早朝6時から始まる活気にあふれた市場風景は町の名物。場外には地元の主婦や、観光客 近隣の料理人達が新鮮な魚を買いつけにくる『どーや市場』もあります。市場の敷地は縦約50メートル、横約230メートル。長方形の長い方の1辺が道路に面しており、もう1辺は海に面しています。ここの市場は『てやてや市場』とも呼ばれています。てやてやと言うのは競り人の囃子言葉。『買うてくれ、手を出せ』というような意味なんです。競り子は仲買人のケツをたたき、口を休めず、競り棒で地面やトロ箱を叩いて勢いをつけて、仲買人に考える間を与えんようにして少しでも高こうに売りたい。競り人の大きな声が市場中に響き毎日活気あふれる風景が見られる。

朝6時いよいよせりの始まり。場内のそこかしこに、トロ箱を囲む人だかりができる。 『てやてやてや・・・・・さあ・・・、どーや、なんぼや・・・』
みんな本当に意味がわかっているのかなー?私には外国語に聞こえました。
人の声、漁船の音、バタバタと駈け回る足音、台車がみずしぶきを跳ね上げる音。活気にあふれる朝の風景 大きな牡蠣ですねー
仲買人に買い取られた太刀魚。なんでもこの魚は海の中では立って泳ぐそうな? 魚が競り落とされれば、競り人は次のトロ箱に競り棒をビシビシと叩きつける。それに釣られるように、人垣はちゃきちゃきと移動する。その移動がとまった時には、20も30も並んでいたトロ箱の行き先はすべて決まっていた。仲買人達は、一刻一秒を争うように、軽トラにトロ箱を運び込む。その間、わずか3分ほど。一級のエンターテイメントだ。
午前8時競りの後活気づくのが場外の『どーや市場』だ。アーケードの中には、20店以上の魚屋が軒を連ねている。 居並ぶ店のほとんどが仲買人。流通コストがかからない分信じられないほど安い。
タイ・いか・たこ 箱売りです。お店の人に頼めば小分けして売ってもくれます。 ええー、このトロ箱、これだけ入って1000円なの?安いねえ。信じられない値段だね。
たった今競ったばかりの魚 魚 魚 真中に的鯛(まとうだい)が見える。この地方ではモンダイと言う。1箱1450円也。河豚みたいに薄切りにしたり、鍋物に放り込んでも旨い。
1本釣りの天然鯛。刺身にしたら何人分あるかしら。大きい 大きなかつお1本500円な也。たたきにすると旨いよ。
ホウボウといわれる魚かな?大きなのが7匹も入って1950円也。どこかの料亭の料理人が買いました。 10分前に競り落とされた岩ガキ。大きい1個100円也。
競りが終わり人気の無くなった市場にかもめが2羽

八幡浜漁師の生活 トロ(トロール漁業=大型底引き網漁業)の漁師は年に8ヶ月は海の上で、その間休みはせいぜい月に1日。8ヶ月のうちに1年分を稼がないかんのです。トロール漁業は、10人ほどの漁師が乗りこんだ2隻の漁船がペアになって行われる。1隻から銛を放ち、1000メートルもある巾着型の網を2隻の間に張る。それを引っ張りながら魚を網に追い込んでいく。1番(1回の投げ込み)が約2時間。それを6番も7番も繰り返す。冬は眠いし 、寒いし命をかけている漁師がいるからこそ魚市場が成り立っているのです。

八幡浜地方では9月1日から解禁していたトロ(トロール漁業)が、9月3日帰港して今シーズンの初セリが行われ、競人の威勢のいい声でにぎわった。1日から操業していた2統4隻のうち、豊後水道に出漁していた「新生水産」の第1,2八勝丸がスルメイカ、モンダイ、エソなどを詰め込んだトロ箱580箱を次々と荷揚げした。
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