自作スピーカー・ギャラリー


カローラ・ワゴン用 スピーカー

 たまには友人から頼まれて、車用のスピーカー
 を作ることがある。3ドア車のトランクを利用し、
 バッフル板だけを追加して中口径フルレンジを
 取り付けたり、小口径フルレンジでバスレフ・ス
 ピーカーを使ったりと作った数は少ないが、そ
 の中でも一番の大物を紹介してみたいと思う。

  ( 右の車が言わずも知れた「カローラ・ワゴン」 )





後部席より

「40cm3ウェイスピーカー」
40cmウーハーを使用した、左右チャンネル一体型の
カー・オーディオ用スピーカー



 使用したユニットは

 耐久性とコストに配慮してPA用のウーハーとフルレンジを使
 用した。
 ピュア・オーディオ用のスピーカーなら中音を受け持つフルレ
 ンジ・ユニットは16cm口径くらいがバランスが取れるのだろ
 うが、今回は低音中心の体感サウンドを狙って、ウーハー重
 視のバランス設定とした。
 バスレフ・ダクトはスピーカー正面と背面に直径100mm長さ
 ( 厚さ?)30mmのものが2個ずつ。共振周波数は50Hzとし
 た。40cmウーハーで50Hzというのはかなり高めの設定だと
 思うが、ポップス音楽のキック・ドラムとエレキ・ベースのエネル
 ギッシュな再生が最大の目的であるのでむやみに共振周波数
 を下げることはメリットがないばかりか、かえって低音の量感不
 足という最大のデメリットを招きかねない。今回はバスレフを最
 大限に動作させるために、ウーハー用のキャビネットに吸音材
 は一切使用していない。
 このスピーカーは、大きな荷物を載せるときには容易に取り外
 せることも条件の一つだったため、キャビネットの板厚は15mm
 とし、日の字、口の字の補強アングルや補強桟で適度に補強し、
 ある程度の強度を確保した。
 中音用の10F100は大振幅抑制と、ウーハーの背圧から
 逃れる目的で容積1リットルのバック・キャビティーに収納し、
 ロー・カット・フィルターを取り付け吸音材も充填している。
 また入力端子にはスピーカーを取り外したときのショート防止の
 ために、少々高くは付いたがキャノン端子を使用した。
 できるだけ重くならないようにと思っていても、40cmウーハー
 を2発組み込むわけで、それなりの強度と容積を確保しなけれ
 ばならない。
 また、運転時の安全性も考慮して後方の視界も確保しておいた
 ほうがいいので結果的に
 というところに落ち着いた。サブロク合板のむだも無い。
 しかし、持ち運びはバスレフ・ダクトを取っ手代わりにして二人がかり
 で行わないとできそうにない。
 キャビネットの表面には街のホーム・ センターで入手できる床材用
 の硬質フェルトを木工用ボンドで接着した。

 肝心な音のほうはといえば、それまでの純正スピーカーがラジカセ
 ならば、今回作ったスピーカーはライブ・コンサートのPAシステム
 といっても大げさでないほどのサウンド。しかもアンプは以前のまま
 の30W+30Wの純正コンポを使用してこのサウンドが出てくる。
 設計当初は、アンプも200W+200Wクラスに交換しようかとも
 考えていたのだが、しばらくはその必要もなさそうだ。
 これには、結構設計した本人がびっくりしてしまった。
 このスピーカーは、公の路上を走行する時に大活躍することが前提
 であるため、その活躍時には完全に走る騒音公害と化してしまって
 いる。
 狙いを上回る出来映えに設計者としては喜ぶべきなのだろうが、な
 にか引っかかるものがある。
 こんなことして、ほんとによかったのだろうか・・・。



     参考までにこのスピーカーのユニットや板材、ターミナル、配線コード、
      ネットワーク素子、外装材などすべて含めて、写真の状態で材料費は
      ¥65,000 となった。これが高いのか、安いのかは実は正直言って
      分からない。


ハッチを開けて

「ハッチを開けて」
荷台はスピーカーで埋まっているので
あまり荷物は載せられない。


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