釣 行 記 その26                 
 (津島マリン 恐怖の3本出し 編)

<いざ、出陣!>
7月19日
そそくさと準備をして午前5時半、水深50mの 満ち潮ポイントに到着。
通称、「大西ポイント」
「津島マリン」の いいところはポイントまで一緒に船を走らせ、船を掛けるまで手伝ってくれる。
釣り方、仕掛け等、詳しい事もアドバイスしてくれる。
また、時々、見回ってくれるので、初めて「津島マリン」に行く人も安心だ!
 
<ひらめいた!!>
ある考えが働いた・・・。
今まで何気なく、竿2本出しで 「ズボ釣り」 を していたのだが、竿3本なら・・。

・・・・。なんと言うことだろう。
まさに 天才とは 「1パーセントの努力と 99パーセントの ひらめき」 なのだ!

幸せも 釣果も まとめて3倍だ!!
そう言えば 私は数学が得意だった。まさに今、その学力が目覚めようとしている。
今、気づいた事が天才なのか・・それとも・・今まで気づかなかった事が お馬鹿なのか???
まぁ、さておき 話は本編へ進展するのであった。
 
<1投目から・・天才の苦悩>
とりあえず、竿は3本セットした。20分位、要したであろうか。
ホッとするのも束の間・・・
その時、1本目の竿と2本目の竿の様子が おかしい???

「どれ、1本目から上げてみようか」
上げていると・・・2本目の竿が動く。・・・・。
小さいが 魚は付いている。
カリコリカリコリ・・・・。

なんと チダイ30cmゲット!!
しかも、もつれたハリスの針を もう1本、くわえている。 「チェッ!」
2本目の竿を上げていると 3本目の竿が動く。・・・。
・・・。
せっかく、セットした仕掛けが 竿3本とも全滅した。
これにより 再度、20分のロスを しいられる。
ここで 苦悩も3倍なんだなと 初めて気づく天才が居た。
 
<なんてこった!>
気を取り直し 猛然と釣り続ける。
6時半過ぎ、頻繁に アタリが出始める。
イトヨリ20cmゲット!!

と思ったら即座に別の竿が入る!!
そこそこ有るが 狙いのサイズではない!(首を振っている)
真鯛70cmゲット!!

(・・・。なんか、忙しいぞ!?)

即座に打ち返して 3本全部セットし終わった その時!!

「ズボッ!!」  「ズボッ!!」 (注 : なんか、やらしいが・・・、大人の音声ではない)
(うっそ〜っ!まじぃ〜?)
なんと2本、同時に竿が入る。
手近な竿を まず、先にアワせて すぐ、真鯛の60cm級だと分かる。
しかし、60cm前後の真鯛が 一番、良く暴れて始末が悪い。
その真鯛の相手をしながら もう1本の竿をアワす。
良いか悪いか、こっちは40cm級である。
なんとも端から見ると滑稽な姿であろうか!
難しい体位で 釣り上げる天才は
その熟年された男のテクニックを真鯛に まざまざと見せつけるのであった!!
真鯛63cmゲット!!
そのタモの中に 真鯛44cmゲット!!
 
<疲れも3倍>
午前10時、竿が3本だと 疲れも3本分である事に気づく。
それでも 休む間も取らず、うち返しを続ける。
イトヨリ30、40cmゲット!!

ズンッ!
真鯛60cmゲット!!
徐々にでは有るが
(数学よりも体育会系だな、こりゃ・・・)
午前11時過ぎ、老兵に鞭を入れるかのように 竿先が再び入る。
そこそこ有るが やはり狙いのサイズではない!(首を振っている)
真鯛72cmゲット!!
流石に 疲れと暑さと竿3本で 集中力と体力は急激に減少していく。
 
<とうとう・・・>
午前12時から・・・
アタリは遠のく・・・そして2時が来た。
集中力は欠けているものの・・意識朦朧の中、仕掛けを打ち返す。
薄れいく意識の中で ひい爺ちゃんを見たような気がした。
(とうとう・・・お迎えがきたか・・・)
おっと、まだ三途の川を渡るには早すぎる。
(まだだ!これからが勝負じゃないか!!)
(最後の最後まで諦めないぞ!!)
最後の10分間を頑張れる者こそが 栄えある栄光を掴めるのだ!
まだ、数時間も有るではないか!!
 
<それから・・・>
風が出てきて ちょっと涼しくなる。
午後3時・・・
先ほどから竿先が おかしい???
波で揺れる竿先が 時折、止まる。
しかし、波による違和感が有るのか直ぐ離す。
(チヌだな、こりゃぁ・・・)
手持ちに切り替えて 送り込んでから大合わせ!ばっちり乗るが・・・チヌである。
チヌ47cmゲット!!

その後、マトウダイをゲット!!
 
<ちょっと一言>
非常に疲れる釣りだった。
最後まで諦めなかったが 大鯛は その姿を見せてはくれなかった。
竿4本ならば・・・どうなのか??
懲りない天才・・・「すなちゃんの無謀な挑戦」 は まだ始まったばかりである。

それはそうと・・・
真鯛はタナ次第!
1m前後、微調整したら食ってくるケースが多い。
潮の加減と 相談しながら 差し餌を底から50cm前後に
もって来るようにすればよい。
潮が速く動くときには 頻繁に底取りをして
底に撒き餌を集めるようする。
これによって 船下の真鯛を 潮下に遠ざけることを防ぐ。
 
(本日の釣法、仕掛け)
***** ズボ釣り *****
船竿30号、両軸リール(PE5号200m巻)、ステンレス天秤(クッション付きは 針掛かりが悪くなる!)
シャトルカゴBIG+35号オモリ
ハリス6号10m、真鯛バリ12号
底から50cm〜1mに サシ餌がくるように釣るだけ!

PS.津島マリンの山口剛氏の教えてくれる様に釣ったら間違いが無い。
 
(本日の釣果)

<すなちゃん@磯の管理人>
真鯛  72、70、63、60、44cm
チダイ 30cm級 1尾
チヌ 47cm
イトヨリ 20〜40級 3尾
マトウダイ まぁまぁサイズ 1尾

(本日の教訓)
3本竿は 危険すぎる!
 



     御意見、御感想は 磯の管理人 suna@dokidoki.ne.jp までmail下さい。