dts内蔵 AVプリ・アンプ 1機種
dts 単体デコーダー 3機種
dts内蔵 一体型AVアンプ 7機種
ピュア・オーディオでは音質を向上させるためにアンプはプリ・アンプ
とパワー・アンプに、CDプレーヤーはトランス・ポートとD/Aコンバー
ターにセパレートされている。やはり高度な技術職にはそれぞれの
エキスパートが必要であることと同じなのである。
そこでAVアンプもセパレート化して音質の向上を狙う。1999年2月
6日現在では、dtsを内蔵した国産AVプリ・アンプは1機種のみ。
一体型AVアンプから5チャンネル・パワー・アンプ部を取り除き、残
った回路を磨き込んでおり、映像切り替え機能もちゃんと残っている。
( 個人的にはこの映像系回路も追放して欲しいのだが ・ ・ ・ )
価格もこのページの設定の上限ぎりぎりの20万円なので気軽に導
入というわけにはいかないだろうが、それなりの価値はあるようだ。
また組み合わせるパワー・アンプの選択にも、ユーザーの楽しみが
拡がるだろう。
ソニー TA−E9000ES ¥200,000
dts、ドルビー・デジタルのデコード用に、業務用の32bit浮動小数
点演算を行う高性能チップを採用し、変換精度を向上させている。
また残響付加を行うDSPチップにも32bitのLSIを2個用いるなど
デジタル段階での信号処理はいまのところ国産機ではトップクラス。
2チャンネルにダウン・ミックスした信号にもバーチャル・サラウンド
の効果を掛けられるが、この機能の音質は中級AVアンプでは得
られない高品位なもので、ピュア・オーディオ派が現用のシステム
を十分に活かすこともできるだろう。
ボリューム・コントロールもデジタル信号の段階で行うため、アナログ
信号を扱う低品位な回転抵抗体のタイプよりは音質劣化が少ない。
このプリ・アンプには、ペアになる5チャンネル・パワー・アンプ
TA−N9000ES (¥150,000 ) が用意されているが、重量
は25kgで、このプリ・アンプにしては多少役不足な感も否めない。
パワー・アンプにはピュア・オーディオ用の秀作機種を複数使用
(1台だけ使用しての2チャンネル再生でも良い。)するほうがこの
プリ・アンプの高品位な音質を引き出せるのではないだろうか。
詳細はこちら
ペアとして用意されている5チャンネル・パワーアンプ
TA−N9000ES ¥150,000
アンプは内蔵していないのでこれだけで音は出せないが、しっかりした
外部アンプと組み合わせることで、中級ランクの一体型AVアンプでは
出せない本格的な再生音の実現が可能。
また、下記の3機種はビデオアンプは内蔵していないため、映像の切り
替えはできないが、大画面の場合アンプやデコーダー内蔵のビデオアン
プは通さないほうが画質的に有利なので本格再生を狙う場合、これで問
題ない。
パナソニック SH−AC500D ¥50,000
dtsのほか、ドルビーデジタルのデコーダーも内蔵している。
また、CDやレーザー・ディスクの標準デジタル音声の2chリニア
PCMもデジタル信号で本機に入力すればサラウンド処理を行う。
ただし、ビデオなどのアナログ2ch音声をサラウンド処理すること
は本機ではできない。
各チャンネル独立で音量バランス、ディレイタイムの調整も可能。
6ch再生だけでなく、2chにまでダウン・ミックスし出力すること
も可能。6chアナログ入力も装備。6chをまとめて音量調整でき
るボリュームを内蔵しており、簡易AVプリアンプとして使用できる。
音も明瞭度が高く、ピュア・オーディオのメインアンプとの組み合わ
せでもバランスのとれるクオリティーを持つ。残響付加機能はない。
dts、ドルビーデジタルのデコーダーのほか、映画館の室内残響などの
もともとのソフトに含まれていない残響を付加することもできるが、その
効果や残響の種類(数)はメーカー間で違いがある。
また、ビデオなどの2chアナログ信号を6chに分離するドルビー・プ
ロロジック回路も内蔵している。
5ch分のアンプは内蔵しているが、サブ・ウーハー用のアンプは内蔵し
ていないため、アンプ内蔵型のサブ・ウーハーが別途必要。
チャンネル数は、6ch再生から2ch再生まで選択可能。
音質向上を狙い、デコーダー部のみ使用して外部アンプを組み合わせ
ることもできるが、数ch分の内蔵アンプがムダになるなどロスも多い。
また、ビデオアンプも内蔵しているので映像信号の切り替えも可能だが、
大画面で画質を優先する場合はビデオ入力は使用しないほうがよい。
いわゆる「AVアンプ」にはこれ1台で完結する手軽さはあるが、ひとつひ
とつの機能に対して与えられる性能は限られる場合がほとんどで、これ
はいわゆる「テレビ」の考え方と同じである。所詮「テレビ」はテレビ。
AVアンプの大画面スクリーンへの対応は考えないほうが良いだろう。
パイオニア VSA−D6 ¥88,000
同社のドルビー・デジタル内蔵AVアンプ VSA−D5(\65,000) に
dtsデコーダーを内蔵させ、それに合わせてDSPを20bitタイプ
から24bitタイプに変更したアンプ。
この価格帯のAVアンプとしてはすっきりとした音調。
ヤマハ DSP−R795 ¥88,000
残響付加のプログラムが25ポジションありその面で楽しめる。
音質がしなやかなので、大画面スクリーンを主体としたホーム
シアターには,少々役不足かも。dts入門機としての格付け。
ケンウッド KRF−V7771D ¥110,000
まずデザイン面で好みが分かれそうな機種。
リモコンは液晶パネルによる大型タイプ。
10万円以下のAVアンプに比べると、音のエネルギー、明瞭度に
優れる。ただし、この機種にはフロントの2chのプリアウトが装
備されていないため、外部アンプを使用しての音質向上はあまり期
待出来ない。
ヤマハ DSP−R995 ¥118,000
前出の同社DSP−R795の機能に加え、この機種ではレーザー
ディスクのドルビーデジタル信号(RF信号)を直接入力可能。
(上記のすべての機種ではデモジュレーターが別途必要となる。)
残響付加のプログラムはDSP−R795と同じ25ポジション。
DSP−R795に比べ、出力・重量・サイズとも増加しており、
エネルギー感の向上が期待できる。
ソニー TA−V55ES ¥120,000
この機種でもレーザーディスクのドルビーデジタル信号(RF信号)
を直接入力可能。
音質はバランスがよくdts、ドルビーデジタルの特質がよくでる。
残響付加はヤマハと個性は違うが優秀。
ヤマハ DSP−A2 ¥178,000
この機種もレーザーディスクのドルビーデジタル信号(RF信号)を
直接入力可能。残響付加機能は36種類あり、その効果も優秀。
音質は、スピード感、繊細さ、エネルギーで上記の機種に差を付ける。
またヤマハのこの機種を含めた上位機種では、ヤマハ独自のフロ
ント2chのエフェクトチャンネルの設定が可能で、全部で8チャンネ
ル再生がフル再生となる。したがって、アンプはウーハーを除く7ch
を内蔵している。
当然チャンネル数を減らしての再生も可能。