?ぎ取ったからには28歩合が必要ですので38玉にして18飛、28歩と現場復旧(細やかな配慮ですね信長さん)
その後歩を捨てて19飛とすれば金合からの手順は見えてきますね。こう書くと簡単なようですが、香合から歩をもぎ取るという手順に至るまでが大変で、第4番に比べて苦労された方が多かったようです。

【短評】

癇癪老人
「角の方は5分ぐらいで解けましたがこちらは相当考えさせられました。これほど難易度の差があるとちょっと違和感を感じます。」
 第4番の手順が簡単に見えれば見えるほど本作は難しく感じられることでしょう。性格が余りにも違いますからね

隅の老人B
こんなムダ?なことを、よく考える。創り手も暇(失礼)なら、解く方も暇。解くのに要した時間は膨大、時間に比例で、評価はA。
 ばか千日手は考えれば「元に戻すだけ」。なら動かさない0手の早詰???それをいっちゃ〜おしまいか
橋本孝治
「今度は銀合いから読んだら、30手掛かってしまいました。28歩を1回取って再度復活させる手が入る分、こちらの作の方が面白いと感じました。」
 28香にすれば余詰むのかな?
真T
「難解。何をすればいいのか分からなくなります。」
 本作を解いて第4番が無解とは不思議ですよ
第6番 神無七郎 作

ばか詰 41手


【ルール説明】

ばか詰:先後協力して最短手数で、受方の玉を詰める

【作者のコメント】

ありがちな展開ですが、はがし趣向の味を取り入れました。

【詰手順】

22金 同玉 14桂 11玉 22金 同金寄 同桂成 同玉 
32金 11玉 21金 同玉 22歩 同玉 14桂 21玉 
22歩 同金 同桂成 同玉 21金 同玉 22歩 31玉 
32歩 同銀 21歩成 41玉 31と 51玉 41と 同玉 
42歩 31玉 41歩成 21玉 31と 22玉 32と 11玉 
22銀  迄 41手

【解説】
 
 実戦形のばか詰を創ったことのある人は見慣れた手筋がいくつも入っていると分かるかもしれません。とくに32金から21金の筋は定番と言っていいでしょう。七郎さんが上手いのはここから金を一枚剥がして21金と捨てる手を入れたこと。また玉を31〜51間で往復させたところも趣向作の大家らしい気の利いた手順です。ラストの雪隠詰も実に実戦型に合った手順と言えます。

【短評】

癇癪老人
「21手目に金を捨ててしまうのがやりにくい。」
 ばか詰での捨駒は価値が高い巧手です
隅の老人B
適当な難しさが、私を喜ばす。難しいと直ぐにギブアップ、明日考えよう。翌日は、他の問題に手を出している、浮気性。一度追い出して、最後は故郷へ。起承転結、巧みなものだ。B」
 ストーリーがありますね

小峰耕希
「作者の弁明通り"ありがちな展開"なので、余り好みではありませんが、普通詰の方の2番に比べれば気が効いている。」
 詰四会作品展解答よろしくおねがいします
真T
「追い出してからまた戻すのが面白いです。」
総評

【総評】

癇癪老人
 「超ハードはないということでしたが5番は相当難解と思います。なお色紙収集の趣味はありませんので呈賞の件はご遠慮させていただきます。」
 今回の解答一番乗りは3月18日で癇癪老人さんでした。ちなみに2番目の隅の老人Bさんが27日です。

隅の老人B
仕事を止めてから、暇に任せて、あちこちの問題を解いている。

詰パラを初めてとして、HPまで、その数の多いこと。我ながら呆れている。最近はボケてきて、何処に解答を送ったかを忘れてしまう。今回は、たくぼんさんに問い合わせて、「未だ」の返メ−ルあり。そこで月末に慌てて書きました。 ああ、年は取りたくないものだ。
やはり締切り間際には告知が必要と痛感。自分でさえ忘れてしまうことがたまにあります。(おいおい)

橋本孝治
「今回は(自作も含めて)全体的に低調だったと思います。たまたま作品の集まりが悪かっただけかもしれませんが、"囲い図式"という課題が、あまり創作意欲を刺激しないテーマだったと解釈した方が良いのではないでしょうか?こういうのは"たまに見ると面白い"というタイプの条件だと思います。」
今回の課題は普通作を優先したためこうなってしまいました。次回からはフェアリーはフェアリーでの課題にしようかとも考えています。

小峰耕希
「遅ればせながら解答します。今月は超長編の創作(結果稿の)の関係もあり、殆ど時間が割けず残念でした。尚、まかり間違っても僕が懸賞に当選しないようにお願い致します。」
 結果稿ご苦労様でした。創作でも活躍されることを期待しています
真T
 なし
 半期賞おめでとうございます。お写真拝見しました。Gの上原に似てるって言われません?

【解答成績】

 全題正解者:癇癪老人、隅の老人B、橋本孝治

解答者名 1 2 3 4 5 6
癇癪老人
隅の老人B
橋本孝治
小峰耕希
真T
△はFM使用解答

【当選者】

 厳正なる抽選の結果、セリーグ開幕戦カープが取った点数4点ということで4番目に解答頂いた小峰さんに・・・・おっとこれはまずい。癇癪老人さんが辞退されたので繰り上がって真Tさんが当選者となりました。半期賞も獲り勢いがありますね。作品の方もよろしくお願いします。