銀杏健康講座  高血圧、その2、治療

 高血圧と診断されたら、まず自分の生活をチェックしましょう.
 食事や運動などの生活改善を2〜3か月間おこなっても効果がなければ、お薬による治療を始めるのが治療の原則です.

 お薬を使わない治療法

 食事の注意:塩分を1日6〜7g程度に制限する・太りぎみの人は標準体重の+10%以内を目標に減量し、アルコールは1日にビールなら大びん1本程度、日本酒なら1合程度に控える・ミネラルを多く含む野菜、果物、小魚・牛乳などを多めにとる.

 生活の注意:多忙な現代生活はストレスのもとになりやすいものですが、ストレスをできるだけ避け・睡眠は7時間はとるようにして・タバコはやめるよう努力してください.

 運動療法:毎日適度な運動を続けると、血圧が下がることがわかっています.特別なスポーツをする必要はありません.毎日30分ぐらい、脈拍が1分間に110〜120くらいになるよう早足で散歩しましょう.車に乗らずにすむ範囲は歩いたり、階段があるところはエレベーターをひかえましょう.

 それでも効果がない場合は、生活改善を続けながら薬物療法を始めます.

 治療薬:カルシウム拮抗薬・アンギオテンシン変換酵素阻害薬・βブロッカー・αブロッカーなどがあります.

 お薬服用上の注意:高血圧は生活習慣によっても影響を受けますし、また季節的な変動、とくに気温が暖かくなると下がる傾向があります.
 なかには高血圧がなおったと勘違いをされて、治療をやめてしまう人がいらっしゃいます.
 お薬は止めてもすぐに上がってこないようなタイプのものがありますから、必ず主治医の指導を受けながらコントロールしてください.


・健康講座目次