−第2回  音源の種類−

 今回はMIDI音源について、簡単に説明していこうと思います。前回のMIDI講座

で説明したように、MIDI自体は音を出せという情報でしかなく音を持ってません。

命令を受け取り、音を作り出す(演奏)役目をしているのがMIDI音源です。

当然、MIDI音源がなければ、MIDIを聴くことは出来ません。そのMIDI音源には、

幾つかの種類があり、音色やエフェクトの種類、同時発音数などに違いがありま

す。代表的な音源を下の表にまとめてみました。

 

GM音源(レベル1)

XG音源

GS音源

共通規格 YAMAHA社規格 Roland社規格
音色数128

同時発音数24(最低)

最大同時演奏16パート

音色数676、ドラムセット数21

最大同時発音数128

最大同時演奏16パート

(S−YXG100より)

音色数1640、ドラムセット数63

最大同時発音数128

最大同時演奏64パート

(SC−8850より)

多くのサウンドカードで採用

さらに機能を拡張したGM

レベル2規格もある

代表的な音源

ソフト:S−YXG100

ハード:MU2000、MU−128

代表的な音源

ソフト:VSC−88H3

ハード:SC−88Pro、SC−8850

 

 表を見て、分かるとおりXG、GS音源の方が圧倒的に性能が上です。良い音質で

聴きたい、本格的にMIDIで曲を作りたいという人は、上位機種の音源を使うことを

おすすめします。もちろん、それなりに高いですが。(^^;

ところで、気付いた人もいると思いますが、同じMIDIデータでも再生する音源によっ

て、ファミコンみたいな音質だったり、CD並の音質だったりします。特にギターなど

の弦楽器は、かなり違います。よって、音色はにどの音源で再生するかも考えて、

選ぶとよい思います。でも、曲にあった音色を選ぶのが最優先ですけど。

 GS音源用のMIDIデータを異なる音源で再生したとき、元の音源と同じように再現

することは不可能です。それは、音源側には無い音色、エフェクトが使われていたり

するからです。YAMAHAのS−YXG100には、TG300Bモードがあり、多少の互

換性はあるようです。あと、S−YXG100は多くの機種(PC)と相性が良いらしいの

で、落ちにくいようです。

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