腹腔鏡下虫垂切除術の実際

 腹腔鏡下虫垂切除術は、体の大きい患者さんが多い欧米ではさかんになっています。日本では、やせている人では従来の手術法でも小さな傷でできますので、まだまだ少ないようです。診断がつきにくい時や患者さんの希望が強いときに行われているのが現状です。
 手術法としては、数mm〜10mmの非常に小さな傷を3〜4ヵ所あけ、腹腔鏡というカメラを入れ、テレビに映ったおなかの中を見ながら、細長い手術器具を遠隔操作して、虫垂炎(盲腸炎)の手術をします。当院の例を示します。

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 虫垂の周囲をはがして
いるところです。
 虫垂間膜という所を
クリップしているところです。
クリップされたところです。
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 虫垂根部(根本)を
切っているところです。
 切った虫垂根部を消毒して
虫垂を取り出します。
 手術の傷が4ヵ所にありま
すがほとんど目立ちません。

by Iwashiro

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