なんで・・ここにあるの ?

  

  マイントピア別子の対岸にある、旧・端出場発電所
 なにげなく見ていると、一見、調和しているような水車があります。この水車は、発電所とは、関係ない物体です。
 発電所の横に、設置されているので、「この水車を回して、発電していた」と勘違いしている方も多いと思います。

  調査開始・・・ 
          何処まで分かるか分かりませんが、調べてみます。

 直径6m・四連式水車(30馬力)らしい
 泉川村 (現在の、新居浜市・岸の上町)にあった東豫製氷という会社で、使っていた水車という事が、分かりました。
 そう言えば、私が小さい時、親戚の家に行く途中、父親の自転車の後ろから、何回も見ていた水車だったのです。
  そうなると、もっと調べてみたくなりました。
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 この水車が、何に使われていたかと言うと、東豫製氷という会社が、この水車を動力として、氷を作っていたようです。
大正12年(1923) 11月に、、泉川村に創設されました。 資本金、10万円。
初代社長は、「白石 譽二郎」。  新居浜市の、初代市長である。
本社を、新居浜・東町に、工場を、吉岡泉という良水の湧き出る泉川村に設けていました。
会社の、電話 38番 とあり、時代を感じます。
 事業内容・・特に漁業関係者へ供給して、魚の鮮度を維持することで魚価の安定を図る事を、主目的にしていました。

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 では、何処にあったのでしょう ?
  昭和43年の地図です
 東洋製氷と有りますが、東豫製氷の間違いだと思います。
泉川小学校の近くにありました。
ただ、この周辺は、国道11号線のバイパス工事が行なわれていましたので、現在の周囲の状況は大きく変わっています。
 現在の地図

 国道のバイパス工事の時、この水車を保存するのが、立退きの条件だったそうです。
で、しばらくは、下水処理場に置かれていて、現在の発電所の横に持ってきたようです。
この間に、どういう、経緯があったのかは解りませんが、マイントピア別子の対岸に鎮座しています。