釣 行 記 その17 (津島マリン 登り鯛 編)      

登り鯛の時期になってきました。今回は磯ではなく、確実に大型真鯛が狙える 津島町田の浜「津島マリン」へ。
今年に入って シケの日が多いのだが、釣りが出来れば釣果は出ている。
そこで釣友、大物族のA氏の目が光った!(きらりぃ〜〜ん)
大物族のA氏といえば ここ最近、日本を離れインドネシアへ在住・・・いや、もとい、出張していた釣友である。
なんとも この日が初釣りなのだ。
私は昨年は とても痛い目にあった!釣りに行けば 何処の場所でも ことごとくチヌの50cmオーバー、カンパチの8〜9kg、etc・・・。
あぁ、私は涙で これ以上は語ることが出来ない・・・。

さてさて、今回はインドネシア VS 日本 の戦いになったわけである。
なんとも この釣行記もインターナショナルになったではないか。 頑張れ!ニッポン!!
<いざ、津島町田の浜へ>
1月31日午前4時前、松山を出発!
釣具屋に寄ったり、コンビニへ寄ったりして のんびりと車を走らせ、午前6時半に 津島町田の浜、「津島マリン」に到着。
暖かいコーヒーを入れてもらい、くつろいでいると もう外は夜が明けてくる。
<いざ、出船>
そそくさと準備をして午前7時過ぎ、出船。
水深54mの満ち潮ポイントに到着。
「津島マリン」の いいところはポイントまで一緒に船を走らせ、船を掛けるまで手伝ってくれる。
釣り方、仕掛け等、詳しい事もアドバイスしてくれる。
また、時々、見回ってくれるので、初めて「津島マリン」に行く人も安心だ!
おまけに 貸し船は大きいし、魚探、スカリ、タモ、水くみ等が 標準装備。

「すなさん、それより このガゴの方が ええよ。 このカゴのここを切って・・・」 なんとも仕掛けを作るのまで手伝ってもらった。
<インドネシア vs 頑張れニッポン!>
全日本国民の声援を背負って 午前8時、第1投!(ちょっと、ノンビリし過ぎた・笑)
その後1時間、全くのアタリ無し。小潮で潮が流れないからか?・・・・。
この日の津島町田の浜の満潮時刻は約11時、満ち潮釣り場だから 後2時間しか釣りにならない。(ちょびっと、焦りの色がチラホラ)
A氏 「70cm位までやったら なんぼ釣ってもろても かまわんから。」
私  (・・・なんとも 不吉な暗示だろうか。それは80cmを釣ったらイカン!と言うことなんだろうか?)

その時、頑張れニッポンの竿が海面に入る!
A氏が私に問いかける。「デカイんかな?」 (インドネシア語だが、何故か私には その言葉が理解出来る。たいしたもんだ!)
私 「50cm位かなぁ〜」・・・・・・「あっ!?」
バラシ!!底を5m位切った所で・・・。(魚が散ったかなぁ?・・・あらら・・・)
<それでも 頑張れニッポン!>
案の定、魚が散ってしまい再度沈黙の1時間・・・・。
午前10時、田の浜の神が 私の竿に舞い降りた!
A氏が私に問いかける。「デカイんかな?」 
(インドネシア語だが、何故か私には その言葉が理解出来る。たいしたもんだ!)
私 「45cm位やろ〜。あんまり大きくないでぇ〜。」
・・・・上げてみると 予想より大きい!60cmはありそう。
何故か 喜んでしまったが 今年第一号が 60cmオーバーとは縁起がいい!!
それに魚体の綺麗なこと!限りなく白に近いピンク色!
無理矢理、A氏に写真を撮らせる。
しかし、A氏は あんまり興味がなさそう。小さい魚には 興味がないのだ。
(やはり、欲張りじいさん疑惑は ガセネタではないのだろう・・・)

私は思った・・・。
(そのうちクジラでも釣るんじゃないのかな?・・・・。)

今年第一号、真鯛の マー君。63cm。
<流れは 頑張れニッポン!>
真鯛をスカリに入れて そそくさと仕掛けを投入。
午前10時20分、再度、田の浜の神が 私の竿に舞い降りた!
A氏が私に問いかける。「デカイんかな?」 (インドネシア語だが、何故か私には その言葉が理解出来る。たいしたもんだ!しつこい?)
私 (この人は 大小だけなのか?)
楽々と 上げたのは50cmの真鯛
チラっと A氏を見ると・・・・。
A氏 「ええなぁ〜。羨ましい」
私  (羨ましぃ?・・・嘘じゃ〜!)

人間とは嘘をつく時、目に表れる。
羨ましいと言ったA氏の瞳孔が開いていたを 私は見逃さなかった。
<なっ、なんでじゃ〜、 頑張れニッポン!>
なんだか勢いづいてきた!しかし、上潮は完全停止。潮止まりか?・・・・・
午前10時40分、再再度、田の浜の神が 私の竿に舞い降りた!
私 「これは デカイ〜っ!!」(今度は聞かれる前に言ってしまった)
なんとか底を切る。底から10m上げた所で (よっしゃ〜っ、この勝負もろたぁ〜)
よく引くものの もう余裕のやりとり、あとは7☆cmあるかだけが楽しみだ!
A氏 「デカイんかな?」 (それでも聞いてくる。なんだか心配そうだ・・・なんでじゃ?)
私  「デカイ!」
A氏 「70cmあるかな?」 (とっても心配そうだ・・・どうして?)
私  「多分、75〜80cmの間じゃろぉ〜。ゼイゼイ・・・。」
リールのカウンターが 後8mまでに上げてきた その時! 「あっ・・・・!?」
・・・・痛恨のバラシ!!
針ハズレである。
・・・・マブネの神様?・・・そういえば一番最初に御荘に行った時、A氏とマブネ灯台に上がったのだが・・・。
その神様が何故、ここに???
<その後>
引き潮ポイントへ移動。(水深40m)
潮が動かず・・・・・。
頑張れニッポン チヌ34cm追加。
潮が動かず・・・・・。
とうとう、引き潮での真鯛追加は出来なかった。
午後4時30分、再度、朝のポイントへ。
潮が動かず・・・・・。
動き始めの午後5時20分、頑張れニッポン、真鯛46cmを追加
本当はこれからなのだが・・・。
しかし、5時30分日没で納竿。

大物族のA氏、とうとう最後まで穂先が海に入らず。

誰か彼に教えてあげて欲しい、ここにはクジラが居ない事を・・・・。

日没前、竹が島が彼を優しく見守るだけだった・・・。
(本日の釣法、仕掛け)
***** ズボ釣り *****
船竿30号、両軸リール(PE5号200m巻)、弓型クッション付きステンレス天秤、
シャトルカゴBIG+45号オモリ もしくは アンドンカゴ+35号オモリ、
ハリス5号10m、光るハリ(真鯛9号)
底から1〜3mに サシ餌がくるように釣るだけ!
(本日の釣果)
<すなちゃん@磯の管理人>
真鯛      46、50、63cm 3尾
チヌ       34cm 1尾

<大物族のA氏>
巨魚釣りに失敗

(本日の教訓)
鬼も歩けば ボーズに当たる!!



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