なんだか 日記

2000年12月


どーでもいーよーなことですが ・ ・ ・


インデックス
12月 1日 BSデジタル 始まる
12月 3日 映画「ストレート・ストーリー」
12月14日 20cm2発版 バックロード
12月17日 映画「シベリア超特急」
12月24日 映画「グリーンマイル」
12月29日 映画「EDtv」
12月31日 テレビ「映像の世紀」

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12月31日

テレビ「映像の世紀」
日本のNHKとアメリカのABCによる共同製作された全11集からなる ドキュメタリー番組「映像の世紀」。一昨日、とある知り合いから昨日 30日と今日31日にNHK BS1で連続で再放送される「映像の世紀」を 録画したいので衛星放送の接続をして欲しいと言われて少しばかり作業 をしてきた。実は、わたしは連続放送されることをその時まで知らなかっ たのだが、20世紀に観る最後の映像作品として不足はないと思い、昨日 と今日はしばらくわがやのテレビにしがみついていた。
番組では映画フィルムやビデオテープで動く映像として初めて記録される こととなった20世紀を、現存する貴重な映像資料を用いて振りかえってい く。75分番組が全11集で13時間45分。それでもとても100年間の歴史を紹介 しきれるはずもなく、それらの極一部を選択することによって、ともすれ ば偏った指向の構成になる恐れもあるのだろうが、この番組ではあえて戦 争や地域紛争、差別といった人間の生活の営みの根本を大きく左右する、 民衆にとっては不可抗力とも言える大きな流れを浮き彫りにすることで、 20世紀にわたしたち人間が歩んできた歴史を、足早ではあるが記憶に残る ものとして巧みに紹介しているように思う。特に第一次世界大戦後のナチ の台頭、そして第二次世界大戦勃発から終結に至る経緯には胸の詰まるよ うな憤りを覚えずにはいられない。
さらに、それらの記録映像と合わせて語られるその当時の人々の残した手 記が、戦場で戦う兵士の嘆き、地域紛争に巻き込まれた市民の怒りややり 切れない思いをより近い位置で感じさせ、映像に記録されている状況の意 味をさらに深く理解することの手助けとなっているようだ。そして、この 番組は声高に勧善懲悪を叫ぶのではなく、わたしたち人間がいる限りこの 陰惨ないさかい事は決してなくなることはないのだと見る者に気付かせて いく。もし“敵”と明確に言えるものがあるとすれば、それは人間誰しも の心の中に巣食う暗闇のことなのかもしれない。
この番組ではテーマ音楽やBGMとして加古 隆の曲が流されているが、下手 な映画音楽を凌ぐような映像とのマッチングについても特筆して良いもの だろう。調べてみると12月21日にはこの番組のDVDソフトが発売されたよ うで、1枚\6,800が11枚で\74,800。値段だけ見ると決して安いとはいえな いが、この値段であっても手元に置いておきたいと思う人は少なからずい るのではないだろうか。


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12月29日

映画「EDtv」
低視聴率にあえぐケーブルテレビ会社の新企画として一人の一般市民 の日常生活に24時間密着して放送し続ける番組の紆余曲折を取り上げた映画。
生まれてからの半生をずっと盗み撮りされ全世界に放送され続けていたとい う設定の映画「トゥルーマンショー」と似てはいるが、こちら「EDtv」 はカメラに密着され放送されるのはオーディションに応募してきた契約済み の一市民「エド」。数多くの応募者の中からテレビ映りが良いという理由で 選ばれた彼には出演料もちゃんと支払われる。映画の設定も近未来ではなく 現代のアメリカ社会であり、こっそり盗み撮りするのではなくどこに行くに も始終テレビカメラやマイクに取り囲まれているといった状態が何ヶ月も続 く。
このような状態ではたしてどのくらいまともな精神状態を保って生活できる ものであるかは疑問の残るところだが、映画の中では10日もするとすっか りこの滅多にはない状況に慣れてしまったかのようだ。日本人とアメリカ人 の国民性の違いもないわけではないのだろうが、映画のストーリーを成立さ せるための多少無理な設定だと思えなくもない。 が、ま、いいか。。。
実際に24時間テレビカメラに付きまとわれるといった状況を体験してみなけ ればどういう心境になるのか想像もつかないが、番組の中では次第に出演者・ 製作者ともに視聴率獲得を意識しすぎるあまり、仕組まれた過剰演技が出て くるようになる。それが楽しいことであっても衝撃的なことであっても、好 奇心を刺激して「視聴者が無視できなくなる状況」を作り出せば他の局にチャ ンネルを変えてしまうこともない。
番組の視聴者はこの過剰な演技に熱狂し、嘘と現実の区別を次第に失ってい く。このような志向のテレビ番組にかかわらず、テレビ、映画、雑誌、イン ターネット、情報の飛び交うところでは日常茶飯事行われていることのよう にも思うが、そんなことで波風を立てないためには、情報の送り手にはそれ に気付かせない努力が、受け手にはそれに気付かない楽天性が必要。また、 往々にして送り手のほうが受け手より1枚も2枚も上手のようだ。
ところで、もし現実にこの「EDtv」ようなテレビ番組を放送することに なれば、一体どのような状況が画面に映し出されるのか、やっぱり好奇心が 湧いてしまう。 (^^;


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12月24日

映画「グリーンマイル」
この作品はもう半年以上前、劇場公開時に映画館で観て深い感銘を受けた のだが、気持ちの上で上映期間のうちに2回目を観ることができなかった。 そして、今月DVDソフトが出たことで2回目を観る勢いがついた次第。
この映画は上映時間3時間を越える長尺作品だが、作品にこめられたテーマ を十分観客に伝えるためには派手さを抑えた演出とこの上映時間は必要で あったと思う。また、映画館ではほかの新作映画に比べ鮮明さを落とした ようなやや暗めのトーンだったが、かえってそのほうが作品の内容が伝わっ て来やすいといえるのかも。DVDソフトでの鑑賞でもヴィジュアル・マニア 向けの高画質映像といった印象はない。
これまでのスティーブン・キング原作の映画やテレビドラマの多くには 超常現象を扱ったミステリアスでオドロオドロしい作品といった印象を持っ ていた。この「グリーンマイル」でも超常現象が扱われているが、わたし たちが日常生活において何かを生み出したり癒したりする力を、象徴的に 目に見える形としてスクリーンの上に投影しているように思えて、抵抗な く作品の設定を受け入れることができたと思う。
ある歌に「べつべつの答えが同じに見えただけ あやまちも正しさも裁か れる」という歌詞がある。人々はひとつのものの見方にのみ固執するあま り、狭い常識に捕らわれることのない「何か」の存在を認めたがらない。 そしてまったく異質なものであっても浅い見方をするにあたっては似てい るもの同士を「悪」なら「悪」、「善」なら「善」として固定化し同一視 することで常識のほころびをなんとか取りつくろおうとやっきになる。し かし、今日の常識が明日には真っ赤な嘘になっているというのはわたした ちを取り巻く歴史の中で数え切れないほど起こってきたこと。それでも長 い時が経ても変わることのない何か、人はそういったものに強く憧れるが、 そんなものは日常生活を卒なくやり過ごしていくにはあまりにもそぐわな い。いっそのこと無くなってしまったほうが良いと考えるようになったと しても、何ら不思議なことではないだろう。
作品の中で、殺人犯として無実の罪に問われあえてその刑に服した死刑囚 は、生きていた証として刑務所の看守に生命のエネルギーや物事を見通す ことのできる力を残していった。そして、その贈り物は生き長らえた看守 にとって結果的に罰にも等しい悲しみを与えることになったが、むしろそ んな力を持ち合わせたことで一番苦しんでいたのは、あえて死刑になるこ とを拒ばなかった死刑囚 彼自身であったのだろう。人々が常に幸せだと 思いながら生きていけるためには、見通せる世界は狭いほうが良いのかも 知れない。


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12月17日

映画「シベリア超特急」
一般的には有名ではないが、ごく一部でとても有名な映画がある。 映画評論家の水野晴郎が監督・脚本・主演男優などの六役をこなして製作 した「シベリア超特急」だ。この作品の噂はかねてから耳にしてはいたの だが、一度も観たことがなかった。そして最近耳にした話では来年の初め にパート2が劇場公開されるとのこと。
話題に乗り遅れないためにも(って、これまでに身の周りでこの作品の話 をしている人に会ったことなど一度もなく、おそらく知っている人さえい ないだろうが)、まずはパート1を観ておくべきだという義務感に駆られ、 この作品のビデオを手にした。というのは半分冗談であとの半分は興味本 位。
上映時間は76分と短めで、第二次世界大戦勃発直前、イルクーツクから満 州里に向かうシベリア特急の密室化された一等車両で起きる殺人事件を水 野演じる陸軍大将が解決するといった推理サスペンス仕立て。しかし、普 段観なれているサスペンス映画とは一味も二味も三味も何かが違う。ちょっ と端的な言葉では表しにくいものがこの作品にはこめられているように思 うが、それは各人が実際に観て感じ取るほうが分かりやすいだろう。って、 実はわたし自身よく分からない。(^^;
さて、パート2はどのような雰囲気に仕上がっているのか、単なる興味本 位ではあるが気になるところ。それにしてもこのパート1を作ったことだ けでもある意味すごいことなのに、その上パート2まで作るとは、水野晴 郎っていったい。。。


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12月14日

20cm 2発版バックロード
10月の下旬にこのホームページの読者の方からメールを頂いた。これまで 使っていたメーカー製のスピーカーが古くなったので、新たに自作スピー カーを製作したいとのこと。まずは長岡鉄男氏の著書「こんなスピーカー みたことない 1・2」の購入をまずお勧めしたが、バックロードホーン で大口径ユニットを使用したものを希望されているため、そのイメージに 近いものが掲載されていないとのこと。かといって、これまでにスピー カーの設計をしたことのない方に対して、いきなり本の設計式と解説文を よく読んで大型バックロードホーンを設計するといったことをお勧めする わけにもいかない。
そこでキャビネットの設計はわたしがやることにして、フォステクスの バックロード用20cmのレギュラー版FE208Σを片chに2発使用した大型バッ クロードをお勧めすることにした。FE208Σは限定発売のFE208S、FE208SS、 FE208ESの影に隠れて、マニアから注目されることはあまりなかったようだ。 限定発売のユニットは一般的にはかなり異常な部類に入る超マニアックな ユニットだと見ることができるが、FE208Σでも一般的にはかなりマニアッ クな辛口ユニット。大型バックロードで使っても十分いけるはずだ。20cm 2発で28cm口径相当の振動版面積になる。
この20cm2発版バックロード「BH-2007」の 設計図をお渡ししたのが最初のメールを頂いてから約2週間後。ホーン長 3.3m、高さ120cm 幅60cm 奥行き55cm、 21mm厚のサブロク合板を合計10枚 使用するジャンボ・バックロードなのだが、その1週間後には材料をすべ て調達され製作を開始、さらに10日後には早くも組立が完了したとの連絡 を頂いた。組立は室内にビニールシートとダンボールを敷き、釘打ちとハ タガネの併用で行ったとのことだ。
バックロードホーン方式は鳴らし初めの音のひどさで有名(?)だが、こ のスピーカーは最初の音出しから以前のメーカー製スピーカーにクオリティ で歴然たる差を付けたということ。ジャズやロックを聴くには鳴らし始め の状態でも十分過ぎるということらしい。クラシック音楽での低音の厚み は鳴らし始めの時点ではもうひとつとのことだが、これは鳴らしこみでレ ンジが上下に拡大し分解能も向上することで解決していくだろう。
そして、数日前に組立終了直後に撮影されたこのスピーカーの写真が届い たので、早速画像データにして「自作スピーカー・ギャラリー」に付け 加えた。ここまでの大型スピーカーになると自分自身では置く場所もない ので実際に作ることはないだろうが、図面をお送りしての製作といった形 で大型バックロードの良さを知ってもらえることはうれしいことだと思う。


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12月3日

映画「ストレート・ストーリー」
ささいな喧嘩で10年間顔を合わせていなかった年老いた兄が倒れたことを きっかけに、隣の州からトラクターに乗って兄に会いに行ったストレート 爺さんのお話。監督は「ブルーベルベット」「ツイン・ピークス」などの デヴィット・リンチ。
この作品は雑誌の作品紹介を読んで少し興味が湧いていたのだが、DVDソフト を購入してみようと思うほどではなかった。しかし、近所のレンタル・ビデ オ店にはこの作品を発売しているポニーキャニオンのレンタルDVDを扱って いない。同様に「シックスセンス」「グリーンマイル」もポニーキャニオン 発売なので、これらのようにかなりの話題作であってもビデオテープしか同 系列のレンタル店には置いていないというわけだ。
しかたがないので、画質の悪さを承知の上でビデオテープを借りてきた。 再生を始めると画面の上下に広く黒いマスキングが掛かっている。多くの ビデオは、シネマスコープ作品の場合でも映像の左右をカットして4:3の テレビサイズにトリミングしてあるものなのだが、この「ストレートス トーリー」では珍しくビデオにもシネマスコープのままで収録してある。 これを見て最初はおやっと思ったのだが、縦横比1:2.35のシネマ スコープの画面を非常にうまく利用したカメラアングルに納得。左右を カットしてしまうと絵にならない。こういった作品ほどビデオよりも画質 の良いDVDで観ることの効果は上がるはずだが、本来なら気軽にレンタル できるはずなのに、購入しない限りはそれを目にすることができないと いうのは少々残念だ。
作品の内容を簡単に説明すると、ストレート爺さんと道中巡り合う人々と の触れ合いを扱ったロードムービーということになるが、これは新聞に掲 載された実話に基づいているのだそうだ。ストレート爺さんが人々と交わ す言葉は圧し付けがましくも重苦しくもなくすんなりと耳に入ってくるの だが、不思議となにかしら静かな説得力がある。物語の内容、登場人物な どからすると平凡な内容の映画作品になるはずだが、なぜかそうは思えな い出来になっているのは、奇才デヴィット・リンチの力なのか。


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12月1日

BSデジタル 始まる
巷で話題のBSデジタルの本放送が今日から始まったらしい。といっても わがやにはハイビジョンテレビもBSデジタル・チューナーもないので観る ことはできないが、それなりに期待はしている。
個人的にこのBSデジタル放送で期待しているのは、圧縮で送られてくる ハイビジョン・テレシネされた映画作品。これまでのアナログ・ハイビ ジョンでは30インチ前後のハイビジョン・テレビで観ても動画ではMUSE 圧縮特有の動きボケが目立っていた。デジタル・ハイビジョンも圧縮は されているものの現行DVD同様にMPEG2圧縮なので、クオリティーにこだ わって放送される番組があれば、画素数の多さがものを言って現行DVD 以上の高画質が期待できるのではないかと思う。もっとも、放送局でど の程度クオリティに気を配って送り出すかがこれまでのテレビ放送同様 に大きな問題となるのだろうが。
また、現在のところ民生用でデジタル・ハイビジョンをデジタルのまま 記録できる機器はテープを使ったD-VHSしかないが、まだしばらくはハ イビジョンDVDが出てくることもなさそうなので、D-VHSのエアチェック・ テープが重宝されることになるかもしれない。しかしコピーガード関連 で複雑な問題もあるようなので、あまり楽観視もできないか。。。


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