釣 行 記 その29                 
 (もう、忙しくっての巻 編)

<津島マリンとは・・>
「津島マリン」の いいところはポイントまで一緒に船を走らせ、船を掛けるまで手伝ってくれる。
釣り方、仕掛け等、詳しい事もアドバイスしてくれる。
また、時々、見回ってくれるので、初めて「津島マリン」に行く人も安心です!
 
<新たなるポイント>
10月8日、いつもの砂川ポイントには 船が掛かっている。
大西ポイントにも 誰かが掛けるそうだ。第2ポイントも 船を掛けるそうだ。

山口氏 「すなさん、新しいポイントで やってみるかな? ちょっと深いけど・・・。」

っと言うことで 今回は深場攻めとなった。

前から気にはなっていたポイントなんだけど ちょいと瀬から離れているような気がしたのと
真珠の筏では無い。

この後、船頭の言うことは聞いた方が良いという事が教訓となる。
 
ちょいと 参考データ
***** この日の DATA *****
10月8日 (旧暦8/22) 小潮  25.5℃(田の浜港)
天気予報では 波・うねりの高さ2m後2.5mとなっていたが、
実際には 波の高さ 0.5mのち1m 北寄りの風。
(田の浜、干潮4時と16時、満潮10時位)

*私は あまり潮時刻を気にしない。実際の潮の動きは 時間通りではない為。
その場の 雰囲気で判断し、潮時刻は 参考までとするのがベスト。
 
<第1投から・・・>
6時過ぎ、第1投。
・・・・。・・・・。 ふっ、深い! なんと水深65m!
これは打ち返しにも時間がかかりそうだ。
ちょっと 冷や汗をかいた。
2本目の竿の仕掛けを 段取りしていると・・・・

ズボッ!! (まさしく 真鯛のアタリ)

すなちゃん (ギョッ!! なんや、イキナリかい!?)

竿を ほり飛ばし、アワセる。
「よいしょ、よいしょ・・・・」 「よいしょ、よいしょ・・・・」
「よいしょ、よいしょ・・・・」 「よいしょ、よいしょ・・・・」

深いので 上げるのも なかなか大変だ。
1日となると かなりの 体力を使いそうだ。 ちょっぴり、恐くなったが 「好きで選んだ釣り」 である。

とりあえず 真鯛62cmゲット!!

どうやら 今日はツイている。これは釣ったのでは無い、釣れたんだな・笑。
 
<竿が・・・竿が 出・せ・な・い!>
すっかり気分を良くした。実に爽やかな幕開けだ。
62cmの真鯛を船の上に コロがしたまま。第2投目を入れる。
タナを取り終えて 真鯛の空気を抜き、スカリに入れる。 ホッと一息。

「チ・チリン・・」 (鈴の音)

すなちゃん (へっ?呼んだ?)

振り向くと 竿がアタっている。
また、アワセで巻き上げる。 カリコリ・・・カリコリ・・・・カリコリ・・・。
カリコリ・・・カリコリ・・・・カリコリ・・・。

すなちゃん (ええ加減にせいよ。この深さ・・・もう・・・)

良型イトヨリゲット!!



これもクーラーに入れて・・・第3投・・・
「チ・チリン・・」
・・・・。

実に この後も含めて5連続ヒットで なかなか2本目、3本目の竿が出せない・笑。
3本竿が出た時は 実に7時30分 を回っていた。
 
<おぉ!これは まさに!!>
この後、釣れるわ釣れるわ・笑。
いつもなら 釣れた順番を覚えているのに 10時を回った時から 何を何匹釣ったのか覚えていない・笑。

ただ、爆釣の中、甘鯛57cm!!
これには感激!! やっと会えた! 前々から食べてみたかった。けど、釣れなかった。
しかし、重たい。3kgは有りそうだ。

すなちゃん (案外、見かけによらず重たいんだな、コイツ。)

すなちゃん (どっかで 見たことがある様な・・・)

すなちゃん (そう言えば 宮内の顔に似てるなぁ。) *ローカルな話だなぁ・笑

すなちゃん 「おい!宮内!」 
と声を掛けるが、返事をしない。(まぁ、当たり前だが・・・)

すなちゃん (そうだ! オバQだ! オ・バ・Q!

謎が解けた処で 釣りを再開したのだけは記憶に残っている。
 
<もうダメか!?>
11時頃から ロープが気になる。
仕掛けがロープに引っかかる。
場所移動。(30m)
この後も引っかかり、2,3m単位で 船を着け直す。
釣果も この頃から低迷してくる。

すなちゃん (もう、ダメか!?これだけ 頑張っているのに・・・)

と弱気になりかけた 午後3時10分。
ズボッ!!
竿が海中に折れんばかりに 突き刺さる!!
この頃、竿の入り方で 70cmオーバーが分かる。
理想的な 竿の入り方だ!!
 

諦めムードになりかけた 黄昏時。
<過酷な 水深65m>
今まで さんざん撒き餌と魚で 痛めつけられた腕・腰・・・。

即座に竿を取り、やりとり開始。
すなちゃん (これは 80cmギリギリ有るかもなぁ・・・??? でも・・・)
なんしろ重い。重量感たっぷりなのだが 引きは70cmクラス。
しかし、重量感が有る為、なかなか浮いてこない。
水圧の関係では ないようだ。

「よいしょ、よいしょ・・・・」 「よいしょ、よいしょ・・・・」
「よいしょ、よいしょ・・・・」 「よいしょ、よいしょ・・・・」

まだ、浮いてこない。
そうだ、いつもより15m深いからかぁ。
なんとか 浮かしたのは真鯛73cm。
なんと この真鯛、5kgは遙かに超えてそうだ。普通4kgそこそこなのに・・・。

すなちゃん (だから・・重かったのかぁ。)

 
<ゼィ・ゼィ・・・>
息切れしても 尚、即、投入。
もう1匹、居るはずだ!
しかし、念願かなわず。・・・・。疲れた。水深65mは 辛い。

とりあえず・・・。
もう一回、クーラーを開けてみる。

すなちゃん 「おい!宮内!」 
と声を掛けるが、返事をしない。(はっはは・・・)

やっぱり オバQだな。

<完>
 
知って得する!? すなちゃんの うんちく

***** 朝6時からの状況と対策 *****
この頃、チヌが沢山釣れていることから、今回の餌取りはチヌ!
活性が高いと浮いてくるが そうでも無い場合はかわせそうである。
底から ちょいと上を狙う作戦。(1m〜1.5m)

<<午前6時>>
ゆっくりと 満ち潮が動きだしたところ。底取りから 基本ダナ10mでスタート。
イメージ的には 底から1m上にサシ餌が来るように釣り始める事にする。
5連発で喰ってくる。しかし、1枚目以降は イトヨリ。


<<午前6時半>>
潮はやや速くなる。(人が ごく、ゆっくりと歩く程度。しかし、潮的には やや速い。)
いつもなら 底取りから7m程上げるのだが、今回は8m上げる。
真鯛、甘鯛が釣れ始める。どうやら タナが合って来たと判断し、
釣れ続けるまで タナを固定。これは実に3時間続く。


<<午前9時30分>>
緩くなり始める。
この頃から 底取り後、9m・・・9.5m・・・10m と 序々に上げていく。
タナを変えても すぐには結果は出ないので すぐに 「釣れない!」 と判断しない事!
ボツボツ、釣り上げる。


<<午前11時>>
ようやく潮が止まる。と言うよりも 流れる角度が変わった。
潮止まりか? 下げ潮に そのまま突入したのか?
その後、上潮は 動いている様だが底は動いていない様だ。
「何時もとパターンが違うな。」 と思いながら・・・。
釣っていると ロープに仕掛けが こすれる感じ・・・。ヤバッ・・。
これでは 魚を掛けても 大型はとれない!!
仕方なく 30m程、船を移動する。
この後、釣果は低迷してしまう。


<<午後2時まで>>
移動先でも ロープに こすれる感じ・・・。ヤバッ・・・。
船を2,3m単位で動かす事3回。ようよう午後2時になって 釣り位置を確保。


<<午後3時まで>>
下げ潮に入ってから ハッキリとした潮が流れず、依然とアタリが遠のく。
午後1時位から、サシ餌が残り続ける。
「潮が悪いのか!?」
「いや・・・何か居る。」
どうやら太刀魚と エソの様だ・・・。これじゃ4,50cmの魚は嫌がるだろうな。
しかし、大型なら喰ってくる可能性が有ると判断。
賢明に打ち返しを し続ける。
この間、タナは 底取りから9.5m〜11m前後。不調だ・・・。


<<午後3時10分>>
12時を回った処から 引き潮が ごく、ゆっくりと動き始めるが、
上潮だけなのか?? 判断に困る事3時間。
3時10分、上潮が停止状態だが、底潮が動いていると判断、更にタナを落とす。(底上8.5m)
ここで 真鯛73cmが喰ってきた。
今までの苦労が やっと報われる。


<<午後3時半>>
仕掛け撤収。納竿とした。
 
(本日の釣法、仕掛け)
***** ズボ釣り *****
船竿3.3m 30号、両軸リール(PE5号200m巻)、ステンレス天秤(クッション付きは 針掛かりが悪くなる!)
シャトルカゴBIG+35号オモリ
ハリス6号10m、真鯛バリ12号
底から0.5m〜1.5mに サシ餌がくるように釣るだけ!

***** 餌・撒き餌 *****
オキアミ生LL 18kg + ジャミ半枚 6kg
*サシ餌は その中から取る。

PS.津島マリンの山口剛氏の教えてくれる様に釣ったら間違いが無い。
 
(本日の釣果)

<すなちゃん@磯の管理人>
真鯛   73cm、62〜40cm級  計6枚
チヌ   46cm、37cm位
甘鯛   57cm
イトヨリ たくさん
ソウダ ぼちぼち
 

(本日の教訓)
ポイント選びは やはり船頭!!
 



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