シダの洞窟
 ワイメア渓谷と並ぶカウアイ島の観光スポットは「シダの洞窟」です。ワイルア河を遊覧船で約1時間ほど上った所に古代の王族が重要な会議を開いたり、結婚式に使ったというシダで覆われた洞窟があります。ここは近年結婚式場として使われるようになり、一躍、観光スポットとなりました。
 ここは遊覧船が出るマリーナです。ここは太平洋とつながっています。古代のハワイアンはカヌーでこの河をこぎ上っていました。
 遊覧船は50人ぐらいが乗れる大きなものでした。目的地に着くまで、乗組員が踊りや歌でもてなし、お客を退屈させません。
 子供の頃に見たターザンの映画に出てくる風景です。ここでターザンの映画も撮影されたそうです。所々に個人の別荘が見えます。別荘もこの雰囲気に配慮して、草葺き屋根の掘っ建て小屋風にしていました。原始的な生活を楽しむ人たちのために最近、食用の大型の淡水魚を放流したそうです。
 船から下りると、道の両側には熱帯植物が生い茂っていました。場所によっては、いけばなの花材として使われるヘリコ二アの群落が見られました(右写真)。
 洞窟までの道はきれいに整備されていました。トーチ・ジンジャも至る所で見られます。
 ここがシダの洞窟です。地面から10メートルほど階段で上がったところにそれほど広くない洞穴がありました。洞窟の上からはボストン・シダが垂れ下がっていました。古代の王族がここで結婚式を挙げたり、会議をした神聖な場所とされていますが、確かに神秘的な雰囲気が漂っていました。右写真は洞窟内から空を見上げたところです。
 洞窟の前には祝婚歌を歌うコーラス隊が整列するためのステージもあります(左写真)。写真は外国人の観光客の一団がそのステージを記念写真撮影用のスタンドとして使っているところです。右写真は洞窟の奥です。岩肌に青い苔が生えていました。