腹腔鏡の手術

小さな傷の手術


−内視鏡下手術について-


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 そもそも、腹腔鏡(おなかの中を見るカメラ)は産婦人科の不妊症などの一部の治療に利用されてきましたが、フランスで1987年に胆石の手術に応用され、日本でもこの腹腔鏡の手術が1990年から導入された後、爆発的に全国に広がりました。医療機器の進歩と患者さんの痛みや傷をできるだけ少なくしたいという要望が、タイミングよく相まって急速に進歩したことが最大の要因のようです。

 5〜10数mmの非常に小さな傷から、腹腔鏡というカメラを入れ、テレビに映ったおなかの中を見ながら、細長い手術器具を遠隔操作するため、欧米の医師の間ではテレビゲームにたとえられて、“任天堂手術”とか“ファミコン手術”と隠語で言われている、これまでとはちがった手術方法です。特殊な手術ですが、おなかを切る普通の手術に比べて傷が非常に小さくてすむために、傷も目立たたず、痛みもほとんどありませんし、社会復帰も早くできる利点があります。病気の状況でこの手術が難しい場合は開腹手術となりますが、技術の進歩で、おなかや胸のいろいろな手術が行われつつあります

 1992年4月より胆嚢の手術が、また1994年4月よりそ径ヘルニア(脱腸)や子宮内膜症の手術などが、1996年4月より胃、大腸や肺の手術なども健康保険がきくことになりましたが、今後、さまざまな病気の手術に保険が認められ、医者の技術も向上し、手術をしてもあまり痛まないですむ時代が来るのではと期待しています。

 肺切除術 、食道腫瘍切除術、食道裂孔ヘルニア手術、鼠径ヘルニア手術、 胃十二指腸潰瘍穿孔縫縮術 、噴門形成術、胆管切開結石切除術胆嚢摘除術 、肝嚢胞切開術、脾摘出術、腸管癒着剥離術、小腸切除術虫垂切除術 、結腸切除術。