なんだか 日記

1999年5月


どーでもいいようなことですが・・・


インデックス
5月 3日 アンサンブルの妙
5月 4日 ツバメの巣のその後
5月 7日 ♪♪ 迫るぅ〜、初っ 夏ぁー ♪♪
5月11日 ピアノのアタック音
5月16日 ツバメのひな
5月25日 字幕を読み忘れる?
5月30日 異業種監督

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5月30日

異業種監督
レンタルビデオ屋に行くと、珍しく日本映画の新作DVDのレンタルをやったいた。元オフ
コースのリーダー、小田和正が何年ぶりかで監督をした2回目の作品で「緑の街」という。
スクイーズ仕様になってるし新作だしな、っていうことで借りてみた。
ストーリーは有名ミュージシャンが監督として映画製作に初挑戦する中での製作スタッフと
のトラブルを乗り越えながら劇場公開にまでたどり着くというもの。じつはこの無謀な映画
製作にはミュージシャンの秘めた思惑が・・・。作品中のスタッフとのトラブルについては、
小田が1作目「いつかどこかで」を製作した折りの実話も混じっているのだろうか?
このDVDには約1時間のメイキング・ビデオがついているが、映画本編同様ここでも有名
ミュージシャンが映画監督をしている模様が収録されていて、本編とオーバーラップするよ
うな場面も多い。
映画の内容的には可もなく不可もないラブストーリーで、小田和正の音楽と似たところもあ
るかな?小田自身、この作品は非常に自分らしい作品だとメイキング・ビデオの中で語って
いる。
何年も前に芸能人が映画監督を始めるというブームがあった。これまでに小田和正のほ
か、島田紳介、石井竜也、竹中直人、北野 武などが映画監督としてデビューしている。ほ
かにもいたかも知れないが覚えていない。
作品の質にについては、各人でかなりの開きがあるようだ。そんな中でもっとも高い評価を
受けているのはやはり北野 武だろうが、今日のように国際的に極めて高い評価を得るよう
になるとはお茶の間のバラエティー番組の視聴者のうちのどれだけの人が予想し得ただろ
うか。わたしも初めは「コメディアン ビートたけし」 のイメージを強く持っていたため、なかな
かその作品を観ようとしなかった者の一人だ。なんせ、「たけちゃんまん」なのである。
数日前、その北野 武監督作品の中で( いや映画作品の中で )わたしが特に気に入ってい
「あの夏、いちばん静かな海。」 のDVDソフトが発売された。
この作品を観てしまうと、言葉がなんと虚しい物であるかを思い知らされる。それ自体は全
く本質ではない「言葉」という名前の付けられた音波は、誠意を失ったとたんに虚無と化す。
どうしてこのような作品が作れたのか?それは誰にもわからない謎であろう。


 ところで、「あの夏、〜」のDVDソフトは1枚\5,000と洋画DVDソフトに比べると高価なのだが、内容からすると
  激安だといえる。この作品の本編を観て、それでも高いっていう人はSFアクションでも観てなさい。
  (^^)


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5月25日

字幕読み忘れる?
昨年のアカデミー賞の作品賞受賞作品は誰もが知る「タイタニック」だったが、
今年の作品賞は「恋に落ちたシェイクスピア」という作品。           
映画館で公開中なので、まぁ観てみようかなという感じで先週出かけてきた。
物語の舞台や登場人物の設定は実在のものが多いが、話の筋自体はまった
くの作り話。戯曲「ロミオとジュリエット」の完成までの2週間にシェイクスピアが
たどった恋の物語に仕立てられている。                       
しかし、これがよくあるラブ・ストーリー物の映画とは一線を画する出来映え。
脚本・役者・演出・音楽などどれも良いのだが、ほかの作品では気にもとめな
かった原語のセリフの響きの美しさが印象に残った。しばし字幕を読むのを忘
れて聞き入ってしまうような場面もあったほどだ。                 
というわけでセリフの響きまで含めて大満足の1本。最近の大半のハリウッド
作品には少々飽きが来ていただけに、こういう作品が今のハリウッドから出て
くるというもの意外だった。                              
また、この作品を観た映画館は台形歪みのある湾曲した極端に色温度の低
い赤っぽい大スクリーン(まるで「映画館」の象徴みたいなところ)だったのだ
が、作品の内容次第であまり気にならなくなる。同じ映画館で「アルマゲドン」
を観たときには、画面が大きい以外は画質的デメリットばかりが気になってし
まったものだが・・・。                                 


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5月16日

ツバメひな
玄関先で耳を澄ますとツバメの巣のほうから、か弱いひなの鳴き声が聞こえて
いた。どうやらツバメの卵がかえったらしい。巣をのぞき込むわけにもいかない
ので何羽生まれたのかはわからない。とにかく無事に育って欲しいものだ。
今週号のFMfanのダイナミックテストの扉の文は「レット イット ビー」( なるが
ままに ) だったが、どうやらそれは鳥のひなにもあてはまるようだ。
というのも5月10日から今日16日までは愛鳥週間であったらしく、日本野鳥の会
「ひなを拾わないで!!」というキャンペーンをしているらしい。( こういう活
動もやっているとは知らなかった。)ひなが巣から落ちていても人間はあえて手
をさしのべてはいけないのだそうだ。野生の成り行きに任せるべし。
でも玄関先にツバメのひなが落ちているのを見て、そりゃほっとくわけにもいか
ないだろうと思うのはただのお節介だということになってしまうのだろうか???
これはかなりつらい選択になりそうだ。
そういえばこのあいだ神社でひいたおみくじにも、自然のままあるがままに進む
のが良しと出ていた。無用な画策は人心を堕落させる。
自然界ではどんな場合にも「見えざる手」がはたらいているそうなので、人間が
その場しのぎで親切づらしてみたことろでかえって事を荒立てるだけといのも分
からなくはない。このツバメたちもこうして誰に教わるでもなく海を越えてここま
で飛んで来ているのだから。


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5月11日

ピアノアタック音
ホールで生のピアノの演奏を聴いていると、ピアノの楽音(音程のある音楽上の音)と
ともに( 正確には楽音のほんの少し前 )、ハンマーが金属棒(弦のこと)をアタックす
るトントンという衝撃音(首の後ろを握り拳で軽く叩く時の音に近く、倍音成分は少ない
ようだ。)が聴こえてくる。                                    
奏者の質が上がるほどにこのアタック音の極めて正確な並びと、楽音から感じられる
微妙な感情のゆらぎのギャップに驚かされるものだ。                   
ところでこのアタック音だが実は多くのCDソフトにも収録(?)されているが、やはりク
ラシックのソロ・ピアノ演奏のソフトが一番聴き取りやすい。別に優秀録音であることに
こだわる必要もなく、メジャーレーベルの有名ピアニストのCDにも大抵聴き取りやす
いアタック音が入っているので、特にソフトを探す必要もないと思う。          
昔はツイーターの調節次第で低音の出方や質が変わるというのは常識だったらしい
が、今はそんなことが書いてある本はほとんど見ない。常識が変わったのか?    
このピアノのアタック音も、ツイーターの設置位置を数ミリ移動しただけできこえ方がま
るで変わってしまうのだが、このほかに録音現場の暗騒音が収録されている場合にも
このような違いが顕著に現れる。しかしピアノのアタック音の場合は立ち上がりと定位
感が容易にチェックできるというのが暗騒音との大きな違いだろう。          
アタック音の基音はそんなに低くくはないようで、せいぜい40Hz止まりのスーパース
ワンでも良く聴こえてくる( ソフトによっては楽音と同じくらいの音量に感じる物もある )
のだが、低域が伸びている大型システムだからといってアタック音の再生に有利かと
いうとそうでもないようだ。やはりハンマーが瞬間的に弦を叩くパルス的な音なので、
低域のトランジェントの悪いシステムでは立ち上がりがわるく、ほとんど聴こえない。
またスピーカーのみならず、プリメイン・アンプならソース・ダイレクトをオフにするだけ
で聴こえづらくなるし、ピン・ケーブルの種類によっても聴こえ方が大きく変わる。   
全帯域について「立ち上がりの悪い音は遠くまで届かない」ということが言えるので、
まだ試されてない方は、なかなか分かりにくい低音の立ち上がりのチェックの一つの
方法として一度試してみてはいかがだろうか。                       


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5月7日

♪♪ 迫るぅ〜、 初っ 夏ぁー ♪♪
今日の日記の題名を見て「あ〜ぁ・・」と思った方もいるかもしれないが、暦の
上では昨日6日が「立夏」であり、すでに夏に入ったのだそうだ。そんなわけで
今日の日記の題名も少々遅れはしたが、それにちなんでみた(?)。さぁ、みな
さんも歌ってみましょー!! ( って話の進め方が強引すぎる? (^^; )
この暦の上の季節の節目はいつも気が早いのでいまひとつ実感がわかない。
雪が降っていても「立春」なのだし、うだるような暑さの中でも「立秋」であって、
まだその中で実感がわきやすいのは「立冬」ぐらい。昔の人は何かが動き始め
る予兆を敏感に感じ取っていたということになるのか。
自分が置かれている環境を五感を総動員して感じ取る能力が、様々な人工物
に取り囲まれている現代人は昔より衰えてきているという見方もあながち間違
いではないと思う。
現代の日常生活では、周囲が騒がしすぎて「気配」を感じ取ることもできない
し、自らの身の危険を「気配」で察知することも、もはや意味を持たないのかも
知れない。
オーディオでは聴覚のみで環境の変化を感じているが、「気配」=「音場の変
化」を感じとる度合いは人それぞれで、それを気にするか気にしないかで、
オーディオに対し求めるものも自ずと変わってくるのではないかと思う。

   実のところ今日の日記は題名のギャグを使ってみたかったというだけなので、
    なにか説得力に欠けるような気が ・ ・ ・ ・ ・


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5月4日

ツバメの巣のその後
4月20日の日記に玄関先にツバメが巣を作ったことを書いたが、気が付くとすでに卵を
温めているようだ。やはり昼間はドアをゆっくり開け閉めしても、驚いてすぐに巣から飛
び立ってしまうので、家へ出入りするのが気の毒な気がしてくる。しかし近くで見るツバメ
はとても愛嬌のあるかわいい顔をしている。( 美人顔とはいえないが ・ ・ ・ )       
ある説によると、コアラやパンダなどは人間に可愛がられるために愛嬌のある姿に自ら
を変えていったのだそうだ( ほんとかな?)。これは自分またはその種(しゅ)が生き延び
ることを最優先させる「利己的な遺伝子」の成せる業なのだそうだ。( かつてのTVドラマ
「高校教師」でも「利己的な遺伝子」を取り上げていたっけ。)                
そんなことをいわれるとコアラにあざとさを感じてしまい、いまひとつ感情移入ができなく
なってしまう。この「利己的な遺伝子」は人類を含むどの生物にも備わっているらしいが
これには十分に納得がいく(?)。                                
さて、ツバメたちだが無事にひなを育てていくことができるだろうか。ドアは静かに開け
閉めしましょう。   (^^)/~                                   


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5月3日

アンサンブル の妙
クラシック音楽の分野でよく使われる言葉に「アンサンブル」がある。複数の奏者が音楽演奏
時に結びつき、新たな何かを生み出しているといえば分かりやすいだろうか。
また、空気の成分は酸素だけでなく窒素や二酸化炭素などの分子でなりたっているが、それら
の1分子がそれぞれのエネルギーを持ち、空間を飛び交うことで空気を成り立たせている。こ
の状態も「アンサンブル」なのである。
すなわち「アンサンブル」とは「揃える」こととは全く別の概念であって、月並みな美意識とは一
線を画するものなのだ。
しかし、このアンサンブルを成立させるにはそれを構成する分子の一つ一つが十分なエネル
ギーを持っていなければならない。それぞれがその特色ある能力を活かして、さらに他者をも
活かすフィールド( 場 )を形成することが必要。音楽演奏に限らず人間同士でこのアンサンブ
ルを実現させるには、極めて表面的なアイテムである「言語」のみでのやりとりでは到底不可
能。静かで深いつながりなのである。
ところでオーディオ・システムの各アイテム同士でも「アンサンブル」の概念は存在すると思う。
同じ価格帯の機器でも、組み合わせ方によってかなりランクの違ったサウンドになってしまった
りする。市販スピーカーの場合には、同価格帯のアンプやCDを組み合わせれば大体無難な
サウンドが得られるものなので、むやみにアンプやCDに高価な機種を持ってきても思うように
効果は上がらない。しかし自作スピーカーになると少々事情が異なってくる。
フルレンジ1発でネットワークを使用しないバックロード・ホーンのようなシステムは、自作の際
の材料費だけでみると中級コンポ以下のランクということになる。しかし実際に鳴らしてみると
中級コンポでも良く鳴りはするが、さらに組み合わせる機器のランクを上げていくとそれに比例
していろいろなものが聴こえてくるようになり、かなり高いランクまで対応している。
もしそのバックロード・ホーンを有名メーカーが生産・流通させるならどの程度の価格になるか
を考えれば、組み合わせるべき装置が多少高い価格にシフトするのはうなずけることと思う。
しかし、高価な機種だからといって必ずしも良いとはいえない( かなりの開きがあることが分か
る )ことも事態を複雑にしている。
「言葉」さえ通じないオーディオ・システム( ケーブルや部屋、リスナーも )の「アンサンブル」は
なかなか難しい。


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