なんだか 日記

2000年9月


どーでもいーよーなことですが ・ ・ ・


インデックス
9月 6日 人形型バックロード あれこれ
9月10日 過当競争?
9月15日 隣県からの訪問者
9月17日 映画「梟の城」
9月20日 映画「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」
9月22日 尾崎豊 他殺説!?
9月23日 映画「ナヴィの恋」
9月24日 この頃の長岡鉄男氏関連記事
9月29日 映画「アンドリュ- NDR114」

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9月29日

映画 「アンドリュ- NDR114」
この作品の原題を直訳すると「200年生きた男」ということになるのだろう。 西暦2005年、家事手伝い用の意思を持たないアンドロイドとしてある一家 が購入した彼だったが、その後間もなくふとしたことをきっかけにプログ ラミングされていないはずの感情と意思を持ち、創作する能力までも身に 付けることになる。
時が経ち一家の者の死を見送るにつれて、年を取らない彼はなんともいい ようのない寂寞感に襲われる。そしてどうにかして自分ももっと人間に近 づきたいと自らの体に様々な改造を施していくことに。そうしてさらに時が 過ぎ、彼が製造されてから200年の歳月が経った。
どうすれば機械ではなく人間として認められる存在に変われるのだろう。 それは生まれつき機械だった彼だけでなく、当たり前の事として人間で生ま れてきたわたしたちにも問い掛けられている質問のようにもこの作品を観 ていると思えてくる。
この作品はSF作品でありCG合成などのSFXが随所に使われているのだが、 アンドリューを演じるロビン・ウィリアムスほかの俳優たちの演技がそれ を忘れさせ、この話が実際に自分の身の周りでも起こっていることである かのような錯覚に陥ってしまう。SFという特殊な設定を巧みに利用し映画 の中で200年の時間を流すことによって、そのくらいの時間では変わるは ずもないわたしたちそれぞれの心の奥に潜む普遍的な何かをくすぐる、 そんな出来に仕上がっている秀作だと思う。


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9月24日

この頃の 長岡鉄男氏関連記事
8月の下旬に発売された「オーディオ・アクセサリー(AA)98号」では、 長岡氏のご家族のインタビュー記事が掲載され、氏が亡くなってからこの かた様々な追悼記事とは一味違った「素顔の長岡鉄男」の姿を垣間見たよ うな、そんな安心感を持つことができたように思う。
これまでの長岡氏の執筆活動の流れや氏の支持層の動向からすれば、他誌 で組まれていた追悼特集のほうが正道であるかのようにも思えたが、この AA誌でのご家族のインタビュー記事を読むにつけて、わたしがこれまで氏 の文章や自作スピーカーなどから感じていたイメージはむしろこちらのほ うだったのだという思いを深くした。亡くなった直後から様々な追悼特集 を目の当たりにした後だったから、なおさらそう思ったのかもしれない。
このAA誌98号で氏が連載を持っていた雑誌の追悼特集は一旦は終了したこ とになり、これでしばらくは長岡氏の関連記事は誌面に上ることはないだ ろうと思ったら、そのすぐ後に出たステレオ9月号には方舟に入って間も ないサブ・ウーハー「SW-7」の製作記事。さすがに周波数特性を測定した スペアナ写真までは載っていなかったが、この記事を発見してすこしびっ くり。FMfan誌では藤岡誠氏の製品紹介のページがかつての「ダイナミッ ク・テスト」の後継コーナーになっていた。
そして、昨日入手したステレオ10月号にはなんと長岡氏の新作ブックシェ ルフ・スピーカーの製作と方舟での試聴、さらにスペアナでの測定写真も 付いている。しかし「おおっ!! これで足りないのは長岡氏だけ!?」と、 ネット上では長岡ファンからやや冷たい声も上がってはいたが、従来から の氏の方法を踏襲することで長岡式の新作スピーカーを誌面で発表するこ との意義を確保したという選択については個人的には良かったことだと思う。 ステレオ誌では今後もこの方法で未発表のスピーカーを掲載していくのだ ろうが、試聴メンバーにはもう少し多様性があったほうがいいんじゃないか と思ったりもするのだけど。
ステレオ10月号より少し前に出たAVレビュー93号では長岡氏のこれまでの AV関連の軌跡を追っていく記事を連載していくということ。ここ十数年のAV の流れを大まかに追っていくことができるのは面白いことだろう。一方、 ネット上では肯定派にしろ否定派にしろ「長岡鉄男を科学する」といった 志向が方々で散見されるが、何事も細分化して捉えようとするほど思考時 に欠落してしまう要素も多くなり、結局のところ全体像がないがしろにさ れ当事者にとって都合の良いように誤解されていくといったことは良く起 こることのようだ。ま、何事にも「いい加減」が肝心なんだろうな。


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9月23日

映画「ナヴィの恋」
ビデオが出るまでまったく知らなかった映画「ナヴィの恋」。ビデオの パッケージを見ると青い空と南国の赤い花、そして石垣塀。
生まれてこのかた、島から出たことのないこの映画の主役ナヴィ。その ナヴィの住む島に一人の老紳士が降り立つところからドラマが始まる。 といっても、ナヴィはかわいい少女でも綺麗な娘でもなく、ビア樽体型 のおばあさんさんなのだが。
沖縄の伸び伸びした自然と人々の何気ない心の温もりや影の描写がほど よく混ざり合って心地よい雰囲気を出している。また、現地の音楽のほ か随所に散りばめられた歌や音楽(スクリーン上の登場人物が演奏して いる。)が、観ている者のその時々の感情の起伏を非常に上手くサポー トしてくれるといった感じで、こういった音楽もこの作品の大きな立役 者となっていると思う。また、なぜかテーマ音楽は「髪結いの亭主」 「ピアノ・レッスン」「ガタカ」などの音楽を担当したマイケル・ナイ マンだったりするところも音楽に気を配っていることの表れだろうか。
そんなわけで、観ていてなんだか心地よくなるこの作品。大作映画に疲 れた時などにはいいんじゃないかな。


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9月22日

尾崎 豊 他殺説!?
ネット・サーフをしていたら「尾崎豊裁判」というページの見出しが目に 入った。一体どういった内容の裁判だろうと思ってアクセスしてみた。す ると、覚醒剤の多量服用での自殺というのは誤りであり、彼の夫人と知人 によって遺産目当てに仕組まれた殺人であるという主張で裁判をしている のだという。
このホームページの内容の信憑性について調べる術はないのだが、雑誌の 記事の切り抜きや公判の日程表、はたまた裁判費用寄付の募集やこれまで に寄付された金額まで記載されているので、まったくの嘘だということは ないとは思うが、これってわたしが知らなかったというだけのことなの かな?
他殺説を取る理由はいくつかあり、彼としては初の武道館公演の直前であり、 チケットの売上も好評だった時点での自殺だったこと。通常ならとても経口 では服用できないほど大量の覚醒剤が体内から検出されたこと。路上で発 見され瀕死の状態だった尾崎を医師の制止を振り切って入院させず自宅に 連れ帰った夫人の行動。尾崎とは長期に渡り音信不通だった知人と尾崎夫 人の密接な関係など、状況証拠ではあるが自殺説を取るより他殺説を取っ たほうが無理なく説明ができることが多いのだそうだ。
また、こういった疑惑を取り上げようとしたテレビ番組の放送直前に夫人 側がテレビ局を名誉毀損で訴え、結局放送を中止せざるをえなかったこと もあったという。その夫人は1年くらい前のテレビの尾崎豊追悼番組で見 た時にはニューヨークに住んでいるということだった。
さてこの裁判、ほんとに行われているのだとしたらその行方はどうなるの だろうか。しかし、もし彼が今でも生きていたらどんな歌を作りそして歌っ ているのか。むしろそちらのほうが気になってしまう。


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9月20日

映画 「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」
わたしはキューバ音楽にはほとんど興味を持っていなかったのだが、この 映画「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」は、ヴィム・ヴェンダース監督 の作品だということのほうで興味をひかれ観てみようと思った次第。
映画といってもこの作品は、1997年グラミー賞を取ったアルバム「ブエナ・ ビスタ・ソシアル・クラブ」に参加したミュージシャンに同行し撮影したド キュメントなので、一般的な映画とは大きく趣が異なる。わたしは、個人的 には映画的な語り口で音楽の素晴らしさを啓蒙するといった作品が苦手なの で、この作品のようにあえて演出を抑えたドキュメントか「アマデウス」の ように基本骨子の味付けとして音楽を使っているようなものでないとどうも 落ち着いて観ていられないというのが正直なところ。
また、この作品はフィルムで撮影されたものではなく、ビデオ(デジタル・ ベータカム)で撮影し、ビデオ素材をそのまま使用してDVDソフトに収録し ている。だから映像的な印象も通常のフィルムからテレシネされた映画とは 大きく異なっているのもAVマニアから見れば大きな特徴といえるだろう。 特典として収録されている予告編は映画館用にフィルムで製作されたものを テレシネしているようだが、ビデオ素材そのままの本編映像とフィルム素材 の予告編では同じシーンでも映像から受ける印象が丸っきり異なるのには驚 いた。映画館では当然ビデオからテレシネしたフィルム公開されているので、 そちらのほうはいわゆる映画らしい映像になっていたのだろうが、これほど 違うのならぜひとも映画館でも観ておきたかったと思う。
作品の内容としてはアルバム「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」を聴き 込んだりコンサートにも足を運んだ人にはもちろん面白いだろうし、わたし のようにこの映画ではじめてキューバの音楽に触れたという人も十分に興味 を持って観ることのできる充実した内容。ここらへんとことろはヴィム・ヴェ ンダース監督の持ち味も出ているのだろう。
ヴィム・ヴェンダース監督の映画作品には「パリ・テキサス」「ベルリン 天 使の詩」「都会のアリス」など派手さこそなにしろ良い作品がいろいろある のだが、DVD最初期の頃発売されたこれらの作品のソフトは画質がイマイチの 感があるので、できればこれを機に再テレシネの高画質版なんて出してくれ ないだろうかと、ちょっぴり期待しているのだが。。。


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9月17日

映画 「梟の城」
司馬遼太郎の原作を篠田正浩監督が映画化した日本映画久々の 大型時代劇作品。織田信長に滅ぼされた伊賀忍者の残党が当時 実権を握っていた豊臣秀吉の暗殺を秀吉の臣下であった徳川家 康に命じられ、紆余曲折はあったものの忍者は秀吉の居城深く に忍び込む。
この作品は劇場公開当事も話題になっていたようだし、この初 夏に発売されたDVDソフトも本編と特典映像を別々に収録した 2枚組。しかも本編の音声はdts5.1chサラウンドも収録されて いて、\5300と割に高価ながらまずまずの売れ行きだそうだ。 同じくポニー・キャニンから年末に発売予定の「グリーンマイル」 も同様に2枚組になるらしいが、こちらは上映時間が3時間を越え る長尺作品なのでdts音声の収録までは期待できそうにないのは ちょっと残念。ちなみに値段は\5300と予告されている。
で、今回「梟の城」を観たのは映画館でもDVDでもなくてレン タルビデオ。なのでCGが綺麗とか音声の質がどうのという感想 は特になくドラマの内容ということに的を絞ると、思っていた よりすいぶん肩の力の抜けた表現というかNHKあたりの「時代 劇番組」をとても豪華にしたといった感じで、かつての篠田監 督作品「写楽」で感じられたような妖艶でミステリアスな感覚 は薄らいでいたように思えた。この「梟の城」では大衆性を 狙った演出手法ということが作品を観ていても感じられたが、 そのほかにもいくつか思いつく。
現在の日本映画の場合、俳優はそのほとんどすべてがテレビで なじみの顔であり、演技についても映画だからといって特に大 きな違いがあるわけでもない。これはテレビと映画でほぼ完全 に棲み分けができているハリウッド俳優あたりとは大きく異な るところだ。
また、この「梟の城」ではCG合成などのSFXが約100カットほど 採用されているらしく、これは篠田作品ではSFX初採用だった 「写楽」の12カットを大きく上回っているが、このことにもまっ たく関係がないとはいえないのではないだろうか。例えば「マト リックス」のようにSFXを駆使した映像を斬新な技術として前面に 押出した作品ではその効果そのものが派手であり人目を引くに 越したことはないが、逆に隠れた映像技術としてSFXを活用する には別の意味での卓越したセンスが必要なのだろう。
とはいえ、この「梟の城」はなかなか気合の入った大型時代劇 であることは確かで映像も演出も古臭い感じがしないし、歴史 上の「もしも」を体験できるので観ていて面白いと思った。


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9月15日

隣県からの 訪問者
おとといお隣の県にお住まいのサイトの読者の方からメールを頂き、 本日わがやでオーディオの試聴会を開くことになった。この方は10年 前にスワンaを製作されて以来このスピーカーを使ってこられたとの ことで、まったくの初対面ではあるがさしづめお互い気心の知れた 長岡教信者(笑)といったところ。
持参されたソフトやわたしの手持ちのソフトをオーディオ用の大型シ ステムとスワンを使ったサブ・システムのそれぞれで聴き比べて試聴 を行った。日頃はポップス音楽はほとんどお聴きにならないというこ とで、手持ちの長岡ソフトも数枚再生してみた。
昨年のオーディオ諸国漫遊記(あれからもう1年経ったんだなぁ。。 。)の取材の折もそうだったのだが、人様が来られるとついついボ リュームをいつもよりも上げてしまい、壁や床が盛大に共振を始める。 そういったわけで今日も「部屋をどうにかしたいですね。(笑)」 な〜んて指摘されてしまった。 (^^; 方舟のミニチュアみたいな リスニングルームが持てるのはいつのことやら。。。
その後100インチ・スクリーンの映像も観ていただき、三管プロジェ クターとしてはイマイチの感があるわがやの映像ではあったが、ソフト ごとの画質差の大きさを指摘しておられた。例えば昨年と一昨年に それぞれアカデミー作品賞を取った「恋に落ちたシェイクスピア」と 「タイタニック」のDVDソフトをちょっと比べてみても一見して分かる ほどかなり画質が異なる。もう少し画質のバラつきを無くしてもらい たいものだ。当然高次元のほうで。せめて売れ筋の作品であれば非ス クイーズ収録は完全に撤廃して欲しい。
あれこれ四方山話をしながらわがやの音と映像を数時間に渡って視聴 していただいたが、雑誌のグラビアを飾るようなシアターに比べ視聴 環境も良いとは言えず使用機器も古いものが多く、はたして十分に楽 しんで頂けただろうか。たしかに、もうちょっと部屋のクオリティは どうにかしたいと常々思ってはいるのだけど、なかなかねぇ。。。


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9月10日

過当競争
国道沿いに全国チェーンのスーパー・マーケットがあるのだが、先月の初め にもう一軒似たようなスーパーが数百メートル離れてやはり国道沿いにオー プンした。新しくオープンしたほうは売り場面積も駐車場スペースも小さい。 もともとあまり大きくない郊外の町であり新しい需要が掘り起こされると いうこともないので、こんなに近い場所に似たような店があってはどちら も採算が取れなくなってしまうのではないかと思っていたところ、もともと あった全国チェーンのスーパーのほうが先月末から無期限の休業に入って しまった。すでに二週間近くになる。
この休業しているスーパーには比較的大きなゲームコーナーや酒類販売コー ナー、薬局、花屋、携帯電話契約、写真のスピード仕上げのショップなど も入っており、それなりに人が集まる要素はあるはずなのだが、メインの 食品売り場の客足は休業直前にはかなり減っていたようだ。客は似たよう なものなら新しいほうに飛びつくのでこれはある程度しかたのないことな のだろうが、それだけではない何かもあったように思う。
新しいスーパーがオープンしてから少し経ったある日、閉店15分前にこの スーパーに買い物に出掛けてみると、ワイシャツにネクタイ姿の従業員が 数人で入り口の自動ドアの前で調整らしきことをやっている。もう今日は 閉店したのかと尋ねると、こちらに振り向くこともなく「開いてますよ。」 と答えて通してはくれたが、それにしても大した客の扱いをするものだと 思いムッとしてしまった。
この従業員たちはこのスーパーでは日頃見かけない顔だったので、さては 売上低迷の状況把握のために会社の本部あたりから派遣でもされていたの かな。このスーパー・チェーンも先ごろ事実上倒産した老舗デパート同様、 大変深刻な体質病を抱えてると言われており負債金額も半端な額ではない ようだが、あの老舗デパートのように会社の中枢ではすでには客の存在す ら忘れ各自のエゴに興じているのではないか、などと要らぬ心配をするこ とさえ禁じえない。このままでは実際に店舗で販売を担当している社員た ちの努力の多くは、水の泡になってしまっているのではないだろうか。
現実社会で散見されるいたずらに閉鎖された環境においては、状況が不利 になればなるほど事実が無視され情報は曲げられて伝えられる、という事 態が往々にして現れる。 当然、間違った情報と一方的な思い込みをもとに適切な対策など立てられ るはずもなく。。。
一見、単なる過当競争の結果であるようなスーパーの無期限休業だが、事 態はさらに深くに根差しているように思えてならない。


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9月6日

人形型バックロード あれこれ
7月の下旬から1ヶ月足らずの間に、このサイトの読者の方3名からわたしの オリジナル設計のバックロードの完成画像や組立過程の画像を送って頂いた。 FE88ES使用のBH-0805ESa、FF125K使用のBH-1203K、FE208ES使用のBH-2005ES で「自作スピーカー・ギャラリー」にあるとおりだ。
そもそもこの人形型バックロードはかれこれ6年半ほど前、知人が使用する ためにFE108Σ用に設計・製作したのが第1作目ということになる。 その機種を製作する直前の1年間で10cm用・16cm用・20cm用と合わせて10機 種ほどのCW型バックロードの設計と製作をし、それぞれ狙いの音にはなって いたのだが、その時点で8年間スワンを使い続けてきたわたしの耳からする と、なにか物足りなさも残った。
しかし、スワン型のバックロードはリスナー自らがそのコンセプトのメリッ トに目を付け、実際に労力を惜しまずに製作しようというくらいの意気込み がないとそのメリットを引き出すことは難しいようだ。そういったわけでス ワンを他人に勧めるわけにもいかないので、もう少し使いやすさを狙って前 面開口として設計してみたのが人形型バックロードというわけだ。その後こ の人形型バックロード第一号機を使用していた知人は他県に引っ越したのだ が、引越し先で知り合いになった人にも好評で要望を頂いて図面を送ったこ ともあった。このサイトを開くずーっと前の話だ。
CW型バックロードとスワン型バックロードの折衷案でコンセプトとしては 中途半端であるような人形型バックロードだが、音のほうはこの形状なら ではのメリットを活かして鳴らしてやれば決して中途半端といったことは ないようだ。
BH-0805ESaの画像を送って頂いた方は、このスピーカーの導入後間もなく CDプレーヤーとアンプをFE88ESのクオリティーに見合った機種に新調され たが、この方はそれまでにFE203Σ+FT90HのD-3IIやFE107のAVスワンを使っ ておられたとのことで、それらに比べてもメリットが大きいということ。 BH-2005ESをお使いの方は、この春にFE168SS使用の人形型バックロード BH-1606SSを製作されたのだが、FE208ES用にもこの形状のバックロードを ということで新たに設計した図面をお送りしての製作になった。エージン グ200時間の段階で音を聴かせて頂いたが、やはりエネルギー感も場の支配 力や爆発力も16cm以下のバージョンとは格が違うといった感じだ。BH-1203K はユニットの口径は10cmなのだが、10畳あるリスニングルームのメイン スピーカーとして活躍している。
以上のFE88ES・FF125K・FE168SS・FE208ES用のほかに、FE208Σ用として 18mm厚のラワン合板やフィンランド・バーチー材をサブロク大で6枚分を 使って作る人形型バックロードの図面もできているのでめぼしいバック ロード向きユニットには大体対応できるのだが、FE108Sや同ESに適合する 機種はもう5年以上前に設計したやや古いものしかなく、やはりここは新 しく設計したいところ。
この年末あたりに発売されるとの噂のあるFE108ESIIに合わせて人形型 バックロードの新機種を設計する予定はあるかとのメールを今日も頂い たので、FE108ESIIの正体が見えてきたところで設計に取りかかろうと 思っている。本当はユニット入手後、既存キャビネットに取り付けて 様子を見てからのほうが良いのだろう。
このFE108ESIIだが、FE88ESやFE208ES同様にタンジェンシャル・エッジ は採用されるのだろうが、FE208ESのような振動板の凹凸や反発磁気回路 は採用されるのか、また音域バランスはどうなるのかなど謎が多い。 そしてこのユニットがスーパースワンを進化させる最後のユニットになっ てしまうのだろうか。それも気掛かりだ。


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