■□■□■ウィスキーの豆知識■□■□■ | |||||||||||||||
1.スコッチ(Scotch) スコットランドの水・麦を使い、蒸留・樽熟成したものだけが、スコッチと呼ぶことができます。製法上からモルト・グレーン・ブレンデッドに分類されます。 2.アイリッシュ(Irish) もともとはウィスキー誕生の地と考えられており、大麦麦芽に他の穀物を混ぜたものを発酵させています。製品化にあたっては、グレーンをブレンドするものが多くなりました。 3.アメリカン(American) バーボンのことです。ケンタッキー州バーボン郡でこのウィスキーが生れたことからつきました。テネシー州で作られ同州産のサトウカエデの炭で濾過したものをテネシーウィスキーと呼びます。とうもろこしを51%以上含んでいればバーボン、ライ麦を51%含んでいればライ・ウィスキーになります。とうもろこしが80%以上であり、樽熟成させないか内側を焦がしていないオークの新樽での熟成か、焦がしたオークの古樽で熟成させたものをコーン・ウィスキーと呼びます。 4.カナディアン(Canadian) ライ麦が原料のフレーバリング・ウィスキーと、とうもろこしが原料のベース・ウィスキーをブレンドして製品化されています。 5.ジャパニーズ(Japanese) スコッチに似ていますが、香りが抑えられてるためデリケートでマイルドな作りになっています。スコッチとアイリッシュの中間的な存在です。 ■ウィスキーの特徴について ◇フレーバー 他のアルコールも穀物蒸留はありますが、このフレーバーがなかったり、ジンのように後でこれをつけたりするものもあり区別されています。 ◇モルト 原料の大麦麦芽のことです。水に浸して発芽させ、乾燥させます。 ◇グレーン モルトの他にトウモロコシとかライ麦などの穀物を原料にして蒸留したものです。 ◇シングル 一つの蒸留所で作られたことを意味しています。 ◇ヴァッテッド 混ぜるということです。複数の蒸留所で蒸留したモルトの原酒を混ぜたモルト・ウィスキーの事をヴァッテッド・ウイスキーと呼びます。 ◇ブレンデッド 同じくこれも混ぜることですが、こちらはモルト・ウィスキーとグレーン・ウィスキーをブレンドした物を言います。 ◇ピュアモルト ヴァッテッドと違い、モルトしか使ってないもの。 ◇モルト・ウィスキー モルトを蒸留したウィスキーのことです。 ◇シングル・モルト 1つの蒸留所で作られたモルト・ウィスキーのことです。 ■ブランデーについて オランダ語でブランディウェインがブランデーの語源だといわれています。意味は「焼いたワイン」。なぜなら本来は葡萄を発酵・蒸留したものであったからです。しかし現在では様々な果実が原料の蒸留酒もブランデーと呼ぶようになりました。現在ブランデーは各国で製造されていますが、その質と量はフランスが第1位であり、コニャック・アルマニャック地方がブランデー産地の代表です。
■ジンについて ジンはもともと薬酒として作られました。ジュニパー・ベリー(杜松の実)をアルコールに浸し、蒸留したもので、ジュニエーブル・ワインと呼ばれていました。やがて縮めてジンというようにになりました。主原料は、とうもろこし・大麦・ライ麦等です。蒸留した後に加える植物性成分でその個性が違います。植物性成分には杜松の実の他に、コリアンダー・シナモン・オレンジ・レモン果皮等が使われます。 ■ウォッカについて ウォッカは十二世紀頃からロシアで蜂蜜を用いて作られていました。その後十八世紀頃にはライ麦、最近ではアメリカ大陸からもたらされた、とうもろこし、ジャガイモを用いるようになりました。ジンとの違いは、蒸留した後に活性炭で濾過するということです。濾過することによって、アルコールに溶けにくい成分が活性炭に付着して、純度が高まりクリアな色になります。 ■ラムについて ラムはさとうきびを原料に作られる酒です。砂糖を分離させた後の液体を水で薄めて発酵・蒸留させたものです。もしくは薄めたままで製品化されたものである。さまざまなタイプがあり、色分類(ホワイト・ゴールド・ダーク)、風味分類(ライト・ミディアム・ヘビー)に分けられます。 ■テキーラについて テキーラはアロエを大きくしたような植物・竜舌蘭を原料に作られます。その中でもハリスコ州テキーラ町周辺原産のアガベ・アスール・テキラーナという品種を原料としたものが正式なテキーラです。蒸して甘い液体を絞り、発酵・蒸留させて作ります。熟成させないものをホワイト、樽熟成させたものをゴールドと呼びます。 |