なんだか 日記

2000年8月


どーでもいーよーなことですが ・ ・ ・


インデックス
8月 2日 BH-2005ES を聴く
8月 6日 インシュレーターの試聴会
8月 8日 映画 「ジャンヌダルク」
8月10日 映画 「御法度」
8月14日 映画 「ソナチネ」
8月19日 「がんばっていきまっしょい」 星空上映会
8月20日 そして 万灯会
8月23日 映画 「遠い空の向こうに」

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8月23日

映画 「遠い空の向こうに」
町全体が鉱山会社の所有物であるアメリカのとある炭坑町に生まれついたひ とりの少年にまつわる実話を元にした作品。旧ソビエト連邦が初の人口衛星 「スプートニク」の打ち上げに成功した日からこの物語は始まる。
高校に通う主人公の少年は仲間に声を掛け4人で手作りの小型ロケットの打ち 上げ実験を始める。はじめはなかなかうまくいかないものの、周囲の人々の 励ましや協力もあり少しずつであっても着実に彼らのロケットは飛行性能を 向上させていく。そして郡の科学発表会で優勝し大学進学への奨学金を得る ことが少年の夢となった。
しかし、少年の父はこの町の炭坑のすべてを知り尽くしている炭坑の監督で あり、少年も当然のようにその父の後を継ぐことを望まれていた。 そんな父親との葛藤をはじめ様々な問題が持ち上がり、大きな挫折の中で一度 はその夢を諦めた少年の胸には複雑な思いが去来していていたことだろう。
この作品のほかに同じユニバーサル映画が実話を元に製作した「アポロ13」で もそうだったが、一見数式や技術相手の仕事をしているように見える技術者で あっても、その根底の原動力になるのは「人の心」以外の何物でもないことを 強く印象付けているように思う。このことは技術者が人間である以上当たり前 である反面、それ以上に当たり前のように無視されることも少なくはない。 しかし、機械や電算機に彼ら技術者のサポートができるとしても彼ら自身の 役割を果たすことはできないし、昨今日本の政界で話題(?)のI.T.革命に しても結局は人が知恵を絞って考え実行していかなければ何も進まないのだか ら。
ちなみにこの映画「遠い空の向こうに」の原題は「October Sky」。1957年、 少年がその人生を大きく左右することとなった人類初の人口衛星スプートニク を見上げた「10月の空」という意味。大人から子供まで多くの人に観てもらい たい作品だと思う。


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8月20日

そして 万灯会
今日は昼間は知人宅で数人集まってホームシアターでの上映会を行った。 当初の予定ではわたしも知人もまだ観ていなかった「シックスセンス」をdts音声 のDVDで観るはずだったのだが、メンバーのうちの一人がつい最近ビデオで観たば かりだということで、いろいろもめた挙句なぜか「スターウォーズ EP1」のLDとい うことなった。わたしは映画館とわがやとここでと通して観るのは三度目になるので 正直いってちょっとつらい。。。
無事「スターウォーズ」が終わりまだ時間が取れたので、まだ観ていないという 「HANA-BI」を上映。知人は「ソナチネ」を観て以来北野作品は好みに合わないと いうことで、それっきり他の北野作品は観ていないということだったが、「HANA-BI」 なんてこんなんことでもないとそう観る機会もないだろうからということで 上映開始。でも知人は観終わってもやぱっり好みに合わないと言っていたけど そんなものかなぁ〜。
ところで昨日の日記にも書いたが、今晩は石手寺の境内で「万灯会」が催される。 夕方には上映会も終わり知人宅を後にしたわたしは、夕闇の迫る中を一路 石手寺へと向かった。 映画「がんばってきまっしょい」の中の「万灯会」のシーンでは静かな雰囲気の 中、境内に一面のロウソクの炎が揺れているが、実際は仏様を供養する縁日の催し なので参道には出店の屋台も立ち並び人出も多く境内は大変にぎわってる。 そんなわけで昨年はじめて万灯会に来た時は思惑違いで少々驚いたものだった。 とはいえ、あのロウソクの炎の美しさは変わらない。
わたしが境内に供えるロウソクの器に願い事を書こうとしていると、昨晩の「星空 上映会」を主催したオフ会のメンバーの皆さんを見掛け二言三言声を交わした。や はりロケ地巡りのメインになるのはこの「万灯会」なのだと映画を観て実際にこの 場に立ってみれば分かるような気がする。錯綜していた様々な思いが境内を埋め尽 くす無数のロウソクの炎によって解きほぐされていく、そんな思いがした。
昨晩の「星空上映会」そして今宵の「万灯会」と、とても浮世離れした二日間を 過ごすことができた。この作品は心の中にいつまでも消えることのない一筋の風を 吹きこんでくれたように思える。それは最初の公開からすでに丸2年が経とうとし ている今でもさわやかに吹きつづけているようだ。


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8月19日

「がんばっていきましょい」 星空上映会
数日前、映画の「がんばっていきまっしょい」の公式サイトを開いてみると、 映画の主要ロケ地だった鴨池海岸で夜7時から星空上映会が行われるという こと。わがやから鴨池海岸はそう近いというわけではないのだが、これは滅 多にないチャンスということで上映会に足を運ぶことにした。
この上映会はもともと公式サイトの掲示板に書き込んでいる常連さんたちが 鴨池海岸などのロケ地巡りを兼ねたオフ会をする一環でそのメンバーのみで 行う予定だったらしいが、ことの成り行きで地元の一般の方にも新聞・ラジ オ・インターネットなどで参加を呼びかけ、結果的にメンバーを合わせて当 日上映会に参加したのは約200名という大人数となった。
わたしが鴨池海岸に着いたのは上映会の約1時間前のことだったが、砂浜は オフ会のメンバーの皆さんによって綺麗に清掃され、まさに映画に登場した 鴨池海岸そのもの。 瀬戸内海の向こうに夕日が沈むのを見届けて上映会が始まったが、 最初に磯村監督の挨拶があり、なかなか本格的。砂浜をバックにスクリーンが 張られ観客は映画で登場した艇庫が建っていたその場所に腰を下ろしての鑑賞 となった。
絶え間なく砂浜に打ち寄せる静かな波音をスクリーンの奥に聞きながら映画 は進んでいく。地元の方にはこの作品を初めて観る方も多かったようで、笑い のツボではどよめき、クライマックスでは水を打ったように静まり返っていた。 わたしもあまりのロケーションの良さに、初めてこの作品を観た時の感動が 蘇ってきた気がして、この上映会に参加できたことを本当にうれしく思った。 そして、それ以上にこの場で初めてこの作品を観ることのできた人たちのこと をとてもうらやましくも思った。瞬く間に120分が過ぎ、上映が終了するとと もに観客から暖かい拍手が起こっていた。
明日の夜は、映画の中では30秒ほどのシーンだがあまりにも効果的に使われて いる「万灯会(まんとうえ)」が石手寺の境内で催される。今夜の「星空上映 会」といい、明晩の「万灯会」といい、まさに地元冥利に尽きるといったとこ ろ。


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8月14日

映画 「ソナチネ」
「ソナチネ」は北野武の監督第4作目で、これまでの北野作品の中では もっとも映画マニアの評価が高い作品。イギリスBBCによる「21世紀に 残したい映画100本」の中にも数少ない日本映画として入っているとい う。
この作品はずいぶん前にビデオをレンタルして29インチテレビで一度 観ただけだったので、実のところあまり印象に残っていなかった。今 日はそんなわけでスクリーンでじっくり鑑賞。
沖縄の海と空をバックに登場人物たちを遠くに見据えほとんど動きの ないカメラの視点にはまるでヨーロッパ映画でも観ているかのような 錯覚に陥るシーンもあるほどだ。そして何気ない日常を襲う突然の死。 主人公の男は自分を狙う者たちをあっけなく殺していくが、仲間たち もあっけなく敵に殺されていく。「死ぬのが恐くないの?」との女の問 いかけに「あんまり死ぬのを恐がってたら、死にたくなっちゃうんだ。」 と笑いながら答える男。この作品の後に撮られた「HANA-BI」が人と人 との心のつながりに焦点が置かれていることに対して、この「ソナチネ」 では全編を通して死生観を静かに見つめているといった感じだ。
しかし、「ソナチネ」以降の北野作品ではストーリー性を重視し、ずい ぶん語り口が饒舌になってきているということを感じるし、久石譲の 音楽もひときわ前面に出てくるようにもなったようだ。どちらの方向 がいいとは一概には言えないだろうし、むしろいつまでも同じスタイ ルを守り続けることのほうが映画を陳腐なものにしていくのだろう。
北野作品を観ることによって、個々の人間が抱いている価値観の比較 的深い部分に対して何らかの刺激が与えられるように思えるが、そう いった意味で映画が産業ではなく文化として根付いているヨーロッパ での人気が高いのかも知れない。


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8月10日

映画 「御法度」
「戦場のメリークリスマス」や「愛のコリーダ」の監督 大島渚の久々の 作品であり、主役が故 松田優作の長男 松田龍平でもあることでも話題に なった作品。坂上次郎、ビートたけし、トミーズ雅など顔馴染のコメディ・ タレントも登場する。
幕末の新撰組に入隊した少年にまつわる話だとは知っていたのが、 思っていたよりちょっとディープな同性愛の話になっていたのは意外 だった。しかし聞く話では西洋化される前の江戸時代の日本では異性愛 同様に同性愛も当たり前のことだったということなので、映画の中でも あまり同性愛の位置付けについて深刻に捉えていないこともあるためか、 特別な作品を観ているといった感じはそれほどしなかった。(とはいっ ても、やっぱりちょっとフツーと違うとは思うけど。。。(^^; )
商家の子供である主人公の少年が剣の腕を磨き新撰組に入隊したのは正 義感や大義といったものからではなく、ただ人を斬りたいという欲望に 駆られたからであり、そういった壮絶さを際立たせるにも同性愛を持ち 出すのは効果的なのだろう。
わたしはミニ・シアター系といわれている作品を観ることも多いため、 「ブエノスアイレス」「太陽と月に背いて」「モーリス」などやや ディープな同性愛を扱った作品も何本か観る機会があったのだが、 大抵登場人物たちの振る舞いが理由はどうであれあまりにも自分勝手に 見えて途中で話についていけなくなることが多かった。これでは悲惨な 結末になったところで同情することもできない。
そういった面では「御法度」はどちらかというと「子供の惨忍さ」という 方向に焦点がずれていたため、かえってあまり抵抗なく観ることができ たのかもしれない。それとも主人公役が幼く見え過ぎたただけなのか。。。


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8月8日

映画 「ジャンヌダルク」
今から五百数十年前、2年間だけ歴史に登場したジャンヌダルク。 自らを神の使いと宣言、当時の王太子に謁見しその不思議な力に よって王太子の信頼を得た彼女は、軍隊を率いて奇跡的な勝利を もたらすことになる。そのおかげで王太子は国王に即位することが できたが、国王はその後戦略の中心を戦争から和平交渉へと転換。 戦闘によって勝利を得ようとするジャンヌは政治的に邪魔な存在と なっていく。
映画の中では、囚われの身となった彼女は刑を決定するために教会 が行う裁判の進展とともに現れる幻覚と問答を行う。 神の名においてこれまで行ってきた戦闘行為は、本当に正当化 されるべきものだったのか。自らの身や国を守ることを言い訳に 殺りくを楽しんではいなかったか。彼女が自らを神の使いと信 じるようにになった裏側には、目の前で敵によって姉が無残に殺さ れたことよる深い憎悪の念があったのではないのか。
すべての戦争にはその殺りく行為を正当化すべく大義が掲げられる が、それは次第に抽象化していき「戦争に勝つこと」にすらまった く関係ない憎しみを晴らすためだけの無意味な残虐行為を正当化 するために利用されるようになってしまう。 はたしてジャンヌの行ってきたことは決してそうではなかったと 言い切れるのか。この作品は、これまでの500年以上にわたって 人々から「聖女」として崇拝されてきた彼女を、多くの歴史的文献 をひも解くこによってひとりの戦争の指揮官としての切り口で捉え ようとしている。
近年の戦争映画に「プライベート・ライアン」という作品がある。 3人の息子を戦争に出している母親にそのうち2人の息子の戦士報告 が同時に届けられる。 軍は宣伝活動の一環として、最前線で戦っているもうひとりの息子 を母親の元に返すために数人の隊員を最前線に派遣するが、隊員たちは その途中で命を失っていく。
わたしはこの「プライベート・ライアン」を戦争の無意味さを前面に 押し出した反戦映画だとばかり思っていたのだが、アメリカ本国では 軍のイメージ・アップに大きく貢献したという理由で製作者のスピル バーグは政府から表彰されたという。 わたしはスピルバーグと米大統領クリントンが笑顔で握手を交わす そのニュース映像を目にするにあたりとても複雑な気持ちになった。 現在においても世界の平和を維持する目的で強力な軍隊を保持する 大国アメリカと、戦争を永久に放棄したことになっている日本とで は戦争に対しての考え方に大きな違いがあるのだろう。
ところで、「ジャンヌダルク」はリュック・ベッソン監督の作品だ が、監督・主演女優が同じである「フィフス・エレメント」のイメー ジを期待すると拍子抜けしてしまうことだろう。臨場感のある合戦 シーンや強姦の場面などでの血生臭い表現も多く、DVDの冒頭には R指定のロゴも表示されるのであまり子供が観るのに適した作品では ないと思うが、単なる英雄の武勇伝から何歩も踏み込んだところに この作品の魅力のあるように思える。


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8月6日

インシュレーター 試聴会
今日は先月の中旬にプロジェクターの調整やDVDプレーヤーの比較視聴に お招き頂いたKさん宅でインシュレーターの効果を確認する試聴会にお招 き頂いた。メンバーはKさんの同僚の方とわたしとKさんの3人。
使用したインシュレーターはアクセサリー・メーカーのもので、直径3cm 高さ2cm程度の硬質樹脂製の円錐とそれを受ける同材質の厚さ2cm程度の 受け皿の組合せ。これが4組で定価の合計が\28000だということだ。
Kさんがお使いのスピーカーは40cmウーハーを2本組み込 んだ密閉キャビネットの上に大型の木製ホーンが載っているのだが、まず はウーハーのキャビネットと木製ホーンの間に上記のインシュレーターを 三点支持で使用。ホーンの再生している帯域に透明感が出ているようだ。 さらにウーハーのキャビネットと床の間にも挿入してみると、ホーンで 再生する帯域よりやや遅れをとっていたウーハーの帯域も締りが出てス ピード感や分解能が上がったようだ。
一般家屋ではどうしても床は振動するもので、いかに各所の振動の相互干 渉を遮断するかで音にいろいろな変化が現れるので面白い。今回のインシュ レーターも期待していた効果が発揮されたようだ。しかし、オーディオ専 用として売り出されているアクセサリーの類の価格はその製造工程や音質 向上効果からして適正だと言えるものはどのくらいあるのだろうか。


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8月2日

BH-2005ES を聴く
先月末に「自作スピーカー・ギャラリー」に追加した BH-2005ES だが、この機種を実際に製作され方は少々離れた場所にお住まいの方 なので、設計したわたしはこのスピーカーの音はおろか実物を拝んだ ことがないままだった。
この機種は最新ユニットの FE208ES を使用しておりこれまで にわたしが設計したものの中で最大のバックロード・ホーンというこ ともあり、早いうちにその音を実際に聴いてみたいと思っていた。 そこで数日前に製作者の方に連絡を取り本日お邪魔させて頂くことに なった次第。
これまでの経験から行くと変な音にはなるはずはないのだが、100% 不安がないかといえばそれもウソになる。実際に出てきた音は予想を 裏切らないエネルギー感あふれるバックロード・サウンド。システム 構成もシンプルでソフトもシンプルに録音された物を好んでお聴きで、 わたしが持参した「日本爆音探訪」「驚異のコントラバスマリンバ」 「古代の子供の声」などの音に興味をお持ちのようだ。アンプとCDプ レーヤーを結ぶピンケーブルをメーカ製の高級品から材料費が1000円 しないFケーブル使用の自作ケーブルい取り換えてみたところ、こちら のほうが分解能やエネルギー感が向上し日頃お聴きのソフトには向い ているのではないかと思う。
いろいろなソフトを聴きながらあれやこれやとよもやま話をしている うちに時間が過ぎていくのだった。


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