● アクシデント

 約1時間程度使用した後、ラジオを動かすと下にオイル状の染みが出来ていた。「何かおかしい」と分解してみると、何とブロックコンデンサーから電解液が滲み出ていたようだ。下図を見ると1MFDの下縁にオイル状のものが流れた形跡だ。(底面から見たところ)

       

   

 滲みの原因となったブロックコンデンサー(20μF×3の集合型電解コンデンサー)    ブロックコンデンサーの下面    


 

 オリジナル部分を残すためには不調なブロックコンデンサーを残したまま補修用電解コンデンサーを裏面から実装する必要がある。整流管後の平滑コンデンサーはオリジナルでは20μF×2個並列(40μF)であった。オリジナルを変更するのは心苦しいが、ここは耐圧450V/22μFに変更。

 

  

 

 上記電解コンデンサーの修理中にふと目に止まった「真っ黒焦げのコンデンサー」を発見した。手持ちのディップマイカコンデンサー:0.01μFのCに交換。

 修復時、分解するといつも掃除をしていると45年前の輝きを取り戻してきた。修復後は快調に動作している。