釣 行 記 その37  久々の北灘 の巻                

<広島から・・・>
9月6日。
今回は 広島でのチヌの名手、優海さんとの釣行となる。
彼は 一応、私の家来という役職に位置付けられているのだが、まぁ、気にせず読んで欲しい。
名手と言えど、彼はフカセ党なので これはこれで結構、私にとっては格好の餌食ですな・笑。
実は彼、カセのチヌ釣りは これで2回目。
フカセでは 到底、彼には かなわないのだが、カセなら 何とかなるハズだ。
いや、なんとかせねば、師匠ジャッカル師 (山陽オイスターズ会長) に申し訳が立たないのである。
HP : いつも海を見ていた
を見れば優海さんのチヌへの想いは 刻々と綴られているので
チヌ釣り・フカセ党、波止場のダンゴ師は是非、参考にして貰いたい。

そんなこんなで 松山三津浜港に2:35に迎えに行き、釣り道具や経由の一路、津島町北灘湾へ。
 
<ダンゴ・ダンゴ>
5時45分 出船。
事前に ジャッカルさんから聞いたポイントに向かうが、
なんせ このコワリ(養殖筏)の数・・・よう分からん・笑。
多分、コワリが かなり移動しているようだ。
山立てが難しく、迷った挙げ句、適当にポツンと 空いたコワリに船を掛ける・笑。

まぁ、チヌなんで 寄せてくれば問題無いだろう。
この いい加減な性格が ステキだ、私って。

***** すなちゃん・ダンゴ配分 (1日分) *****
オカラ・ダンゴ 2.5倍 −−− 3袋
粗挽きサナギ 2.2kg −−− 3袋
なんかローカルな 深場用ダンゴ6kg −−− 3袋
ジャミ(小)        −−− 1袋

上記を3回に分けて作り、1日分とする。


***** 優海・ダンゴ配分 (1日分) *****
オカラ・ダンゴ 2.5倍 −−− 2袋
粗挽きサナギ 2.2kg −−− 1袋
紀州マッハ・深場    −−− 1袋
なんかローカルな 深場用ダンゴ6kg −−− 1袋
さぬきの赤土  −−− 少々
大島の砂     −−− 適当
チヌパワー    −−− 余った分
ヌカ        −−− 9Lくらいかな?

上記を何回か分からんが作り、1日分とする。


ダンゴ作りはシンプルに限る。(っと思っている)
家来のダンゴは なんか難しそうなダンゴになりそうだ・笑。
しかし、ダンゴは あくまで底まで仕掛けを持っていくだけのモノなので
なんでも釣れるだろうから 私は余り気にしない。
まぁ、割れ具合、サシ餌の抜け具合だけの問題だろうけどね。
なんたって 私も 『 素人 』 ですから。


ちなみに餌は・・・
***** すなちゃん・購入餌 *****
テジロ     −−− 120匹 (実際には50匹も有れば十分)
オキアミLL  −−− 3Kg (サシ餌と ダンゴに5〜15匹包み込む)
活きサナギ  −−− 1パック (ちょいと 足りなかった)


***** 優海・購入餌 *****
テジロ     −−− 80匹 (実際には50匹も有れば十分)
オキアミLL  −−− 3Kg (サシ餌と ダンゴに5〜15匹包み込む)
活きサナギ  −−− 1パック (ちょいと 足りなかった)
イカナゴ    −−− 1パック (何故だろう??? ・・・でも、これでも釣れた・笑)

まぁ、大体一緒ですな。

 
<釣り開始>
先にダンゴを作り、5個程、投入。
それから そそくさと仕掛けを作り、6時30分、第1投。
横目で見ると 家来はダンゴを混ぜている。

水深は手応えで 22m程だろうか。
ダンゴが割れて 20秒待ってもアタリがない。即座に回収、基本の打ち返しを行う。
6時35分、何投かして・・・・
横目で見ると 家来はダンゴを混ぜている。

すなちゃん 「なんで そんなに混ぜてんの??」
優海     「ダンゴが命ですから 良く混ぜてムラを無くしてるんです。」
すなちゃん 「・・・・ふ〜ん。」

ダンゴのムラが イイんじゃん、って思ってたのは私だけだろうか・・・・?

6時50分、私に22cm程の小チヌが釣れる。
何故? 小さい・・・・。
イヤな予感が漂うが、まぁエサ取りが現れてきた証拠だ。
横目で見ると 家来はダンゴを混ぜている。
もう、混ぜ過ぎて ザラザラ感が無くなって来てるようだ。
ベビーパウダーの様に 粉末にでも する気なのだろうか?
彼こそ 台所に有る、ミキサーの気持ちが良く分かる男だろうな・・・。


 

朝一なのに こんな事をしてる余裕が有る。
ダンゴは作らなくてイイのか?
北灘の朝に 優海・仁王立ち。
(まぁ、いわゆる朝立ちってヤツですかねぇ・笑)
< ここにも居た手強いヤツ >
なんかワカランが 7時00分、ようよう 混ぜ飽きたのか 家来の第一投が始まる。
なんか打ち返しの量が 私の方が多くないかい???
そうこうすると 家来のアワセ。
なんかアワセが フカセのアワセ方みたいだ・・・両手で アワしてる・・・・笑。

優海 「このアワセ方は ダブルハンド方式と言って ヒンギスのバック・ダブルハンドからヒント得たモノです。」

と言ったかどうかは 暑さのせいで忘れてしまったが、多分、彼の目は そう語っていた・・・ハズだ・・・笑。
7時15分、家来、キビレ45cmをゲット!!

それよりも・・・
パラサイト・アタック・・・ここにも居たか、寄生虫。

 

家来 と キビレ45cm
キビレにしちゃぁ、まずまずサイズ。
とりあえず記念撮影。
(7:15頃)

家来 と チヌ 44cm。
1枚目の良型なので
とりあえず 記念撮影。
(8:20頃)
<なんか、ようワカランが・・・>
今日は 何狙いだったけ??
と思わせる様な 家来の 『真鯛&外道ラッシュ』
真鯛・アジ・コトヒキ・・・・・・。

私には 以前と 小チヌしか来ない。
どうやったら チヌ以外を釣ることが出来るのだろう??

しかも、彼の釣る真鯛の型は どんどんと良くなってきている・笑。

どう遠慮してみても 家来はチヌを かわしている様にしか見えない・・・有る意味、流石だ!!(笑)
家来の 外道は 果てしなく続く・・・・。
 
<イヤになっちゃった・・・>
型が出ない。
10時30分、私は スネちゃった。
とうとう、私は 船縁に足を ほうり上げ、テディーベアー・スタイルで釣りだした。
まぁ、有る意味、可愛らしいと 皆、言ってくれている・笑。

真剣になれない・・・。

お弁当を食べたり、タバコを吸ったり・・・。
天気予報の予報外れで カンカン照りで 昼寝も出来ないし・・・・。
私の スネちゃったは 果てしなく続く・・・・。
 
<群が変わった・・・>
時刻は 14時30分。
釣れる型が 少し変わっただろうかと思い始めたとき、
オキアミに やっと来ました、チヌ50.1cm
長かった・・・。よしっと気合いが入る。

皆に可愛くないと言われても仕方がない、
テディーベアー・スタイルとは ここでサヨナラとなる。

よし、ここから真面目に釣るぞ!!
(もっと、早くから真面目にせいっちゅうねん。)
 

すなちゃん と チヌ50.1cm
長かった・・・やっと、きました。
14時30分
<パラサイター・優海も黙ってはいない!!>
14時40分。
ヒンギスじごみの ダブルハンドが天を突く!!

ビュン!!

おぉ、ウインブルドンも さほど遠くはないぞ!!

おぉ、やり取りも なかなかのもんじゃないか・・・。
短竿が 3回目だとは思えない。

やがて、チヌが海面から顔を出す。
これは 有りそうだ・・・。
家来がタモに入れた後・・・これも微妙なサイズだぞ・・・。

キッチリと計る・・・。
ある!! 家来、チヌ50.1cmゲット!!
とりあえず、型の荷が下りたかな・・・。
でも まだまだ、これからだ。
 

家来 と チヌ50.1cm
とりあえず
一安心
14時40分
<その後、良型続々・・・>

この後、活きサナギが アタリ餌となる。
底の状況は チヌ と ゴンズイ。
不思議と ボラが居ないので オキアミで チヌを1枚釣ると その次はゴンズイになるんだな。
サナギだと チヌのアタリが毎回有るし、くわえ込みもイイ。

良型ラッシュが続く。
しかし、何枚釣ろうが、50cmに届かない。
なんとか・・・あと2,3枚・・・いや、1枚でもいい。
良型ラッシュが続く。
良型ラッシュが続く。
良型ラッシュが続く。


家来はと言うと・・・
真鯛ばかり釣っている。50オーバーが出たので一安心でもしたのだろうか??
どう遠慮してみても 家来はチヌを かわしている様にしか見えない・・・有る意味、流石だ!!(笑)

何枚、釣ったのだろう?
型はそこそこ良いのに 50に届かないなんて・・・
日が傾いてきた18時00分、無念の納竿となる。

また次が有るさ、優海殿。
釣りとは こんなもんなんだね・笑。


<<後書き>>
とかく 優海さんの事を ボロクソの様に言うが、
彼の釣りのセンスは やはり、ただ者じゃないですね。
ホントに ヘタッピなら こんな事は書けませんからね。
50オーバーも キッチリ取るし、『やり取り』 も なかなかなものです。
私なんて 初めてジャッカルさんに 教えて貰った時は ボーズでしたからね・笑。
まぁ、素人の私が評価しても仕方がないんですけどね・笑。
今回の爆釣、これが いわゆる 『ジャッカル釣法』 っていうヤツです。

山陽オイスターズの ジャッカル氏、ヨシミツ氏に キッチリ教えて貰いましたからね、私は。


 
<<団子の作り方>>
これは 大物族のA氏が気付いて 私達の間では標準となっています。

1.オカラダンゴ2.5倍1袋を バッカンに入れます。
2.海水を足します。  「ちょっと海水を入れすぎたかな?」 くらいです。シャブシャブ1歩手前。
3.良く膨らんだところで 粗挽きサナギ2.2kgを1袋入れます。
4.サナギをオカラダンゴに スリ込む様に混ぜます。(こうすると ダンゴが海底で割れた後、サナギが浮かない。)
5.市販の5〜6kgの ダンゴを1袋、ドカッっと入れ、適当に混ぜて出来上がり。

*この作り方のメリットですが、1度作ると、その後、海水は一切、足しません。
 海水を足しながら、ダンゴを握る必要が無いと言うことです。
 最初に 海水を含んだオカラダンゴが適度な水分を逃がさないようです。
 ですから、ダンゴの硬さ、割れ具合は 最後まで変わりません。
 ダンゴを追加で作り直した途端、釣果が落ちるって事は良く有りますよね。
 しかし、常に変わらないので 1日中、同じイメージで釣る事が出来ます。
 

 
(本日の釣果)

<すなちゃん@磯の管理人>

チヌ    50.1cm 〜  71枚
チャリコ   2尾


<優海@いつも海を見ていた>

チヌ    50.1cm〜 21枚
真鯛    47cm〜   17枚
アジ    そこそこイイ型  数尾
コトヒキ   30cm級 1尾
なんやかんや・・・・。



(本日の教訓)
私には テディーベアー・スタイルが案外、よく似合う。
 
(本日の仕掛け)

<すなちゃん@磯の管理人>

竿   : がまチヌ筏 競技1.4m
リール : チヌジャッカーGS(太巻)
ライン : 船用ハリス2号、100m
おもり : ゴム張り 1
ハリ  : チヌ7号 (銀色)


<優海@いつも海を見ていた>

竿   : がまチヌ筏 中硬1.2m
リール : バイキング
ライン : 2.5号、100m
おもり : ゴム張り 2B
ハリ  : チヌ5号 (銀色)




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