みかん産地直送を始めた理由

我が家は先祖代々百姓で、生計を立ててきた生粋の農家です。みかん栽培に関しては約50年前に,父がみかんの苗を30本植えたのが最初です。その後農地を開墾して畑を増やし、全園みかんを植栽しました。昭和50年頃みかん価格の大暴落があり、晩柑(伊予柑)に高継してやっと百姓だけで食えるぞと安心しておりましたが、近年みかんの価格は年により大変動があり、やはり食えない百姓に逆戻りです。
私たちの代が百姓を始めて30年、昨年もご多分に漏れずみかんの価格は、低迷致しました。しかし我が家のみかんは市場で大変高値で取引され、仲間からは賞賛の声が上がりました。
それで就農して始めて、みかんの価格に付いて詳しく調べて見ることにしました。価格はピンからキリまでありキロ当たり600円のものから100円のものまでありました。再生産価格は200円 この価格以下だと来年の生産が出来ません。
みかんの価格についてどう思うか、消費者へのアンケートも試みてみました。品質のよいものは毎年価格変動が無い事、生産者は安くて困るというが消費者はそんなに安く思わない、等色々な意見が寄せられました。
ならばなぜ生産者が農業だけで食っていけないのか?流通に問題あり。ちなみに我が家のみかんの行方、業者がキロ
300円で買取、かの有名デパートでキロ800円で販売しておりました。
以上のことを以って、流通をカットし生産者とお客様が、利益を共有できるよう産地直送に踏み切った次第です。
まだパソコンに対して不慣れなことがあり、お客様にご迷惑をお掛けすることがあるかも知れませんがご容赦下さい。



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