パイロットみかん
県営開発パイロット事業という農業目的に山野を開墾して農地にするものである。本事業は八幡浜市の南部八代、合田、舌間、布喜川の山林92.5haの山林を開発し近代的なみかん団地を造成して増反による経営規模の拡大を図り自立安定農家を育成しようと昭和44年度から工事が始まった。
我が家でもこの計画に賛同し農地の開墾をお願いした。昭和48年頃団地が完成しみかんの苗を植え込んだ。品種名は南柑20号十万温州みかんである。山なり開墾ではあるが、園内道が整い見事なみかん山が出来あがった。土質がみかんに相応しかったのか、手入れが良かったのか糖度が高い こくのある果実に仕上がった。ただ標高が高い為風による風害には悩まされた。それも防風垣を園地の周りに植えこみ解消することに成功した。
このみかん団地で生産されたみかんを総称して私達の地方ではパイロットで出来たみかん すなわちパイロットみかんと呼んでいます。

下から山頂を望む 山頂から望む

只最近の農産物の価格低迷と農業従事者の高齢化により、せっかくのパイロット事業で開墾した土地も放任されている園が目立つ。せっかくおいしいみかんが出来るのに残念でならない。我が家では園主が熱心に農業に取り組んでいる為団地内では最高に手入れの行き届いた園となっている。一度見学にこられませんか?
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