十二指腸潰瘍穿孔の腹腔鏡下手術

 潰瘍のために十二指腸に穴があくと、食物や胃液がおなかの中に漏れて腹膜炎になります。軽い場合には内科治療(食事を中止して抗生物質を投与するなど)で治ることもありますが、多くは手術が必要です。以前からほとんどの場合、潰瘍を含めて胃を約3分の2取り除く手術が行われてきましたが、最近では腹腔鏡を用いて小さい傷で潰瘍の穴だけを塞ぐ手術が行われるようになりました。当院でも積極的に取り組んでいますが、以下の方法で行っています。                                           

 

No.1 No.2
1)十二指腸の前壁に小さな穴があいていることを確認します。 2)胃の周りについている脂肪で十分穴を塞ぐことができることを確認します。

 

No.3 No.4
3)穴のやや上と、穴のところの2カ所に吸収性の糸を通します。 4)2本の糸の間に脂肪を置き、穴を塞ぐように糸で固定します。

                                                        presented by Kagajo 

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