TOSS/小学校/5年/塩と健康/自然塩/成分比較/評定AA

塩と健康の授業

自然塩と精製塩の違いを授業する

 自然塩と精製塩の違いを3時間で授業する。
 3時間の内容は,次のとおりである。

1時間目 白い塩(精製塩)と茶色い塩(自然塩)はどこがちがうのだろうか。
2時間目 塩の成分や作られ方も違う
3時間目 自然塩を使って作ろう

【1時間目の授業】
 授業が始まって、「塩」と板書し、たずねた。

塩について,知っていることを発表しなさい。どんなことでもいいです。
 次々と出された。主なものは、次のとおりである。
・しょっぱい  ・白い    ・相撲で使う。
・とりすぎると病気になる
・水に溶けやすい  ・固い  ・傷口にしみる
・うがいや歯磨きに使う。
・形が四角である    ・実験に使う  ・結晶がきれいである。
・海水の中にある

今から2種類の塩を配ります。
2つの塩を比べて,似ている点,、違っている点を箇条書きにしなさい。

 ここで使う塩は「食塩(精製塩)」と「粟国の塩(自然塩)」である。
 塩は上質紙を用意し,その上に置いていった。また,人数分のルーペを用意した。
 始めに精製塩を配った。次に自然塩を配った。精製塩の時,はあまり驚かなかったが、粟国の塩を配ったときは、「これ,本当に塩なの。」「え〜,こんな塩あるの。」というびっくりした声があがった。
 すぐに、「先生、なめていいですか。」と言う声がした。【なめてもいいけれど、いろいろと調べて最後にしなさい。」と答えた。
 約20分間、自由に調べる時間を取った。子どもたちにとって、塩は身近なものであるが、あまりあまり接した機会はないだろうと考えたからである。
 子どもたちは,見る,触れる,ルーペで観察する,なめるなどの方法で,調べていた。潮を指につけ、こすっている子もいた。

 塩の名前であるが、「白い塩」「茶色い塩」という言葉を使った。「精製塩」「自然塩】という言葉はまだ、子どもたちになじみにくいと考えたからである。
まず、似ている点を言わせた。

2つの塩を比べて,似ているところは何ですか。

 ・粒が四角い。・においがない。・味がにている
 ・水を入れると白くにごる。
 こういった意見が出された。

 2つの塩を比べて,違っている点は何ですか。

(白い塩)                   (茶色い塩)
・粒が小さい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・粒が大きい。
・白い色・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・茶色い色
・ざらざらしている・・・・・・・・・・・・・・・重なっている(固まっている)
・透明っぽい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・にごっている感じがする・
・形が同じ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・形が違う
・水に溶けやすい・・・・・・・・・・・・・・・・水に溶けにくい
・舌に突き刺さる感じがする・・・・・・・・・なめらかな感じがする
(これについては、反対の子もいた)

最後にたずねた。

白い塩と茶色い塩とでは、どちらが体にいいと思いますか。

白い塩(精製塩)・・・・・24人      茶色い塩(自然塩)・・・・・・・13人であった。
 そう思った理由を言わせた。

・白い塩のほうがいいと言う子
・茶色い塩は色が悪いし,なんか,あまり体に良くなさそうな気がする。白い塩のほうがちゃんとできていると思う。
・茶色い塩は苦すぎる。白い塩のほうが,人がちゃんと整備して作っていると思う。
・色がきれいだし,すっきりとした味がしたから
・茶色い塩は何が入っているのかわからないから

・茶色い塩のほうがいいと言う子

・砂糖も黒いほうが栄養があったから、,塩も同じだと思う。
・米も玄米のほう,栄養がああったから,塩も同じだと思う。
・いろいろなエネルギーが入っているような気がするから
・こちらのほうが,自然に作られた気がするから
・白い塩は人の手が入りすぎていると思う。茶色いほうが自然に取れたようなきがする。

 玄米や砂糖の学習をしたときに、白いもの(白砂糖や白米)は栄養が少なく,体によくないということを子どもたちは、よく知っていた。そのことを手がかりに塩も同じではないかと予想した子が多かった。
 ここでは,この答え(どちらがからだいいか)を言わずに,児童の関心を持たせたまま、次時へつなげるようにした。

  

       

       


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