なんだか 日記   2001年10月
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ど−でもい−よ−なことですが ・ ・ ・


インデックス
10月 9日 ジェルかトールか
10月14日 最後のFM誌

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10月14日

最後のFM誌
このホームページの掲示板に共同通信社から発行されていた「FMfan」が休 刊になるとの書き込みがあった。わたしはこのFMfanをかれこれ15年近く毎 号欠かさず購読していたこともあり、正式なニュースソースを読みにつけ て寂しい心持になった。
かれこれ20年ほど前、わたしが最初に手にしたFM誌は「週刊FM」だった。こ の頃はデジタル・シンセサイザー方式のチューナーが普及しFM放送も多局化 の時代に入ると言われていた時期で、FM誌も上記の「FMfan」、「週刊FM」の ほかに「FMレコパル」、「FM STATION」など数も多くどれも1冊¥220程度と 手頃な値段だった。わたしが住んでいた地方にもやっと民放のFM放送局がひ とつ開局したのもこの頃だ。
FMの全盛時代というのはさらにそれよりも前のことで、まだ1枚のLPレコード の値段の収入に占める割合が大きかった頃、無料かつ高音質な音楽配信コン テンツでありオーディオのメイン・ソースとしてFMは大変に貴重だったらし い。カセットテープやそれ以前のオープンリールでFM放送をエアチェック (放送を録音すること)することがソフトを収集する有効な手段だった。そ の当時はアンプほどの重量とキャビネットの大きさを持ち中身がぎっしり詰 まったバリコン式高級(20万円〜30万円)アナログ・チューナーがオーディ オ・メーカー各社から発売されていたそうだ。
わたしがFM誌を読み始めたのはすでにそんなFM全盛期から緩やかな斜陽の時 代に入った頃のことで、チューナーも軽薄短小化し多局化によって増えた放 送局からはエアチェックに値するような構成の音楽番組も姿を消し始めてい た。レコードよりずっと手軽に音楽が聴けるメディア「CD」が出現したのは それより少し後のことだった。
書店に並んでいた上記のFM誌4誌の中で書店で斜め読みをする限りでは「FMレ コパル」と「FM STATION」はちょっと内容が軽薄な感じがしてわたしの購入 リストからは外された。また「FMfan」は当時のわたしにはちょっと専門性が 高い雑誌のように思えてちょうど良いと思ったのが「週刊FM」だったという わけだ。当時はFMをよく聴いていたので蛍光ペンでエアチェックしたい番組 をマークしたりと巻末の週間番組表も大活躍だった。また、この「週刊FM」 に掲載されていた「DB-8」というダブルバスレフ・スピーカーが長岡鉄男氏 の自作スピーカーとの最初の出会いともなった。
それから何年かは「週刊FM」を買っていたがなにかの拍子に「FMfan」に乗り 換えたようだ。というのも理由がなんであったのかよく覚えていないからだ が、もしかすると年末に「ダイナミック大賞」の記事を目にしたのが理由だっ たかもしれない。それからはわたしの中で毎号掲載されている長岡鉄男氏の 「ダイナミックテスト」がFM番組表の占める位置と徐々に入れ替わっていっ たようだ。FM放送の時間帯に合わせてカセットデッキの前に陣取るというこ とへの価値観も次第に薄れていった。
それからまた何年かするうちに「FM STATION」「FMレコパル」「週間FM」の 3誌が相次いで休刊、残るは「FMfan」1誌となってしまっていたのだが、その 後も最終的には1冊\420にまでなりはしたものの毎号掲載される各ジャンルの 有名なアーティストへの独自インタビューなど音楽情報誌としても充実した 内容があってのことか現在に至るまで発行を続けてきていた。休刊を報じる 公式なニュースソースによると長岡鉄男氏の「ダイナミックテスト」も購読 者数確保の大きな要因だったようで、昨年5月に長岡氏が亡くなり連載が終了 してからは10%部数が減ってしまったということだ。実はその時点ですでに FM番組表を活用することがなくなっていたわたしも購読を続けることを躊躇 したのだが、慣性の法則がはたらいたのかその場はなんとか踏み止まった。
それから約1年半で決定された休刊。ある程度予測はできたことなので大きな ショックといったものはないが、わたしがFM誌を手にしてからのことを簡単 に振り返ってみても今ここで大きな山の起伏が極めて穏やかに収束していく 瞬間に立ち会っているように感じる。やはりCDの出現とそれを購入せずとも 手軽に利用できるレンタル業界の発展の影響は避けることはできなかったの だろう。
そしてFMの衰退と似たような恐れを感じているものがある。それは誰にでも 気軽に高画質な映像を再生できるようになったDVDの出現よって、音のみを 主役とするオーディオの存在意味自体が危うくされるのではないかというこ とだ。現時点ではそんなことはありえないと言う声も挙がってはきそうだが、 さて5年後にはどうなっているか分からない。


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10月9日

ジェルトール
今日の日記のタイトル「ジェルかトールか」を見て何のことだか分からない 人も少なからずいると思う。DVDソフトを数枚買ったことのある人なら分かる と思うがこれはDVDソフトが収まっているケースの種類のことで、ジェルは従 来からのCDソフトのケースと同じ(細かい部分ではDVD向きに改良されている らしい)プラスチック製のケースで、トールとはVHSの生テープの半分ほどの 厚さだが3cmほど奥行きが大きいジェルケースの素材よりもやや柔らかい樹脂 製のケースだ。。ネット上でもジェル派ユーザー VS トール派ユーザーの間で 熱いバトル(?)が繰り広げられることもしばしばあったようで、どちらを支 持するユーザーにもそれなりの言い分というのがあって簡単には優劣が付けら れないというのが実情のように思う。
ちなみにわたしの場合は、ジェル派である。わたしが初めてDVDソフトの映像 を見たのは家電量販店でのデモ映像だったのだが、それまでNTSCフォーマッ トのテレビ画面では見たことのない極めて高次元での映像の鮮度や自然さ、 安定度といったものに驚いてしまった。それも片面で2時間以上の映像が入 る上に10万円にも満たない軽薄短小なDVDプレーヤーでこの映像が実現する のだからスゴイものだ。それまでの高画質メディアといえば最長でも60分ご とに映像が途切れる上に直径が30cmもあるLDだったのだから、そのダウンサ イジング振りにも眼を見張った。だから、CDと同じ大きさのDVDディスクな のになぜそれを収納するケースがCDケースより大きくなければならないのか、 いろいろとその理由は挙げられているようだが、いまだに得心がいかない。
ジェル派の言い分としては、数が増えた際の収納スペースを節約できるとか、 CDソフトの収納棚をそのままDVDソフトの収納にも使えるなど、がある。わが やは大邸宅ではないので小型のケースはありがたい。トール派の言い分とし ては大きいのでケースを並べた際の見栄えが良い、CDソフトとの判別が容易 (これは店頭での判別のほかに、自分の部屋を整理していなくても簡単にCD とDVDを見分けられるというのもあるらしい・・・)、アメリカではDVDソフ トのケースはすべてトールだから(???)、大きくて目立つのでソフト ショップの店頭での盗難防止につながる、などが挙げられている。( なんだ かどれも即物的な感じがするなぁ〜)
少し前にジェル派ソフトメーカーの代表格であるSPE(ソニー・ピクチャー ズ・エンターテイメント)から映画版「チャーリーズ・エンジェル」がジェ ルとトールの両方のサイズで試験的に発売された。店頭で見るとケースには どちらも内容は同じと書かれたシールも貼られている。このソフトでの売上 の結果がそれまでの方針を左右したのか、SPEではこの秋から発売するDVDソ フトのケースをすべてトール化するということになったそうだ。ま、店頭で 同じ値段で大小二つの物を見せられれば自ずと大きな方を選ぶというのは人 情の常だと思うが・・・。
そんなわけで今後日本のDVDソフトのケースもトールに統一される方向に向 かうのだろうが、ジェルにしてもトールにしてもケースのサイズが揃うこと によって年代順や五十音順、アルファベット順などに手持ちのソフトを並べ た際に凸凹になることがなくなるのは確かなので、これもひとつの進歩だと も言えるのだろう。それでも、やっぱり個人的にはトールケースは納得いか ないなぁ。。。


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