1時間目の授業を紹介する。
事前に用意しておくものは、次のものである。

・生の黒米
・鍋で炊い黒米
・ルーペ

まず、その生の黒米を各班に配ってたずねる。白い紙の上に置かせた。

指示1 これは、昔の人が食べていたお米です。これを観察して、気がついたことを書きなさい。

以前に、玄米と白米の違いを観察によって調べさせたことがある。そこで、今回は黒米のみとした。
黒米を知っている子は誰もいなかった。子どもたちは、「えっ、これ本当にお米」などといっていた。
10分くらい時間を取り、自由に調べさせた。
玄米のときと同じようにどの子も、割って中の様子を見ていた。プリントに書かせたことを指名なし発表で言わせた。
次のようなことが出された。
・中をつぶしてみると、白米が入っていた。
・黒い周りのものは皮みたいで、少し、玄米に似ていると思った。
・苦くて、においがきつかった。
・生の黒米には、くきのようなかなり細いのが生えている。
・まずそうで、食べる気がしない。

このあと、炊いているものを配って、実際に食べさせてみた。

指示2 黒米を食べてみて、気がついたことを紙に書きなさい。

「とても苦くてまずい。」と答えた子が多かった。中には、「おいしい」と言って、他の子の分ももらっている子もいた。
「最初は何か変な味がしていたけれど、かんでいるうちにだんだん甘くなってきた。」というように、白米と同じようなことを書いて
いる子がいた。
そのほか、食べてみた感想として、
・ねちょっとしている。
・赤い汁が出る。
・もち米に感じが似ている。
・おかずと組み合わせて食べる米ではないと思う。
などが出された。