なんだか
日記
2001年8月
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ど−でもい−よ−なことですが ・ ・ ・
インデックス
8月 4日 映画「千と千尋の神隠し」
8月 7日 伊予のオフ会
8月 9日 土佐のオフ会
8月23日 映画「パールハーバー」
映画「パ−ルハ−バ−」
土佐のオフ会
一昨日のわがやでのオフ会の翌日、げんきまじんさんに同行して昨日と今日
の二日間、リベルテさん宅と鯨さん宅でのオフ会に参加させて頂いた。
リベルテさんはオーディオ・アクセサリー誌で募集していた長岡先生が方舟
で実際に長年使用されていたリファレンス・スピーカー「ネッシーII」の
プレゼント企画に当選され、数日前リスニング・ルームに運び込まれたばか
りだとのことだ。リスニング・ルームは床も壁もコンクリート製で天井はデッ
キプレート剥き出しになっており、まさにネッシーIIのためにあつらえたよ
うないらやましい環境。
一日目の昨日はリベルテさんのリスニング・ルームでとりあえずは急場しの
ぎで組合わせたというCD-10、PRA-2000ZR、HMA-9500mk2といった往年の長岡
鉄男推薦機でネッシーIIの音を少し聴かせて頂いた後、鯨さん宅に移動して
音を聴かせて頂いた。鯨さんもネッシーIIを一般的な天井高に合わせてパイ
プを切り詰めて使用されておられ、プレーヤーやアンプなどの機器の選定や
セッティングに至るまでぬかりなく使い込んでおられる。ただ、花火の生録
ソフトを再生してみると音場が狭くスピーカー・ユニットより前にも上下に
も音がなかなか広がらないといったことをげんきまじんさんが指摘されてい
たので、いろいろと原因を考えていくうちにプリアンプとパワーアンプを接
続している自作ラインケーブルに使用している有名メーカーの6N銅同素材の
ケーブルが怪しいのではないかと思い始めた。
二日目の今日は鯨さん宅にげんきまじんさんが持参されていたジュラルミン・
バッフルに改造を施された「スーパーフラミンゴ」を運び込んでの試聴。
高感度・軽量振動板による点音源スピーカーのメリットでネッシーIIよりも
音像が小さく確かで音場も広い。アンプのウォーミング・アップが進んでい
くに従ってさらに調子が上がってきた感じだったが、ここで昨日疑いの目を
向けたラインケーブルをやや被服が硬めで導体面積の大きい他のケーブルを
使用している自作ケーブルに交換してみようということになった。
その結果は、ケーブル1本でこうも変わって良いものかと思うほど音場の広さ
や透明度、音の立ちあがりなど多くの要素が改善されたので、ちょっと驚い
てしまった。もともと音質の優れた機器をお使いなのでちょっとした変更に
音質が敏感に反応するのだろう。スピーカーをネッシーIIに戻してみても同
様の改善効果が確認できたので、間違いなく良い方向に向かっているのだと
思う。実はもともと使っていた6N銅のケーブルはわたしも以前使ったことが
あったのだが、あまりにも音がソフトになって気が抜けた炭酸飲料にように
なってしまうので、使うのをやめてしまったことがある。しかし、そんなこ
とがなければブランド名を信じてこのラインケーブルを疑ったりすることは
なかっただろう。
二日目の夜は昨日の昼「喫茶リベルテ」でお会いしたタランボンさんもお見
えになって夕食をご馳走になりながらリベルテさん宅で花火大会を見物させ
ていただいた。DATとCD-Rを用いた生録も行いとてもオーディオ的な(?)
花火見物となった。その後リベルテさんのリスニング・ルームに移動して花
火大会の生録ソースやいろいろなソフトを聴いたり有意義なお話を聞かせて
頂いたりと、楽しい時間が過ぎていったのだった。。。
伊予のオフ会
今日は関西にお住まいの“げんきまじんさん”がオフ会にわがやに来られた。
一足先に到着した九州にお住まいの“とんぼさん”と待ち合わせ場所の近所
のレンタルビデオ店に向かいまずは昼食。それからわがやでオーディオとビ
ジュアルのちょっとした鑑賞をしていただいた。
げんきまじんさんは20cm版巨大スワンのD-150「モア」、とんぼさん
はF-3000II「ネッシーII」にそれぞれFE208ESを金属製のアダプターリングを
介して取付け使用されているので、一世代前のユニット「6N-FE168SS」をじ
かにバッフルに取付けているバックロードホーンの音をどうお聞きになった
だろうか。CDプレーヤー「CD-10」のアナログ出力を40W+40WのMOS-FETパワー
アンプ「LHH-A700」に自作アッテネーターのみを介して接続しているあたり
も一般的な使用方法とは異なっている点で、従来の純パルプコーンの振動板
のユニットにこういった接続法を組み合わせると情報量の少ないディスクで
は音がスカスカになることもあるが、情報量が多く音の切れ込みの良いソフ
トでは持ち味を発揮するので、わたし自身は好んで使っている。また、プリ
アンプを使用してボリューム・コントロールする場合よりも安価に同等以上
のクオリティが得られるのもメリットのひとつだが、人によってはどんなソ
フトでも自分好みのメリハリ調やマッタリ調といった味付けで再生したいと
いう場合のほうが多く、アッテネーター・ボックスを使った接続法が万人に
とって好ましいとは決して言えないので、安上がりだといって安直に飛びつ
かないのが身のためだと思う。
オーディオ・システムの次は足早に100インチ・スクリーンでの映像の視聴
をしていただいた。わたし自身は映像のほうはあまり力を入れてクオリティ
追求をしていないので、特にアピールするようなところもなく現状のシステ
ムでの視聴を短時間で終わらせ、とんぼさんがわざわざご自宅から持参して
くださったプログレ出力のDVDプレーヤー「DVD-S9000ES」と、RGB入力でし
かプログレ信号は入力できないわがやのプロジェクターのために色差信号を
RGB信号に変換するための「D-2001」を使っての試聴に移る。
ところが残念なことにプロジェクターのCRTの輝度を現在使用しているライ
ンダブラーの出力に合わせていたため、D-2001から入力された映像は黒が
浮くくらい明るすぎて正確な映像の判断ができなかった。とはいえ、輪郭
の自然さやS/N感の良さ、ラインダブラーでの複雑なI-P変換プロセスを介さ
ないスピード感のある映像であることは十分に把握できたと思う。
オーディオとビジュアルの視聴を終わらせ次は、映画「がんばっていきまっ
しょい」のロケ地ツアーに出かけることになった。近くにある街中のロケ地
を数カ所巡るというのではちょっとものたりないので、高速道路を使って
メインのロケ地となった海岸とクライマックスでの試合の会場となったダム
湖に行くことになった。とんぼさんは昨年両方に行ってこられたとのことが
だ、わたしはダム湖へ行くのは初めて。げんきまじんさんはむろん両方のロ
ケ地とも初めてだったそうだ。
映画は所詮作り物なのだということは分かりきっていることだが、今日初め
てこのダム湖に来てみると、この「がんばっていきましょい」という作品で
はまさにロケ地の空気感まで含めたこの風景をそっくりスクリーンに映しこ
んでいるのだと実感した。この作品の化粧っ気のない素朴さと清々しさの理
由がなんとなく理解できたような気がした。
映画「千と千尋の神隠し」
宮崎アニメの最新作が映画館で上映されている。宮崎監督の出ていたテレビ
の対談によると、今回はこれまで対象となっていなかった10歳前後の子供
たちに向けた作品ということだ。作品タイトルやテレビで流されている予告
からははっきりとしたイメージがつかみにくいのだが、宮崎監督の前作
「もののけ姫」とは異なる方向を狙った作品であることは確かなようだ。
わたしが宮崎アニメと呼べる作品に最初に出会ったのはNHK初のオリジナル・
テレビアニメとなった「未来少年コナン」の最初のテレビ放映だった。この
まま物質偏重社会が続けばもしかすると到達してしまうかもしれない近未来
の世界や、画面の中を自由自在に動き走り飛び回る登場人物たち、そしてど
こまでも広がっている青い海と空に魅せられ、当時小学生だったわたしは毎
週火曜日の夜7時30分になるとテレビにかじりついていたことを思い出す。そ
の後も幾度か全26話を連続して観返したことがあったが、年を経るごとに自
分の中で心をくすぐられる箇所が少しずつ変化していくようであっても、そ
の世界の中で吹いていた風の感触すら今でも色褪せることなく感じられると
さえ思えるような稀有なテレビアニメだと思う。
その後「ルパン三世 カリオストロの城」から始まる宮崎監督のアニメ映画
作品は前作の「もののけ姫」にいたるまで、いかにして画面に描きこまれた
情報を観客に見せるかという方向性で徐々に描きこむ情報量と緻密さが増す
ことによって進化してきたきたように思う。しかしその反面、画面に描かれ
ている光景以外の世界の存在を意識させることが少なくなってきてしまった
のではないか。
「未来少年コナン」では物語には登場しない地球の裏側の世界の存在さえも
感じさせるような枠を取り払った自由さがあったように思えたが、その後作
品を重ねるごとに次第に制約付きの物語を眺めているといった感じが強く
なっていったように思えるのはわたしだけだろうか。
と、そのように思うようになったのは「千と千尋の神隠し」を観た後、それ
までの宮崎アニメ作品を振り返ってみてのことで、この作品「千と千尋の神
隠し」でいっきにそれまでまとわりついてきた思考を制約する枠が取り払わ
れてしまったように思えたからだ。物語はまったくのおとぎばなしなのだが、
この映画を観ることで感じられる空気感はむしろ現実世界のそれと無理なく
つながっているようにさえ思える不思議な魅力を感じる作品だ。これにはさ
りげなくしかもふんだんに取り入れている巧みなデジタル処理による美しい
映像ももちろん一役かっているだろうが、それ以上にちょっとうまく言葉で
は表せない見えざる要素が大いにはたらいているようだ。
優れた映画作品ほど鑑賞する際の画面の大きさによって作品全体の印象が大
きく左右されることを何度となく経験しているが、この作品もできるだけ画
質の良い映画館の大スクリーンで観ることによって本領を発揮するタイプの
映画作品だと思う。ホームシアターの100インチ・クラスのスクリーンやま
してテレビ画面では本領を発揮することは難しいのではないだろうか。機会
を作ってでも一度は映画館で観ておきたい作品だと思う。