白砂糖は「甘い麻薬」である

1 砂糖は「カルシウム泥棒」だけではない

 砂糖を取りすぎると体内のカルシウムが不足するということはよく知られている。
 「白砂糖は(灰盗)怪盗なり」と言った学者がいる。ドイツのブレオフレ博士である。白砂糖を多食すると、中間代謝物として、酸毒(乳 酸や焦性ブドウ糖など)が生じ、これを中和するためにカルシウムが奪い取られるからである。
 しかし、白砂糖の取り過ぎが体に及ぼす害はこれだけではない。
 いったい、どういった外があるのか。予想していただきたい。

2 砂糖は免疫力を低下させる

 砂糖は免疫力を低下させるという研究を発表したのは、アメリカのロマリンダ歯科大学のフォウストラ博士である。
 学生を2群に分け、一方にはコカコーラ、他方には砂糖と燐酸を除いた食事を与え,白血球の食菌作用をし食べた。
 すると、コカコーラを1本飲んだだけで数分後には白血球の食菌作用ががた落ちになり、それが数時間も続いたという。アイスクリームやドーナツでも同じような結果が出た。
 砂糖は免疫力を低下させるのである。
 免疫力の低下で起こる病気というと、エイズやMRSA(院内感染)を思い出されるだろう。その背景には,白砂糖の取り過ぎがあるのである。

3 砂糖は奇形児をつくる

大阪大学の故片瀬淡教授は、ねずみを使って飼育実験を行った。この実験から、砂糖を多食させると、脳水腫(頭が極度に大きい)の奇形児や目や耳の奇形、無頭、無顔、無限無口の胎児まで出現するという事実を示した。これは、体内のカルシウムが欠乏するために生じるのである。
片瀬教授の業績は世界的に高く評価されている。
にもかかわらず、この研究はほとんど世界に知られておらず,今なお、砂糖は大手を振って市場に出回っている。

4 砂糖は頭を狂わせる
 
最近, 信じがたい凶悪事件が増えている。いつ、どこで巻き添えを食うかもしれない。
こうした衝動的で凶悪な事件の背景に、砂糖の取り過ぎによる低血糖症が潜んでいる
砂糖と糖尿病との関係はご存知だと思う。
ところが、糖尿病の研究が進むにつれて、糖尿病に先立ち、低血糖症が起こることが判明した。糖分過剰→インスリンの分泌促進(低血糖症)→インスリン消耗(糖尿病)という一連の糖質代謝障害が起こるからである。
 アメリカの内科医H・T・ロバーツ博士は長年に渡り、ハイウェイの事故原因調査を行った。そして、それが白砂糖の取り過ぎによる低血糖症と深く結びついていることを突き止めた。低血糖症は疲労、脱力感、精神散乱などを引き起こし,突発的に精神空白となり、発作的な事件を引き起こしやすい。
 マクガバン委員会で証言した精神科医のロバーツによると、精神分裂症の67%が低血糖症であったと言う。
 アメリカのジャーナリスト、ダフィ氏が白砂糖を「甘い麻薬」と言い切った理由がお分かりいただけたかと思う。