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バリアフリーデザイン & ユニバーサルデザイン

住宅改善のメリット・阻害要因
馬島から望む糸山公園

馬島から望む糸山公園(のどかな春分 平成12年3月20日撮影)

<バリアフリー住宅の盲点>

 階段の決定要因は、高齢者の使い勝手を優先が65%と最も多いが、
 必要性が薄いと回答した者が10%、健常者の使い勝手が悪いと
 回答した者が7.5%います。
 玄関の決定要因は、高齢者の使い勝手優先が67.5%と最も多いが、
 必要性が薄いと回答した者が10%、健常者の使い勝手が悪いと
 回答した者及びコストが高いと回答した者が5%です。

<住宅金融公庫の「バリアフリーって何?」のパンフレットから引用>
 入居者アンケート調査の方法は、調査対象者から無作為に
 2,000件を抽出し直接アンケート用紙を郵送・回収する方法を
 取っています。 回答率は30.5 %の710件です。

 ・大型住宅を対象としているため5人家族が最も多く、両親と同居
  の割合が4割存在しています。
 ・このアンケート結果から読みとれる事を述べてみます。
 ・高齢者対策として6割弱がなんらかの高齢者向けの計画上の工夫
  を行っている。段差解消・浴室手すり、トイレ手すり、階段手すり
  の設置等
 ・その結果、高齢者向けの計画上の工夫をした者の満足度は非常に
  高くなっています。
 ・段差や手すりの設置等は、その重要性を入居後に認識している人
  が多い。
 ・高齢者向けの専用設備の設置率は高齢者が多いにもかかわらず、
  2割程度と低い。  高齢者専用トイレ・浴室等
 ・高齢者向けの専用設備の必要度は、総じて高くない。
 ・2割しか設置されていない専用設備中、設置者の5割が専用トイレ
  を設けています。
  ほぼ100%が大変満足との回答です。専用浴室の満足度は45%
  と高い。また専用キッチンにいたっては設置率2.4%と低い上に
  必要よりも不要の意見が圧倒的に多くなっております。
 ・高齢者専用室のほとんどは和室であり、6畳又は8畳が一般的。
 ・冬季夜間のトイレ満足度は、温暖な四国であるにもかかわらず低い。

<住宅内での事故例>
 ・水平距離が一間半で2階へ上がる急勾配な階段が危険。
 ・事故原因は2階の降り始めの所でつまづき落下しているのがほとん
  どである。
 ・入浴後浴室の段差でつまづき、ケガをしている。
 ・和室と洋室との段差が2pでの事故が多い。