このコーナーでは、お客様が柑橘栽培に関して不思議に思われること、知りたいことなど、分かる範囲でお答えしたいと思います。園主に聞いたり、それでもわからない事がありましたら、農業普及センターに問い合わせたりして努力致します。なんでもご質問下さい。

みかんの裏年とはどんな事ですか。
みかんや柿や梅などの果樹はある年にたくさん実ををつけると樹勢が衰え、翌年はあまり実をつけないことがあります。この年のことを『裏年』とか『ふなりどし』といいます。一般にみかんは裏年と表年を繰り返しています。

隔年結果はどうして起きるのですか。
成り年と不成り年(裏年、表年)が交互に繰り返される事を隔年結果といいます。果樹の習性として、枝の一部で果実を形成しながら、同じ枝の一部では来年の花芽が形成されています。その為、成らせすぎたりしたら、どうしても来年の花芽が少なくなります。隔年結果となる原因の一つとして結果過多、夏秋季の干ばつ等があげられます


寒ざわりとはどんな事ですか。
寒害のことです。一般にみかんは樹上で越冬する場合、裸果で−3℃以下に数時間遭遇すると寒害に遭います。症状としては果皮が柔らかくなったり、ナイフで切ると中に空隙ができたり、中のじょうのうが崩壊したりします。この防止対策として袋掛けがあります。

木になっているみかんを鳥につつかれます。何か対策はありますか。
対策としては袋掛け等がよいと思います。1本や2本の木でしたら全体にネットを掛けてやる方法もあります。音とか光とかで対処する方法もありますが鳥も学習能力が高いためすぐに効果はなくなります。効果は一時的です。完全な方法はありません。

農家の人がみかんの花をちぎっています。せっかく咲いた花をどうして除くのですか。
先ほどの隔年結果の点からその年に咲かせすぎると翌年は花は少なくなり、収穫果が少なくなります。また成らせすぎると小玉、酸高となり、少なかったら大玉・淡白な味となります。農家は毎年安定して成らせたいので、そのため花が多い木は花(幼果)を取り除いて、来年成らすところを作るのです。

甘いみかんとすっぱいみかんがあるのはどうしてですか
みかんは、適熟期があり、その前に収穫して食べるとすっぱいみかんとなります。一般に早生みかんは11月〜12月が適熟期です。みかんを作る場所によっても味は変わります。海風の当たる、日当たりの良いところは酸も少ないですが、北向きの日当たりの悪い所はすっぱい傾向です。

レモンは1年中実がついているように思いますが気のせいですか
レモンはみかんと違って四季咲き性があり、条件さえ整えば年に何回か開花します。主には春花は5月、秋花は10〜11月頃花が咲きます。今は、5月の花が幼果となり、去年の秋花は緑のままのレモンとなって混在しています。したがって年中実をつけているように見えるのです。



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