なんだか 日記

2000年2月


どーでもいーよーなことですが ・ ・ ・


インデックス
2月 6日 ダイナミックテストの巻頭言

2月10日 頭痛薬の効能
2月12日 幻のポケモン 「 ルギア爆誕 」
2月22日 長岡スピーカー・ランキング
2月25日 「 限定 」の魅力
2月26日 料理の鉄人
2月29日 400年に1度

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2月29日

400年1度

今日は400年に一度の特別なうるう日だったらしい。夏季オリンピックの開催される年なの だからうるう年であることは当然のようにも思えるが、なんでも100年に1度だけうるう年 を取りやめる年(1900年、1800年、1700年など)があるらしい。それからいくと今年2000年 はうるう日である本日2月29日が存在しないはずなのだが、400年に1度だけその取りやめ を取りやめる。それが今年なのだそうだ。
400年に1度のうるう年ということだけでも、なんだかミステリアス気分になったりする が、今年のようなミレニアム最初の年と重なるのは2000年に1度。ますますミステリアスな 気分が増長される(?)。しかし、そもそもうるう年というのは地球が太陽の周りをちょうど 1回りする間に、ちょうど365回自転しないことで生じる誤差をうるう日を設定することで 調整している年のことなので、その日に特に何か特別なことが起きるわけではないだろう。
しかしニュースを見ていると、Y2K対応で日付を1900年に戻して運用していたコンピュー ターの一部で不具合が生じたらしい。1900年は100年に1度うるう日を設定しないうる う年(?)なので、2月29日が存在しないからだ。気象庁のアメダスのコンピューターでは なぜか気象観測データの表示に誤りが生じ、例えばまったく雨の降っていなかった大分での 降水量が35ミリと表示されたりしたのだそうだ。もし、日付表示ひとつでこんな問題が生じ るのだとすれば、Y2K対応世界中大童になっていたのにもうなづける。
この日記を書いているうちに日本時間では3月になってしまったが、特にアメダスのほかには 特に大きな問題はなかったようだ。無事に世界中3月になりますように。


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2月26日

料理の鉄人

もう何年も前に始まった「料理の鉄人」というテレビ番組。すでに番組自体はなくなって しまったようだが、結構長期間続いていたのでそれなりの視聴率を取っていたのだろう。
この「料理の鉄人」という番組、テレビスタジオ内で2人の一流のプロの調理士たちが 贅沢な材料(近頃では「ショクザイ」と言うのが正しいのかな。)を使って料理を作る光景 を大げさに実況放送し、完成した(?)料理を文化人面をした芸能人たちが試食、その 味についての能書きを言った後で2人の料理の優劣を発表する。いってしまえば、能書 きで羅列できる限られた条件を派手にアピールし、人目を引くといった番組に感じられ た。
番組に出ている調理師が一流であるということもただの人寄せのひとつに過ぎない。そ のことは、使用した材料と味についての能書きについては詳しく語られるが、視聴者が 実際にその料理を作ろうとした場合にヒントになることは何一つ触れられないというこ とによく現われていると思う。
ヒントなどテレビで公表したら味を盗まれるじゃないかという声もあるかもしれないが、 その程度のことで簡単に真似のできるような味しか出せないのなら、「一流」の価値も 落ちたものだ。これは実際になにか料理を作った人なら誰でも分かることだと思う。
料理を作るということを扱ったTV番組でこれと対極的なものにはNHKの「きょうの 料理」があるが、当然「料理の鉄人」に見られたようなエンターテイメント性はまったく ない。最近芸能人もアシスタントで出るようになったので、少しは視聴率も上がった かもしれないが。
なにか自分で作ってみようという人には「きょうの料理」が役に立つが、人がやって いることに見物人としてチャチャを入れて悦に入りたいという人には「料理の鉄人」 は面白いのだろう。料理を作るということに関してはまったくの素人が、一流の料理 人と呼ばれて人たちの作る料理の勝敗を、味の好みだけでつけてしまうのだから。(見 た目のテレビ映えというのもあるかも知れない。)
ユーザーにとって見ればオーディオ・ビジュアルも「料理の鉄人」の世界。結局は 素人には分からないことだらけで結果的にスピーカーから音が出しる、テレビ画面 に画像が映る。AV関連の情報に詳しいマニアにはアンプやテレビの機器内部の この部分をこうすれば音質・画質が良くなると「能書き」では知っている人もいる ようだが、実際にそれを改善することはできない。
製造工場を持っているとかいないとかの問題ではなく、例えば 料理で「塩を入れればショッパクなる。」ということを知っていても、うまい料理 を実際に作るにはそのさじ加減が重要。実際に料理を作っていない人にはそんなこ とも分からない。オーディオ機器も「能書き」に頼って購入し、自分ではその機器 を使いこなせていないということを理解することもなく、短期間のうちにただただ 高額商品に乗換えていくことを続ける。「能書き」が良ければすべてが向上すると いった考えなのだろう。
迎合するにも拒絶するにも「能書き」に頼るしかなくなってしまわないようにする ために、ものごとのしくみをできるだけ広い範囲を念頭に入れて理解しようとする 好奇心や探求心が必要だと思うが、自分好みの「能書き」を確固としたものにする には、それに反する余計な情報はできるだけ無いほうが都合が良いということもあ るので、事実に基づいた広い範囲の情報に目を向けるようになるのはなかなか難し いことだとは思う。
良い材料を使ってまずい料理を作り出すのは誰にでもできることだが、良い材料を 使ったからといってうまい料理を作ることは誰にでもできることではない。


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2月25日

「 限定 」魅力

映画雑誌をパラパラとめくってみると、99年最も裏切られた映画のランキングが目に入った。 その堂々1位は、「2001年 宇宙の旅」で知られる巨匠スタンリー・キューブリックの遺作と なった、「アイズ・ワイド・シャット」。 18禁の指定でちょっとした「限定物」っぽい扱われ方をしていたこの映画、わたしも公開前に 映画館で何度かキッドマンとクルーズの出てくるちょっと悩ましげな予告を目にして、なんだか 気になり本編も映画館までに観に出かけたのだが、わたしと同じ目にあった人は意外に多かったようだ。
もっとも多くの人が観なければ当然ランクインするはずもなく、このランキングの上位には 「マトリックス」や「スターウォーズ エピソード1」もちゃんと(?)はいっている。 こういうランキングでもランク・インしているということは、それだけ観た人が多いということ の現われだろう。観ていなければ文句も出ない。
ここ最近のオーディオ機器をみると、メーカー側がもう出さないと豪語していたMOS-FET  K405/J115を使用したアンプもつい最近サンスイから1000台限定生産で登場。 MOS-FETアンプのファンにとっては嬉しい裏切りか。同じく1000台限定生産という ことで発売されたパナソニックのプログレッシブ出力付きDVD-Videoプレーヤーもある。 プログレッシブ出力自体、現時点ではプログレ対応TVやプロジェクターを持っている人のみ を対象とした限定仕様と見ることもできるだろう。逆に、当初三菱のプロジェクターユーザー 限定ということで売り出されたラインダブラー付きビデオセンターは、最近その限定が解除さ れたらしい。
自作オーディオで「限定」で有名な物といえば、フォステクスのS、SS、ESシリーズの フルレンジユニット。これも、限定数200本や300本とかのユニットは早々に売り切れて しまうようだが、それでも購入した人すべてがそのユニットを使っているわけではないようだ。 かく言うわたしもFE208SSを1ペア押入れの肥やしに大事に持っている。インターネットの オークションでは、使う見込みのない未使用品の個人売買も行われているようだ。やはり、「限定」 という触れ込みで特別仕様のユニットが出てしまうと買わずにはいられないというマニア 心を、メーカーはうまく突いている。昨年3月と7月に合計3000本限定生産されたFE88ESは 今でも店頭に在庫があるので、手に入れたい方はお早めに。(?)
DVDソフトには「コレクターズ・エディション」や「特別版」とかで、おまけ映像をたく さん収録しているものが次々と出てくるが、これに対して同じ作品の「通常版」というもの はないので「コレクターズ・エディション」「特別版」の位置付けが良く分からない。 「恋に落ちたシェークスピア」は良い映画でそのDVDも高画質だが、おまけの特典映像に はほとんど違いのないテレビスポットの宣伝映像が30種類近くも入っている。「コレクター」 とはこういうものが入っていないと納得しない人たちのことを言うのだろうか??
もうかなり昔、限定発売された「ウィ・アー・ザ・ワールド」の12インチ・シングルは 発売後1年以上経ってレコード店に買いに行っても在庫があったりと、「限定」といえども ただのセールス・アピールに使われるだけのことも少なくないのでないかと思ってもいる。 「限定」の本来の魅力は「今しか買えない」ということのはずだが、最近はソフト全体の 売上が減ったため初回プレスを逃すと次回生産の目途がなく、カタログに載ってはいるが 手には入らないというソフトが多くなっているということも耳にしたことがある。そういっ た意味では気付かないうちに「潜在限定版」が増えてきているのかもしれない。


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2月22日

長岡スピーカー ランキング

先週、ParabellumさんのHPに 非公式長岡スピーカー・ランキング というコーナーができた。
これまで長岡鉄男氏のオリジナル・スピーカーから自分の好みの機種を選んで投票するというもの。 おそらくトップにはその完成度の高さからD‐101S「スーパースワン」がランク・イン するものと予想できる。
わたしもなにか1機種投票しようと思っていたが、1986年の初秋に製作して11年間使い続けた D‐101「スワン」を投票することにした。「スーパースワン」も「スーパーレア」も 「スーパーフラミンゴ」も「モア」にしても、初代スワン D‐101 の発展形であ り、D‐101がその原型であるということも大きな理由の一つだ。その設計コンセプトのシンプル さが、高音質という形で見事に具現化しているという点において並び称される長岡スピーカーは、 これらのほかには見当たらない。
このHPの「自作スピーカーギャラリー」のスーパースワン のページにも書いたが、スワン族の最大の特徴は、ユーザー自身がこれらの機種に着目し、 「自分で作ってでも使ってみたい!!」ということで導入した人にしか使いこなせない ということだろう。使い続けている人にとってはその理由は到ってシンプルなことであろうが、 そうでない人にとっては永久に分からないことだと思う。「極めてシンプルな考えは、極めて 難しい言葉で言い表される。」という言葉を聞いたことがあるが、この場合も理由はあまり にシンプル過ぎて、わたしの語彙力で対応できるものではないようだ。
組み立て済みのキャビネットを購入した人、他人に尋ねてみて「音が良い」という答えが得られた ので作ってみたという人、オーディオ・システムでスピーカー以外の機器に対する重要性をあまり 考えない人、スワンの「高音質効果」に対して幻想を抱いた人、そういった人たちの多くは大抵 スワン族の可能性に見切りを付けてほかのタイプのスピーカーに鞍替えしてしまっているように 見受けられる。
音のイメージを言葉にするのは極めて難しく、ましてや周波数特性上の凹凸の具合や高音域や 低音域の伸びでは、スワン族の音の特徴を言い表すことなどできないので、やはり自分で作って 確かめてみるほかないことだと思うが、実際に作ってみて「だまされた」と思う人は、きっと 少なくはないことだろう。
わたしは10cmフルレンジを使用して、CW型のバックロードホーンを数多く設計・製作して きたが、ありきたりの市販スピーカー比べ非常に多くのメリットがあり、かつスワンより数段使 いやすくはなっているので、うるさいことはいわず心地よく音楽が聴ける。しかし、「電気信号と して記録された録音現場の、音波による復元」という意味で、スワンより性能が向上したという例は 見当たらない。
「音楽再生」という観点から見た「心地よい音」というのは、「オーディオ的」に見た「音波の 高音質再生」とは異なるモノサシで判断すべきことだと思うのだが(二者に接点もあるだろうが)、 これはなかなか理解されないようだ。


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2月12日

幻のポケモン 「ルギア爆誕」

最近、アメリカでも日本のアニメが「ジャパニメーション」と呼ばれ大人気なのだそうだ。
日本でも空前の興行収入を上げた宮崎アニメ「もののけ姫」をはじめ、数多くの日本のア ニメがアメリカで劇場公開されているらしい。アメリカでは、興行収入的にその「ものの け姫」の人気をはるかに凌ぐ「ジャパニメーション」が「ポケットモンスター」の新作映 画らしい。
日本でもこの映画は昨年の興行収入のベスト10に入っているほどの人気映画なのだが、 わたしはTVアニメの「ポケモン」も全く見たことがなく、当然新作映画も劇場で観なかっ たのだが、先日ビデオのレンタルが始まったこともあり、これを機会に観てみることにした。
上映時間は70分とやや短めで、観客の子供が飽きない時間に設定されているのだろう。 映像的にも話の内容的にも特に複雑なところもなく、TVシリーズを観ていないわたしで も理解に苦しむような部分はない。マニア向きにはもっと手の込んだ複雑さが好まれるの だろうが、そのような作り方を下のではTVでの「ポケモン」を目当てに映画館にやって くるに子供たちを満足させることはかえってできないというのは、ちょっと考えれば誰で も分かることだ。そういう意味では良くできていると思った。
オーディオでも必ずしも情報量が多いことがすべてのリスナーに喜ばれることではない。 「そんなバカな!」という声も上がってきそうだが、例えばピアノの生演奏をマイクを 立てている位置で聴くといわゆる「ピアノの音」(楽音)以外の演奏ノイズ(雑音)が結 構聴こえるものだ。確かに「雑音」ばかりでは音楽は聴けないが、逆に「楽音」だけしか 聴こえてこないというのは、明らかに現音場の情報量を削られた状態であるのだが、その ことにリスナーはなかなか気が付かない。
ピアノの前身である「フォルテ・ピアノ」やさらにその前の「ハープシコード」では、ピ アノに比べ「楽音」の音量が小さくさらに「雑音」の音量も大きいので、ちゃんと録音し たソフトでは「楽音」のみならずいろいろな「雑音」が聴こえてくるのだが、最近のポッ プス録音や映画ソフトの整理された音に慣れた耳には、かえってノイズだらけの劣悪録音 に聞える可能性も十分にある。
微小信号を削ぎ落とし整理され限られた情報量をハッキリクッキリ聴かせるのは、それ ほど難しいことではない。アニメを映し出しているTV画面や道路標識が遠くからでもハッ キリ識別できるのと同じことだ。
インターネットが普及していく時代、「情報」とは電話線で伝わっていく文字や画像や音 声といった、人間のほんの一部しか表さないもののみであるという認識が次第に広がって いくのではないかという不安を抱いている。個人が書き込みできるいろいろな掲示板を見 ていると、「人間同士がコミュニケーションしている」という認識に全く欠けているいる ような人がいるということにも今ではさほど驚かなくなってしまった。この人たちは、コ ミュニケーションの際に処理できる情報量が限られているのだろう。
日本の音楽チャートは10代の子供たちが好む音楽で席巻され、CDの売上に貢献すると いう理由で次々と短寿命の音楽が量産されていく。底の浅いものが寄ってたかってもたか が知れているということは、作り手としては分かり切っていることだろう。しかし、だからこそ 「儲かる」というのが作り手にとっての言い訳だろうし、受け手にとってみればそん なことはどうでもいいことかもしれない。


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2月10日

頭痛薬の効能

薬局に行けば数多くの頭痛薬が棚に並んでいる。頭痛薬などの鎮痛剤には痛みを抑える
はたらきはあるが、痛みのもとを消し去ってしまうことはない。痛みを抑える方法として、痛
みを伝達する神経の機能を鈍らせる方法が取られているようだ。               
ただ普通に頭痛薬を服用しておるだけなのだが、この効果は身体的痛みに対してのみな
らず、心理的痛みに対しても若干の効果があるように思える。心理的痛みにしても脳内の
神経によって伝達されているのだから、神経の働きを鈍らせる頭痛薬の効能によってその
痛みが緩和されとしても、不思議なことではない。                        
この状態はいってしまえば、頭痛薬でごく軽い現実逃避をしていることになっているのでは
ないかと思う。そのためか、頭痛がおさまり頭痛薬の服用をやめると、寝起きの悪い夢を
見るといった極めて軽い禁断症状のようなものに襲われることもたまにある。これなら、ア
ルコールで酔っ払っているほうがずいぶん健康的な現実逃避(?)だ。            
なんだか、まったく何の取り止めもない日記になってしまったので、今日はこの辺で・・・ 。 


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2月6日

ダイナミックテスト巻頭言

先月の日記にオーディオ評論家 長岡鉄男氏の引退表明について少々悲観的になって
いると書いたが、今週号のFMfanのダイナミックテストの巻頭言に長岡氏の引退撤回
の文「天声人語」が掲載されていた。
その文によると、昨年の引退表明以降、予想以上に読者や出版社からの反響が大き
かったようで、さらに高齢化しているオーディオ評論家界の担い手が育っていないという
ことについても心配している様子。
とにかく、近いうちの長岡氏の引退についてはとりあえず心配する必要がなくなり、氏
のファンとしては一安心。しかし、それはやはり「とりあえず」でしかない。
また、引退撤回の文のタイトル「天声人語」は、文面からすると「天声を聞くも、人語に
従う。」と解釈すべきであるような気がするのはわたしだけだろうか。


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