研究発表 |
日本数学教育学会は、数学理論の研究発表の場ではありません。家庭の主婦を始めとして幼稚園から大学の先生まで、数学を若者に楽しく分かりやすく教えるにはどうしたらよいかに、興味を持っている人々の集団です。その上部団体であるICMEも同じ考え方です。今回の会議では色々の分野の発表があり、興味は尽きませんでした。 |
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最近問題になっている、学校現場における数学の学力の低下、生徒たちの理科・数学離れが、今大会でも大きな研究議題になっていました。写真は数学教育を巡る諸問題についての研究発表とパネル・ディスカッションの様子です。 |
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韓国の先生から、同国における数学教育の現状とその対策が発表されました。発表を聴いて意気投合しました。写真の右端は韓国における数学教育の重鎮の朴先生です。戦前に広島高師に学ばれ、現在でも数学教育に情熱を燃やされている、真に憂国の教育者というべき人です。 |
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スコットランドのエジンバラ大学から、日本の「そろばん」が小学校低学年の生徒の数学的能力の伸張に非常に効果的であるとの発表がありました。しかし、年を取ってからは「そろばん」の使い方を覚えるのは難しそうでした。 |
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ラジオやテレビで活躍されている秋山仁先生の発表は注目されました。「日常生活の色々な事象に興味を持たなければ、生徒は学問に興味を持たない。」というのが先生の持論です。球形のスイカも切り方によっては多面体の集まりであるとか、ロータりー・エンジンの動く仕組みなど、実際に模型を使っての説明に感心しました。発表後も大勢の人が秋山先生を囲んで意見の交換がありました。会期中に沢山の興味ある発表を聞かせていただきました。 |
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