釣 行 記 その20 (津島マリン 驚異のズボ釣り 編)      

先週、真鯛84cmが 私でも釣れた。そう、釣ったのではない。釣れた。
今度も釣れるかどうか検証してみることに。それでハッキリするだろう、津島町田の浜の 実力が・・・。
大型釣りだとなると この人が黙っていない、そう、大物族のA氏だ。
一路、津島町田の浜の 「津島マリン」へ。
 
<いざ、出船>
2月19日
そそくさと準備をして午前7時、出船。
水深50mの 引き潮ポイントに到着。
「津島マリン」の いいところはポイントまで一緒に船を走らせ、船を掛けるまで手伝ってくれる。
釣り方、仕掛け等、詳しい事もアドバイスしてくれる。
また、時々、見回ってくれるので、初めて「津島マリン」に行く人も安心だ!
おまけに 貸し船は大きいし、魚探、スカリ、タモ、水くみ等が 標準装備。
 
<金の穂先 と 田の浜の女神>
午前 7時15分・・・
到着後、仕掛けの準備。・・・・と、
ポチャン! 「アッ!!」
A氏の 真鯛竿の尻栓が抜け、穂先が海面に落ちた。その時!!
田の浜の女神が 海面に現れた。

女神  「あなたの落とした穂先は この金の穂先ですか?それとも 銀?銅?」

すなちゃん  (・・・どっかで聞いたフレーズだ。当然、カーボンに決まってるだろ!)
と思いながらも、深々と頭を下げる 紳士の すなちゃん。
ところが、あろうことか、大物族のA氏は とんでもない事を口走った。

A氏  「金の穂先です。名前が書いていませんか?」

女神はそっと海面に金の穂先を置き、海中深く消えていった。
大物族のA氏が 慌てて手を伸ばすと 金の穂先は一気に海中に沈んでいった。

すなちゃん (カーボンなら 取れていただろうに・・・。金だと 沈むのもホントに一瞬だな・・・。)


真ちゃんのH・P 「ミッシー捕物帖」 を見ていて良かった!
 
<大物族のA氏が やらかした・・。>
竿を失ったA氏に すなちゃんは 仕方なく予備竿を貸す。
しかし・・・、
すなちゃん (待てよ・・。前にも同じ様な事が・・・)
そう、大物族のA氏に 竿を貸した人は全てやられている。
私は自分の竿で 真鯛の71cmを釣られてしまった。
K氏も チヌの54cmを釣られてしまった。
どうやら 人の竿で大物を釣るのが大好きなようだ。
ホントに困った人である。

もう、私は竿を2本出して撒き餌をセッセとしている。
朝からトロ潮で いい感じだ。
私の竿だしから遅れて大物族のA氏が 借りた竿を置き竿にしている。
その貸した竿が!!
午前7時30分、1遠目から 入った。
おまけに人の撒き餌で 釣りやがった。
しかし私の竿も アタっている。私のラインに触っているのだろうか???

やがて上がってきたのは真鯛55cm。
しかし、この後とんでもない事実が!!


この竿は すなちゃんの竿。
撒き餌を効かしたのも すなちゃん。
それで真鯛を掛ける 罰当たりな 大物族のA氏
<どっちの真鯛??>
どうやら からんでいるようだ!
んっ!???
真鯛の口には ハリが2本!!おまけに A氏のハリは折れている!!
すなちゃん (も、もっ、もしや、この真鯛は 私のでは??)
沈黙の5秒間が それはそれは長く感じたが、ふと・・・・、
A氏が うつろな目で私を見ている。どうやら、自分が釣り上げたのだから 自分のものだと主張しているようだった。

その時!!!
田の浜の女神が私の耳元で囁いた。
女神    「いいじゃないですか、あなたには もっと ふさわしい真鯛がいるのよ。」
すなちゃん (そうですね。リリースサイズですものね。)
快く、諦める すなちゃん。実に男らしい。

こうして 大物族のA氏 晴れて 真鯛 55cmを ゲット!!
しかし、大物族のA氏は 小物族のA氏に自分がなった事に気付かなかった。
 
<やっぱり、居ました 81cm!!>
午前8時30分 完全な潮止まりだ。
「ガガガ、ガッ、ガタン!!!」
ロッドホルダーが 船から落ちた・・・。その時!!
田の浜の女神が 海面に現れた。

女神  「あなたの落としたのは この金ロッドホルダーですか?」

すなちゃん  (・・・どっかで聞いたフレーズだ。・・・。)
すなちゃん 「いいえ。私のは 2000円程度の ステンレス製です。)

女神はそっと私の竿を、指さした。ヒット、ヒット!!
慌てて竿を取り、やりとりする。
3m巻いては、3m持っていかれる。底を なかなか切れない。
悪銭苦闘の末、5,6分後、上がってきたのは
真鯛 81cm。

いつしか、手に持っていたロッドホルダーは
81cmの真鯛に替わっていた。

真ちゃんのH・P 「ミッシー捕物帖」 を見ていて良かった!
 

すなちゃん@磯の管理人
真鯛の マー衛門さん 81歳。
<大物族のA氏 の 乱獲>
満ち潮は動かない。しかし、午前9時〜午後3時まで A氏の 乱獲は続く。

真鯛57cmゲット!!

真鯛60cmゲット!!

真鯛45cmゲット!!

その都度、
田の浜の女神が私の耳元で囁いた。
女神    「いいじゃないですか、あなたには もっと ふさわしい真鯛がいるのよ。」
すなちゃん (そ、そうですね。リ、リリースサイズですもの。)
快く、諦める すなちゃん。実に男らしい。
 
<夕マズメ・・・>
とうとう、午後4時過ぎを回った。81cmを釣ってからノーヒットだ・・・・と思っていると、
その時!!
ヒット!!ヒット!!
長い道のりだった セッセと撒き餌をして何時間待たされたのだろう。
すなちゃん 「そこそこ、あるで!」
3m巻いては3m持って行かれる。実にシツコイ!!だが、先程より小さいか???
暫くの間、押したり引いたりしていると底が切れた。
徐々に上げてきてリールのカウンターが後15mを表示している。
すなちゃん (65〜70cm??いや、もう少し?でも81cmより小さいな)
と思ったその時!!

田の浜の女神が私の耳元で囁いた。
女神    「いいじゃないですか、あなたには もっと ふさわしい真鯛が・・・・」
すなちゃん (ち、違う!!これはキープ、キープ!!リリースサイズじゃないって。)
と心の中で 強く叫んだ瞬間、
その竿のテンションは 無くなり 水中リリースに成功?してしまった。

その後、アタリ無し。午後5時30分納竿とする。

大物族のA氏 VS すなちゃん@磯の管理人
4:1で 大物族のA氏に軍配が上がった。なっ、何故じゃ?数釣りだったのか?

・・・うかつだった。この時、私の頭を ふと、よぎった
そう言えば 巨人軍の長島監督の
「野球で負けて 相撲で勝った!!」 という意味が少し分かった様な気がした1日だった。

(本日の釣法、仕掛け)
***** ズボ釣り *****
船竿30号、両軸リール(PE5号200m巻)、ステンレス天秤(クッション付きは 針掛かりが悪くなる!)
シャトルカゴBIG+45号オモリ もしくは アンドンカゴ+35号オモリ、
ハリス6号10m、真鯛バリ12号
底から1〜3mに サシ餌がくるように釣るだけ!

PS.津島マリンの山口剛氏の教えてくれる様に釣ったら間違いが無い。
私でも釣れました!(笑)
(本日の釣果)
<すなちゃん@磯の管理人>

真鯛      81cm(6kg)


<大物族のA氏>

真鯛      60、57、55、45cm

(本日の教訓)
やっぱり、釣れた。これが 津島町田の浜の実力だ!!



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