私がJRで通勤していることは先に書きましたが、その列車の中でよく見かけることについて。
「他のお客様のご迷惑になるので、携帯電話は列車のデッキで使用してください。」と車内放送が流れているスピーカーの下で、平気な顔をしてスピーカーの声に負けまいと大きな声で電話している年配の人(老いも若きも性別関係なく)がいます。 車内放送はしているし、列車は走り出すし、ディーゼルエンジンの音は大きくなるし、話し声はだんだん大きくなります。 大きな声でしゃべるので、車内では話の内容が筒抜けになり、その人の素性も分かってしまいます。プライバシーの保護が問題だと世間で言っている割りには、プライバシーの大公開を行っているようなものです。プライバシーを探られるのは嫌だが、自分でプライバシーを公開するのは問題ないのでしょう。話す人は自分の世界に入ってしまって何も感じていないのでしょうが。 「携帯電話は...」のアナウンスを聞きながら平気で携帯電話を使えるマナーの低さ。 「私が、俺がルールなのだ。何をしようと勝手だ。」と、きっと思っているに違いない。 罰せられることはいやだが、何も罰則がないならマナーなど関係ない。でも他人がマナーに違反していたら腹が立つ。だけど、私だけはこれくらいいいだろう。と 便利さと引き換えに、大切な心を失ってはいないでしょうか。 そして、これから日本はどうなるのでしょう。 そして、恥ずかしさをなくした日本人はどこへ行くのでしょう。 不安になる30分ほどの列車の旅。 |